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石原 健太郎 院長の独自取材記事

いしはら総合歯科

(名古屋市中村区/中村公園駅)

最終更新日:2024/04/12

石原健太郎院長 いしはら総合歯科 main

名古屋市営地下鉄東山線の中村公園駅から徒歩15分、千成通沿いにある「いしはら総合歯科」は2017年に開院した。院長の石原健太郎先生は中村区の出身、朝日大学歯学部歯学科を卒業後、朝日大学歯学部附属村上記念病院で口腔外科を専門に修練を積んだ。また勤務医として勤めた歯科医院では矯正歯科を担当した経験を持つ。同院ではそのような経歴を生かし、乳幼児から高齢者まで、幅広い口腔環境・要望に対応して総合的に診ることを心がける。「たべるたのしみいつまでも」をスローガンに、患者を第一に考え真摯に向き合う同院。石原院長に診療への思いを語ってもらった。

(取材日2019年9月5日/情報更新日2024年4月4日)

口腔内にとどまらず、体全体の悩みにも寄り添いたい

大学時代から開業までの経緯をお聞かせください。

石原健太郎院長 いしはら総合歯科1

幼少時代から手先が器用だったこともあり、大学時代は歯の模型を作るような実習が好きでした。逆に口腔外科は一番苦手な分野だったので、朝日大学歯学部附属村上記念病院では、あえて口腔外科を選んで積極的に技術を学び、経験を積みました。大学病院時代は、口腔がんの患者さんなど治療の難しいケースに遭遇したり、他科の医師とも連携して手術のプランニングを行ったりするなど貴重な経験ができました。その後、勤務医として勤めた歯科医院で歯を抜かずに矯正を行う非抜歯矯正に出合い、矯正歯科に関してもより深い知識と経験を得た後、もともと独立開業を見据えていたので、自分の出身地を選び開業することを決めました。

「総合歯科」と名づけた理由をお聞かせください。

歯科医院として、歯科・小児歯科・矯正歯科・歯科口腔外科という幅広い診療科目を掲げて、乳幼児から高齢者まであらゆる口腔に関する悩みに寄り添いたいという思いが一つ。そしてもう一つが、歯科にとどまらず広い視野からの診療を行いたいとの思いからです。例えば、一見歯科とは関係ないように思える頭痛や副鼻腔炎などの症状でも、噛み合わせや歯が関係していることが考えられる場合もあるなど、歯科医院で対処できることもあります。それから当院では、過去の抜歯時に貧血を経験した患者さんには、施術する前に血圧を測ってから治療を行うような配慮も行っています。歯の治療や定期メンテナンスで来院する患者さんに口腔環境のことはもちろん、ご自身の健康に関して不安なことや気になることは気軽に相談してもらえるような存在でありたいと思っています。

開業するにあたりこだわったポイントは?

石原健太郎院長 いしはら総合歯科2

図面から自分で考えて、いろいろと細部までこだわりました。待合室は大きなガラスを使い入りやすい雰囲気を心がけました。一方で治療室はすべて個室にしプライバシーを守り、患者さんに安心して治療を受けていただけるように配慮しています。また使用する機器や道具、水の減菌処理にも力を入れ、装置はこだわって導入しました。被ばくリスクに配慮したドイツ製エックス線撮影装置や、歯の矯正や顎関節症の治療には顎の動きを科学的に測定する目的で咬合器を導入しています。安心・安全を第一に考えて、先進の機器や世界基準の治療を積極的に取り入れながら、患者さんに信頼していただけるクリニックになっていくことをめざしています。

乳幼児から高齢者まで、オーダーメイドの治療計画

どのような患者が来院していますか?

石原健太郎院長 いしはら総合歯科3

ホームページや看板を見て来院する近所にお住まいの方や、紹介で来院される方が多いです。主なタイプは年齢層別に2パターンあります。1つは下の歯が生えた生後6ヵ月くらいの赤ちゃんから小学生までの層で、歯磨き指導や噛み合わせ・矯正など、良い口腔環境づくりに関するご相談が多いです。当院では子どもの治療を母子分離で行っており、早いと2歳から母子分離で対応しています。もう1つは高齢者の層で、歯周病や入れ歯に関するご相談が多いです。歯周病は口の中の菌が原因で起こるため、保険診療内でできるエックス線を用いた検査や歯のクリーニングなどに加えて、保険外にはなりますが細菌検査も受けていただくことが可能です。

