吉岡 基子 先生の独自取材記事
栄アイ歯科クリニック
(名古屋市中区/栄駅)
最終更新日:2026/07/22
栄駅から歩いてすぐのオフィスビルの4階にある「栄アイ歯科クリニック」。向かい側に位置する「栄駅前矯正歯科クリニック」が本院にあたり、必要に応じて互いに連携を取りながら治療を行っている。一般歯科をはじめ、親知らずや矯正に伴う抜歯、インプラント治療、その他口腔外科疾患も専門的に診療し、多くの患者が来院している。今回取材したのは2013年に赴任した吉岡基子先生。長崎大学病院、広島大学大学院を経て、さまざまな歯科医療の現場に従事しキャリアを積んできた。そんな吉岡先生に、クリニックの特徴や自身の診療モットーなどを語ってもらった。
(取材日2026年6月12日)
本院である矯正歯科と、スムーズな連携体制を構築
はじめに、クリニックの特徴を教えてください。

こちらは本院である「栄駅前矯正歯科クリニック」の分院として、2017年に開業した一般歯科クリニックです。本院で矯正治療中に虫歯治療が必要な場合や、矯正終了後に欠損部に歯を入れたりかぶせ物を見直したりする場合は、こちらで治療を行います。スタッフ全員がローテーションで両院を担当し、患者さんの状態や検査結果、治療方針もカンファレンスで共有しています。スタッフが患者さんの状態をしっかり把握して対応することが、患者さんの安心につながると考えます。また、矯正歯科と一般歯科の診療は密な連携が必要なので、向かい合わせにクリニックがあるのは、歯科医師にとっても患者さんにとってもメリットです。勉強熱心な歯科衛生士や歯科助手が集まっており、良い連携が取れていると思います。
力を入れている診療について教えてください。
虫歯や歯周病など部分的な治療にとどまらず、顎や骨格の状態、噛み合わせ、そして姿勢など全身の状態を考慮した診療を行っています。歯のトラブルが繰り返し起こるケースでは、なぜ虫歯になりやすいのか、なぜなかなか良くならないのかと原因を探ることが重要です。噛み合わせが悪く歯に負担がかかりすぎていたり、合わないかぶせ物が使われているため歯に力がかかりすぎているといったケースも考えられます。その場しのぎの治療だけでは、疾患を繰り返してしまいかねません。患者さんの歯の悩みの本当の原因となっている部分を探して改善を図れるような治療をめざしています。一般歯科と矯正歯科を必要に応じて合わせて行うことで、歯に悩まない生活を送ることができるようサポートしていきたいと思います。
先生ご自身はどのような患者さんを担当されていますか。

私の専門は矯正歯科ですが、一般歯科も担当しています。本院で歯列矯正を受けていて抜歯などが必要となった方のご紹介を受けている他、歯列矯正を受けていない方の治療にも応じています。例えば、矯正治療を始める患者さんが検査をしたら虫歯があったという場合、緊急性の高い処置が必要な状態のまま矯正の装置はつけられないのです。ですから、まずは診断した上で必要な一般歯科の処置をします。当院と本院は、そのコラボレーションの形がスムーズに整っています。患者さんはお仕事帰りの方だけでなく、名古屋市内の各地から来られる方も多いです。休日も診療を行っていることや栄駅近くというアクセスの良さもあるようですが、AIチャット質問など、ニーズにお応えするシステムを積極的に導入していることも理由だと思います。
衛生面に配慮し、安心して治療に臨める環境をめざす
こちらで活用されている医療機器について教えてください。

