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神原 雪子 院長、神原 永長 副院長の独自取材記事

ゆきこどもクリニック

(八尾市/高安駅)

最終更新日:2020/09/14

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高安駅から徒歩3分。古民家を利用したというアンティークな内装が魅力的な「ゆきこどもクリニック」は、小児科を中心に大人の内科診療まで行う地域密着のクリニック。アットホームな雰囲気でにこやかに出迎えてくれたのは、医師である神原雪子(かんばら・ゆきこ)院長と、薬剤師である神原永長(ひさなが)副院長という夫婦タッグ。人情味豊かな八尾市に暮らし、自身も子育てをしながら医療に従事してきた2人が、その経験を生かした診療および投薬時の指導に情熱を注ぎ、2016年の開業以来、患者やその親との絆を大切に育んできた。そんな2人に、クリニックの診療の特徴や親子サポート、感染症予防に関するアプローチなど、患者やその家族への思いを交えながらじっくり語ってもらった。
(取材日2020年8月7日)

地域医療を通じて子育てを支援していきたい

アンティーク感のあるすてきな雰囲気のクリニックですね。

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【雪子院長】ここはもともと築80年という古民家で、その雰囲気を残したままリノベーションして使わせてもらっています。靴を脱いで入れば高い吹き抜けになっていて、待合室から天井にむき出しになった太い梁(はり)をご覧いただけます。待合室の木製ベンチは古い教会で使われていた100年ほど前のアンティークで、ゆったりと座れて屋内の眺めも楽しめる、ぬくもりがあって落ち着けると、皆さんからご好評をいただいています。実家に帰ってきたような気持ちでリラックスしてもらえるかと思いますので、この古民家カフェのような雰囲気はずっと残していきたいと考えています。

お二人のご経歴を簡単にお聞かせください。

【雪子院長】私は大阪医科大学を卒業後、同大学の小児科に入局。結婚・出産後は八尾徳洲会総合病院の小児科に勤務し、夫婦共働きで4人の子どもを育てていました。当時、皆さんから本当にたくさんのご支援をいただき、その感謝の気持ちから、私も医療面で地域に貢献したいと考えて開業を決意したわけです。お子さんだけでなく、忙しい親御さんの子育て支援ができるようなクリニックをめざしました。
【永長副院長】私の出身は第一薬科大学で、卒業後は妻と同じく八尾徳洲会病院の薬局に入局。急性薬物中毒や救急医療分野を専門としながら、武庫川女子大学の社会人大学院で臨床薬学などを研究し、治験センターにて治験コーディネーターの仕事にも携わりました。医師と薬剤師では職種こそ違いますが、最終的にめざすものは同じです。医師と薬剤師が綿密に打ち合わせながら薬物治療ができるなど、このタッグには大きなメリットを感じています。

クリニックの診療の特徴を教えていただけますか?

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【雪子院長】診療は、やはり風邪や予防接種の方が多いですね。当院はお子さん中心のクリニックではありますが、親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんの診療も行うファミリークリニックと捉えてもらえればと思います。設備面などで対応が難しい場合は、地域の病院と連携しながら診療を進めていくことも可能です。基本的な姿勢は、お子さんの成長を常に見守る存在であり続けることです。お子さんが生まれて成長していく過程の中で、親子ともども心身両面の健康を支えていきたいですね。また、発達障害のお子さんに関する相談なども受けつけていますが、現在は2ヵ月先までの予約とさせてもらっていますので詳しくは電話でお問い合わせください。

親子で楽しく安全に通えるクリニックをめざして

予防接種にも特に力を入れているそうですね。

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【雪子院長】予防接種には感染症の予防という大きな目的がありますが、お子さんの頑張りや育児を支援していくという大きなコンセプトの一環と捉えています。当院では予防接種の機会に身長や体重の計測などの健診的なことも行いますし、同時に育児相談や保健指導のようなことができるチャンスと考えています。予防接種は生後2ヵ月から早々に始まるんですね。複雑な接種スケジュールは私たちがしっかり管理しますから、親御さんは安心して育児に専念してほしいと思います。子育てでわからないことがあったり、何か悩んでおられることがあれば、どんなことでも遠慮なく相談してください。私を含め、看護師も子育て経験者ばかりですから、きっと力になれると信じています。

新型コロナ感染症にはどのように向き合いましたか?

