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戸村 和智 院長の独自取材記事

とむら歯科クリニック

(北九州市八幡東区/枝光駅)

最終更新日:2024/04/12

戸村和智院長 とむら歯科クリニック main

JR鹿児島本線の枝光駅から徒歩2分の場所に「とむら歯科クリニック」はある。診療にあたる戸村和智院長は、大学を卒業後、花屋やお好み焼き屋、現場監督、塾講師など、さまざまな職業を経て、30代半ばで歯科大学に進学し直したという異色の経歴の持ち主。豊富な社会経験で得た対人コミュニケーションのスキルを生かし、一人ひとりの心に寄り添う診療を大切にしている。「高い志なんてないんです。ただ、地域のかかりつけ歯科医師として、なんでも気軽に相談してもらえる存在になれたら」と語る戸村院長。ユーモアのある親しみやすい語り口から、患者と良好な関係を築いていることがうかがえた。そんな戸村院長に、歯科診療にかける思いを聞いた。

(取材日2022年3月19日)

思いがけないきっかけから歯科医師の道へ

先生はユニークな経歴をお持ちと伺いましたが、歯科医師を志した経緯をお聞かせください。

戸村和智院長 とむら歯科クリニック1

一般の大学を卒業後、サラリーマンとして働いたり、実家の花屋を手伝ったり、お好み焼き屋さんをしたりといろいろな職業を経験しました。動物好きが高じて、30歳目前で獣医学科のある大学の受験に挑むも、なかなか受からなくて。その傍らで、当時経営していた大学受験専門塾が軌道に乗ったので、獣医師は諦めて仕事に専念することに決めていました。そこで、最後の腕試しにと思って受験したところ、合格したのが九州歯科大学だったんです。なぜ歯科大学を選んだのかというと、家から一番近かったから。塾の仕事もあり、遠くまで通えなかったのが正直な理由です。それまで歯科にはほとんど通ったことがなく、自分にとって縁遠い世界だったので、まさか歯科医師になるとは思ってなかったですね。

実際に歯科医師の道を歩んでみていかがでしょう。

今ではこの職業を選んで良かったと思っています。大学に入って初めて、歯科医療の面白さに目覚めました。それまでは歯科に関することはまったくのど素人で、歯を削って詰め物で埋めるくらいが歯科医師の仕事と思っていました。ですが、いざ学んでみると、精密な歯の根っこの治療もあれば、外科的な治療もある。その奥深さに度肝を抜かれましたね。塾を経営しながら、アルバイトもしながらで日々の勉強は大変でしたが、その分得たものは大きいです。歯科医師としてのキャリアが始まったのが40歳の時。卒業後は、歯周組織再生療法への興味から大学の歯周病科に入局し、歯周病について専門的に学びました。45歳でご縁があってこの地で開業させていただくことになり、現在に至ります。歯科医師としては遅咲きですが、これまでに培った知識や経験を少しでも地域に還元していきたいです。

どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

戸村和智院長 とむら歯科クリニック2

地域にお住まいの方が中心です。2017年の開業以来、お子さんからご高齢の方まで、満遍なくお越しいただいています。予防というよりも、痛くなって治療で来られる方が多く、かなり悪くなってから受診される方も少なくありません。自分もまめに歯科に通うタイプではなかったので、つい足が遠のく患者さんの気持ちもよくわかります。歯科に通いたくない、苦手だという方でも安心してお越しいただけるような、地域のかかりつけ歯科をめざしています。

コミュニケーションを重視し、心に寄り添う診療を実践

診療で大切にしていることを教えてください。

戸村和智院長 とむら歯科クリニック3

細かい手技や精度の高い治療などはもちろん大事ですが、当院ではまず何よりも患者さんの気持ちに寄り添うことを大切にしています。いろいろな職業を経験し、幅広い年齢層の方に接してきたからか、性別や年齢を問わず人とコミュニケーションを取るのは得意です。なんとなく歯科って行きにくい雰囲気があるじゃないですか。だからこそ、たわいない話をすることで、少しでもリラックスして治療を受けていただけたらと思います。治療とは直接関係ない話でも、患者さんのバックグラウンドを知る上では重要なので、小さいことでも聞き逃さないようにしています。たとえ気になるところがあっても、歯科医師には本音を話しづらいと感じている患者さんは多いと思うんですよね。そこは意識してアンテナを張り、お一人お一人の悩みや不安をキャッチするようにしています。