超音波切削機器を、抜歯や埋伏歯の開窓、インプラント関連手術の際に用いています。従来の機器と比べて軟組織や神経、血管へのダメージを抑えることが期待できます。また、歯科用CTと口腔内スキャナーのデータから3Dプリンターを活用し、3次元的に仕事を進めています。この技術を使うと、歯科技工所との連携もスムーズで重宝しています。他にも3Dプリンターを使用したシミュレーションで外科処置が短時間で済み、患者さんの負担も減り、治療者側の理解やイメージの食い違いも減ることにつながります。さらに、口腔内カメラと顕微鏡の機能のあるデジタルマイクロスコープを導入しており、精密な手術を行えるだけでなく、これまで見えていなかった部分、見落としていたかもしれない部分を拾い上げることができます。
新たに導入された設備もあるそうですが。
歯のクリーニングの機械を導入しました。従来はブラシや専用のペーストを使って表面を磨きましたが、この機器はブラシを使わず、粒子が細かい特殊なパウダーを用いて水圧をかけることで着色除去の効率化を図ります。ヨーロッパではすでに導入されていたこの機器が、近年日本でも取り扱いできるようになりました。こちらの良いところは、終わった後に歯の表面が荒れないこと。従来だと必ず後で磨く処置が必要だったのですが、歯の表面を傷つけないようにクリーニングができることから、とても注目しています。
設備面もとても充実しているのですね。その他に注力されている点はありますか。

歯科口腔外科の処置に関しては、安全や衛生の面でも外部と遮断された空間が必須なため、外科処置専用のスペースを備えています。当院の衛生管理は、病院に近い水準をめざすことを意識しています。器具の滅菌を徹底することはもちろんですが、たとえ費用がかかったとしても可能な限り使い捨てのものを優先的に使用しています。オペ時には患者さんにドレープをかける、治療中に滅菌ガウンを着用するなど、基本的な感染対策も手を抜かずに行うことで、患者さんにとって安心、安全な環境で治療を受けていただけるよう尽力しています。
人生をともに生きる歯だから、責任を持って治療したい
先生のご専門や、得意とされている診療について聞かせてください。

私の専門は矯正歯科です。矯正治療は、歯並びや噛み合わせなどのお悩みに対して改善をめざしていく治療です。場合によっては抜歯をすることもありますが、整った歯並びや噛み合わせをめざすことで、お口の機能面や見た目の改善につながることが期待できます。私自身、このような矯正による変化に大きな魅力を感じ、専門としてきました。日頃の診療では、矯正のメンテナンスの方、一般歯科の方、どちらも診ます。矯正治療の患者さんも、検査をして虫歯などがあれば、まずは必要な一般歯科の処置をします。当院と本院は、そのコラボレーションの形がスムーズに整っています。
治療をする上で、どのような心がけをされていますか。
患者さんとのコミュニケーションを何より大切にしています。コミュニケーションを深めないと、治療がゴールできないというか、患者さんが納得して矯正治療を終了できないと思っています。私が名古屋に赴任したのは、広島大学の矯正科の医局員だった頃に、大学の先輩である芝崎理事長からお話をいただいたのがきっかけです。この地は人口も多く歯科医院も多いので、患者さんご自身が費用、治療方針、立地などよく選んでいらっしゃるなという印象です。そのつど丁寧でわかりやすい説明を心がけ、コミュニケーションを大切にしています。
今後、力を入れていきたいことを聞かせてください。

今、大人にも子どもにも言えるのですが、「口腔機能発達不全症」や「口腔機能低下症」という、「機能」が課題となっています。子どもの場合、正しい筋肉の使い方ができていないと噛み合わせに影響するので、そのトレーニングをします。50歳以上の方についても、機能の低下により飲み込みや喋りに支障が出るので、検査・指導・トレーニングで健康寿命をの延伸をめざすことに力を入れています。子どもなら「お口ポカン」や、食べるのが遅い、姿勢が悪いなど。大人だと、滑舌が悪いと言われるとか、むせるなどのサインがあれば、虫歯でなくても気軽に相談してほしいですね。大人の方こそ諦めてほしくないのです。治療をした人としない人では、数年後に差が出るケースが多いです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
未だに日本では、痛いとかしみるなどの症状が出ないと歯科医院にいらっしゃらないですよね。それこそ国全体で、もっと口腔の健康に関する意識を上げていかないと、と思います。私がいつも思うのは、私が処置した歯、治療した歯で患者さんは今後生きていくのですよね。ですから、やはり責任を持って治療をしていきたいです。虫歯に限らず何かお口の悩みがあれば、気軽に相談に来てください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万~、矯正に伴う抜歯/5500円~、歯のクリーニング/3万3000円~