患者を診療する際に心がけていることを教えてください。

主訴に加えて患者さんのバックグラウンドを考えながら、オーダーメイドの治療計画を提案しています。お子さんの歯科矯正なら、4番・5番の歯を抜くのではなく、6番・7番の歯を後ろに動かしていきスペースをつくることを促す、非抜歯矯正の提案をします。大人になってからも虫歯になりやすい親知らずに関しては、10~11歳くらいの早い段階で抜くように提案しています。若い患者さんには噛み合わせなども留意して治療計画を立てますが、逆に高齢の方であれば最期まで快適に過ごせるような口腔管理を意識しています。投薬に関しても、必要な場合は処方しますが、減薬が可能な場合はご提案するなど、患者さんに合わせて千差万別です。他にも患者さんに少しでも口腔環境や治療内容について理解を深めてもらうために、各項目ごとにプリントを用意して必要な時にはすぐにお渡しできるようにしています。

自費診療にも力を入れるようになったきっかけは何ですか?

石原健太郎院長 いしはら総合歯科4

治療を行っても再発してしまう症例などを経験する中で、「それはなぜだろう?」と疑問に思ったことがきっかけでした。もともと自分自身ふに落ちるまで理解したい性格で、勤務医時代から、開業している歯科医師ばかりが参加するような歯科の勉強会やセミナーに積極的に参加していました。そうして学んでいくうちに自費診療の必要性を感じるようになったのです。具体的にいうと、虫歯リスクには汚れと虫歯になりやすいかどうかという体質、そして噛み合わせが関係していると考えられます。体質については変えることが難しいのでアプローチしやすいのは、汚れと噛み合わせの部分。しかし基本的には保険診療の範囲は虫歯治療の部分のみで、噛み合わせの治療は自費診療になってしまいます。自費診療を希望されるかどうかは患者さんによりますが、選択肢の一つとして自費診療の説明も行うようにしています。

口腔に興味を持ってもらうため情報発信を精力的に行う

小さなお子さんをお持ちの保護者へ口腔ケアに関するアドバイスをお願いします。

石原健太郎院長 いしはら総合歯科5

かかりつけの歯科医院を持つ時期は、早ければ早いほど良いと思います。できれば2歳になる頃、遅くとも6歳には定期的に歯科医院に通うのをお勧めします。どうしても泣いてしまうお子さんもいますが、まずは歯科医院という場所に慣れてもらうことも大切です。それから、日常生活の中で口腔育成を意識することも大事だと考えます。例えば、風船を使った遊びをすることが口の周りの筋肉を鍛え、顎の成長を促すことに役立ち、ひいては良い歯並びづくりにもつながっていきます。また、猫背も筋力不足だけでなく、噛み合わせが関係していると考えられるお子さんもいますよ。

入れ歯の寿命はありますか? 高齢者に知っておいてもらいたいことを教えてください。

入れ歯は一度作ったら終わりではなく寿命があります。使うたびにすり減ってきますし、体型が変わるように口の中の状態も加齢に伴い変化するので、その変化に合わせて入れ歯も作り替えていかなければなりません。中には、入れ歯を作った当初はご自身の口に合っていなくて痛かったのに、時がたつにつれて痛みを感じなくなってきたという患者さんがいます。患者さんは、「入れ歯が口の形に合ってきたんだ」と良い方向に解釈されがちですが、中には骨の状態が悪化してしまっているケースも多数あるのです。入れ歯を作って5年以上、歯科医院でのメンテナンスを受けていない方はぜひ一度診てもらってください。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

石原健太郎院長 いしはら総合歯科6

当院では患者さんの治療計画を立てる時に、ご自身の口腔環境について「将来どうしたいか?」と必ず質問するようにしています。しかし、返ってくる答えの多くは「現状維持」です。ご自身の体型については「あと3kg痩せたい!」とか具体的に理想を描くのに、口のことになると急に無頓着になる人が多いようです。その理由をなぜだろうと考えた時に、口に関する情報が足りないからだと思いました。そのようなこともあり、口腔環境や治療に関するさまざまな情報を載せたプリントを作成して患者さんにお渡ししたり、スタッフにも「かむかむ倶楽部」という情報発信を毎月してもらったりしています。読者の皆さんにも、もっとご自身の「口」に関して興味を持っていただきたいです。いろいろなことがわかってくると、きっともっとご自身の口に関して「こうしたい! こうなりたい!」という気持ちが出てくると思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正、マウスピース型装置を用いた矯正/5万円~
インプラント治療/35万円~
細菌検査/1100円~
セラミックを用いたかぶせ物治療/7万円~、詰め物の治療3万9000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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