予防歯科のケアやメンテナンスを
歯科衛生士やスタッフと取り組む
なかがわ歯科クリニック
(守口市/守口市駅)
最終更新日:2021/10/12


- 保険診療
最近の歯科医院では、治療ではなく虫歯や歯周病にならないための予防歯科に力を入れる流れが主になっている。大阪メトロ谷町線の守口駅、京阪本線の守口市駅からいずれも徒歩5~6分の場所に2017年6月に開院した「なかがわ歯科クリニック」も幅広く歯科診療を行っているが、主眼を置いているのは予防歯科。予防処置においては歯科医師をはじめ、歯科衛生士らスタッフにかかるウエイトも大きい。同クリニックには中川陽介院長が「信頼して患者さんを預けられる」と言うスタッフたちがそろっているのだとか。歯科医師と歯科衛生士、助手、受付らのスタッフ全員が一つになって、予防に取り組んでいるのだ。そんな同クリニックでの予防歯科の流れやスタッフについてなど、中川院長が語ってくれた。
(取材日2019年4月11日)
目次
歯科医師と歯科衛生士、助手、受付も含めて全スタッフで予防に取り組む
- Q歯のトラブルを放置すると、どのようなリスクがあるのでしょう?
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A
▲プライバシーに配慮された個室で治療・メンテナンスを行う
たった1本の虫歯、範囲の狭い歯周病でも、注意が必要です。虫歯でも歯周病でも、放っておくと悪化して、最終的には歯を失う可能性がゼロではないからです。虫歯や歯周病の原因菌が血液を通って全身に巡ることもあり、体のどこかに悪影響として表れる場合もあるんです。最近、歯周病菌は糖尿病との関連性があることもわかってきています。また、歯を失うと噛み合わせが乱れたり、食物がうまく噛めないと消化器官に負担がかかることも。そのように、さまざまな体のトラブルにつながることもあるんですよ。お口の中は、バランスで成り立っています。軽微な症状でも、治療してバランスを整えておくことを常に意識するのが良いでしょう。
- Q自宅でのケアでは、どのようなことに気をつけるべきでしょうか?
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A
▲自宅のケアも大事。ブラッシングの指導も行う
まずは、ご自身のお口の中に関心を持っていただくこと。その上でご自分でコントロールできる、歯周病や虫歯に対する最大の武器は、ブラッシングなんですよ。毎日のことですから、歯科医院での治療以上に大事なことなんです。歯ブラシだけではなく糸ようじや歯間ブラシも併用して、停滞した汚れを長時間放置しない。そして、日課として漫然と歯磨きをするのではなく、細かい部分まで汚れを落とす意識をしっかりと持ってブラッシングをしてもらいたいですね。また、歯ブラシの使い方には各個人でクセがあり、特定の箇所に汚れが残りやすい方もいます。当院ではその部分もチェックして、それに合わせてブラッシングの指導もさせていただいています。
- Q定期メンテナンスでは、どのようなことをするのですか?
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A
▲患者に合わせたメンテナンス期間でケア
予防を進める際はまず、今後の比較材料にできるよう、現状のお口の中のデータを収集します。口腔内カメラで画像を撮ったり、肉眼での所見、歯周病の進行具合のチェックなどですね。変化がどのように表れるかを継続的に確認するのは大事なので、それを実践しています。メンテナンスにお越しいただくのは、個人差があるので何ヵ月ごとという決め方はしていません。これも個人差や日ごろの歯磨きの状況によって変化はしますが、歯垢や歯石は取り除いても、早い方で3ヵ月でついてきます。除去する際は道具を用いて手作業で取るほかに、歯石の部分に機械を当てて弾いて取ったり、超音波の振動を与えてはがす方法が中心ですね。
- Qこちらで働くスタッフの魅力を教えてください。
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A
▲同じ考えを共有できる優秀なスタッフに感謝
僕が心がけているのは、患者さんの変化を感じとること。当院のスタッフも同じ考えを共有してくれています。ですが、診察中は治療に入り込んで見えない部分も出てきてしまいますし、患者さんと治療以外の話をじっくりとする時間も、どうしても限られてしまう。その代わりではないですが、当院のスタッフは積極的に患者さんとコミュニケーションをとってくれていますね。日常的に患者さんと会話をして気付いた変化や、あるいは聞き出した情報を共有してくれます。その情報が得られれば、その患者さんに合わせた治療計画が立てやすくなります。僕の考えを先回りして動いてくれるので、治療に集中できる。とても助かっていますし、感謝しています。
- Q患者さんと接する際に、心がけていることはなんですか?
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A
▲常に患者が通いやすい工夫を心がける
患者さんは一人ひとり、考え方が違います。生活スタイルも人さまざま。それに合わせた診療を進めていくことを心がけています。良くなるための前提として、「こういう治療がいいですよ」とはお話をさせていただきます。ですが患者さんの考えやご都合もおありですから、しっかりとお話をして、お互いが納得できる答えを見つけてから進めるようにしています。歯科においても病気ではなく、人を診ることが大事。僕の目や手が及ばないところは、スタッフがフォローしてくれています。僕とスタッフが協同することで、治療や予防でできることの幅が広がる。それによって、より満足度の高い歯科医療を提供していきたいと考えています。