歯周病の治療に力を入れていると伺いました。

日本人が歯を失う主な原因は歯周病とされています。初期段階ではほとんど自覚症状がなく、知らず知らずのうちに進行してしまうのが歯周病の厄介なところです。当院に来られる患者さんの主訴は「歯が痛い」「詰め物が取れた」などさまざまですが、多くの方が歯周病に罹患されています。できるだけ歯を抜かず、天然歯を温存するためには、初期のサインを見逃さないことが大切です。別のきっかけで来られた患者さんに対しても、歯周病が認められる場合は口の中の状態を詳しくお伝えします。きちんと理解していただければ、ほとんどの方が治療に対して前向きになってくださると思います。重度の歯周病になった場合、歯周組織の再生を促すための外科的治療にも対応しています。他院で抜歯を勧められた方も、諦めずに一度ご相談いただきたいです。

歯を失った方にはどんな治療法がありますか?

戸村和智院長 とむら歯科クリニック4

今力を入れているのがインプラント治療です。インプラントは人工の歯の根っこを直接顎の骨に埋め込み、その上に義歯を作っていく治療法なので、違和感が少なく自分の歯のように噛むことも望めます。当院ではインプラント治療の正確性・安全性を高めるために、CT撮影で得られた画像をコンピューター上で再構築し、シミュレーションに従って手術を行います。もちろんインプラント治療は選択肢の一つであり、従来の入れ歯やブリッジといった方法もあります。どの治療法を選ぶかを決めるのはご本人です。それぞれの治療法のメリットやデメリットについて詳しく説明して、ご納得していただいてから治療に入るよう心がけています。

診療は人対人、対等の立場で患者と向き合う

天然の歯を守るためには予防も重要ですよね。

戸村和智院長 とむら歯科クリニック5

おっしゃるとおりです。当院では常勤の歯科衛生士がついて、お一人お一人に合わせた予防ケアやブラッシング指導を行い、お口の健康をサポートしています。しかし、それだけでは不十分。大切な歯を守るためには、クリニックでのメンテナンスだけでなく、ご自身によるホームケアが重要になってきます。たとえ再生療法などの高度な治療を施しても、セルフケアがうまくできていないと、すぐに悪い状態に戻ってしまいます。毎日の歯磨きをおろそかにしている患者さんには「このままでは治療ができない」と正直にお話しします。ご本人のためと思うので、あえて厳しくお伝えしますが、そこで心を入れ替えて歯磨きに励んでくださる方も多いです。頑張って健康な歯肉を取り戻し、笑顔になっていただけたら何よりうれしいですね。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

歯科医師と患者さんとは、対等の立場だと考えています。年齢や性別、職業、肩書き、もっと言えば人種とかも関係ない。どんな患者さんに対しても、人対人として接することを大切にしています。だから、誰かを特別扱いすることもありません。患者さんの無理な要求や理不尽な発言にはきっぱりと言い返します。そこも平等。一人ひとりと誠実かつ公正に向き合う診療を行っています。常に「自分が患者さんの立場だったらどうするか」を考えて治療にあたっていますが、こちらが気づかないうちに患者さんを傷つけたり、望まない治療を押しつけたりすることもあるかもしれない。そのことを念頭に置いて、患者さんの話をしっかり聞き、丁寧に説明することを心がけています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

戸村和智院長 とむら歯科クリニック6

歯科医師になって12年。まだまだ勉強中ではありますが、患者さんにより良い治療を提供できるよう努めていきたいと考えています。ゼロからものをつくりあげることが好きなので、新しいことに挑戦したい気持ちは常にありますね。開業して7年たち、2022年4月には鞍手に分院をオープンしておりますので、今はそちらにも全力投球しています。「歯がぼろぼろで恥ずかしい」「久しぶりの受診で怒られるのではないか」など、さまざまな理由で歯科から足が遠のいている方もいらっしゃるでしょう。当院では、患者さんの不安な気持ちを少しでも払拭できるよう、親身な対応を心がけています。おしゃべりに来るような感覚で、お気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント(相談・検査・クリーニング・治療)/1本33万円程度
マウスピース型装置を用いた矯正/88万円
歯周組織再生療法/1歯11万円程度

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