【永長副院長】北海道で感染者が増えた際に、帯広にいる友人の医師から現地での対策を教えてもらい、それにならって当院でも早くから感染症対策を施すことにしました。受付のパーティションや防護服、フェイスシールドなどは、ホームセンターで材料を買ってきて、息子と2人で夜な夜な手作りです。以前の勤務先にいた外科の先生から作り方を教わり、防護服も作りました。医療関係者には職種を越えた仲間意識や情報共有ネットワークがあって、そうした人のつながりが、いざという時に生きてくるわけです。また、必要と思ったらすぐに行動に移すことも大切ですね。

患者さんに対し、一番に心がけていることは何でしょうか?

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【永長副院長】投薬に際して、小さなお子さんの場合は親御さんに説明しますが、ある程度の年齢になれば「この薬はこうだよ」と、本人に向かって説明するようにしています。昔と違って今の薬は子どもでも飲みやすくなっていますが、やはり嫌がる子もいるんです。薬の大切さを理解してもらい、しっかり飲んでもらえればと思います。
【雪子院長】一番大事にしているのは「不安を取り除くこと」ですね。お子さんに対しては、まるで母親が自分の子どもに声かけをするように、しっかり抑揚をつけて話をすると安心するんですよ。お子さんが頑張ることができた時にはしっかり褒めてあげます。それがお子さんの自信につながるからです。親御さんともよく話をするのは、日々の育児で疲れている心の支えになりたいからです。親子で達成感を身につけながら、楽しく通院してもらうことが大切ですからね。

子どもが健康であるために、まず母親が元気であること

ほかに力を入れていることはありますか?

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【永長副院長】やはり地域社会に密接したクリニックとしての取り組みですね。新しく母親になった新人のお母さんたちが、もっと勉強できる場所があってもいい。そう考えて、食育などのイベントも随時企画しています。また当院では子育て支援の一環として、院内子育てサロン「どんぐりハウス」も開設しています。クリニックの待合室を使ってスタッフが率先して実施しているのですが、看護師を交えながらの育児相談や、不安に感じていることをみんなで気軽にお話しできる場となっています。お子さんと簡単な工作をしたり、お母さん向けのハンドアロママッサージを行ったり、地域とのつながりがない方も親子で楽しんでもらっています。ぜひ参加してみてください。

地域と密着していることが大切なのですね。

【雪子院長】長く小児科の医師として診療を続けていると、以前に診ていたお子さんが成長して出産し、その赤ちゃんを診察させてもらうこともあるんです。そんな時は、なんだかおばあちゃんが孫を見るような気持ちになりますね(笑)。そんな喜びもありますから、大勢の地域の方々が当院に通ってくださるのをとてもありがたく感じます。また、思春期専門の外来などで、お子さん自身が問題を抱えているケースにも出会います。お母さんにはなかなか伝えにくいこともあると思いますが、診療を通して親子の不安を取り除けるような、そんなクッション役になれた時は本当にやりがいを感じてうれしく思います。体のことだけでなく、皆さんの心の支えになれれば幸いです。

最後に、読者へ向けたメッセージをお願いします。

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【雪子院長】以前よりスタッフを増員し、新たな先生が月2回来てくれるおかげで予防接種の枠も増え、より利用しやすくなりました。感染症の怖さは、皆さん身にしみていることでしょう。しかし、新型コロナウイルス以外の病気も予防接種でしっかり防いでいくことが大切で、そこに怯えていてはいけません。当院は院内の感染対策もしっかり行っているので、どうか安心してお越しください。病気のお子さんは病気を診ますが、まずは病気を防ぎ、元気なお子さんも健康に育っていけるよう、小児保健や精神的な部分も含めて成長をサポートできる存在になりたいと思います。そして、お子さんが健康に育つためには、まずお母さんが元気でいることです。お子さんやご家族の健康に関することなら、どんなことでも気軽にご相談いただければと思います。

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