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阿藤 晃一 院長の独自取材記事

あとう皮膚科・形成外科クリニック

(町田市/古淵駅)

最終更新日:2025/05/30

阿藤晃一院長 あとう皮膚科・形成外科クリニック main

町田駅前通りの町田総合高校南交差点。その角に立つ医療モール2階にあるのが、「あとう皮膚科・形成外科クリニック」だ。皮膚科と形成外科を専門とする同院は、地域の人々が皮膚のケガや病気、悩みを気軽に相談できるクリニックがコンセプト。一般的な皮膚疾患からアトピー性皮膚炎、皮膚感染症、皮膚腫瘍まで幅広く診療を行うほか、ケガの縫合ややけどの処置、できものの切除など形成外科にも対応しているのが特徴だ。また、待合室での待ち時間を減らすため、ウェブ上での予約システムを導入するなど、患者視点の取り組みにも力を入れている。そんな同院の院長で、「皮膚のことであれば、どのようなことでも気軽に相談してほしいですね」と語る阿藤晃一先生に、診療のことや、これまでの歩みなどについて話を聞いた。

(取材日2025年2月27日)

地域に根差し、皮膚の幅広い症状や悩みに対応

最初にクリニックを紹介していただけますか?

阿藤晃一院長 あとう皮膚科・形成外科クリニック1

当院は、皮膚のケガや病気、悩みを専門とするクリニックです。地域の皆さんが気軽に受診できるクリニックをめざし、一般的な皮膚のトラブルやケガでも、リラックスして治療を受けられる雰囲気づくりを心がけています。当院の大きな特徴は、手術室を備えており、ちょっとしたできものの切除など日帰り手術に対応できることです。ケガで縫合が必要な場合も、迅速に対応できる体制を整えています。これらの処置を受けるために、大きな病院まで行く必要がないのは、患者さんにとって大きなメリットでしょう。また、診察室を2つ用意し、ウェブ上からの順番予約を導入することで、待ち時間の短縮にも努めています。さらに、診療の質を維持するため、平日午前中の診察は55人までに制限しています。

どのような患者さんが多いのでしょうか?

湿疹やじんましん、水虫、イボ、アトピー性皮膚炎などで受診される方が多いですね。最近では、ケガややけどの患者さんも増えています。そのほか、ケロイド、ほくろ、粉瘤、傷痕に関する相談で来院される方もいらっしゃいます。年齢層は赤ちゃんから高齢者まで幅広く、地域の方を中心にご利用いただいています。近隣には皮膚科や形成外科のクリニックが少なく、最寄りの駅からもやや距離があるため、「近くにあって助かった」と言ってくださる患者さんも多いですね。また、開業から時間がたち、地域のクリニックにも認知されるようになったことで、ケガややけどの患者さんを紹介いただくケースも増えてきました。

ところで、形成外科とはどのような診療科なのですか?

阿藤晃一院長 あとう皮膚科・形成外科クリニック2

確かに、整形外科と混同されることもありますね。形成外科は「皮膚の外科」と考えていただくとわかりやすいかもしれません。対象となる疾患は、ケガややけど、ほくろやあざなどのできもの、眼瞼下垂、先天異常など多岐にわたります。クリニックで特に多いのは、ケガややけど、できものの診療です。皮膚科も同じく皮膚を専門としますが、形成外科は特に、傷ややけどをできるだけ痛みが少なくなるように治療し、傷痕が残らないようにきれいに仕上げることに努めています。傷痕を残さないためには、傷を治療した後のケアも重要です。紫外線や服の擦れは傷痕を残してしまう原因になるため、そうしたリスクを防ぐためのアフターケアにも力を入れています。

患者に真摯に対応することを心がける

ほかに力を入れていることはありますか?

阿藤晃一院長 あとう皮膚科・形成外科クリニック3

最近、患者さんからの相談が増えているのが「手汗」です。特に学生さんからは、授業やテストで使うプリントが汗でしみてしまい、困っているという声をよく聞きます。少し前に、汗を完全に止めるわけではありませんが、量を減らすための塗り薬が登場しました。特別な検査なしで処方できるため、お悩みの方はぜひご相談ください。もう一つは、帯状疱疹ワクチンです。帯状疱疹は痛みが非常に強く、長く神経痛が残る場合があります。ワクチンを接種することで、発症予防や、発症した場合でも痛みを軽減できる可能性があります。2025年4月からは、65歳以上の方を対象に国の定期接種となることが決まっていますが、町田市ではこれまでどおり50歳以上に対する補助が1年間継続されるそうです。対象となる方は、ぜひ接種をご検討ください。また、粉瘤で炎症を起こし痛みがある場合も、切開して膿を出すような処置も行っています。

診療で心がけていることは何ですか?

患者さんには、真摯に対応することを心がけています。そのために、話をしっかり聞くことはもちろん、話しやすい雰囲気をつくるよう努めています。さらに、わかりやすく説明することも大切にしています。皮膚に何らかの症状が現れたり、できものができたりすると、不安を感じる方も少なくありません。ですから、しっかりと診断を行った上で、原因や治療方法を丁寧に説明し、質問にはわかりやすく答えることで、安心していただけるよう努めています。もう一つ大切にしているのは、アットホームな雰囲気です。スタッフの多くは近隣に住んでおり、主婦が中心ですが子育てが一段落した人も多く、お子さんへの対応にも慣れています。仕事もてきぱきとこなし、落ち着いたアットホームな雰囲気で患者さんに接してくれるので、たいへん助けられていますし、頼りにしています。

予約システムを若干変更したそうですね。

阿藤晃一院長 あとう皮膚科・形成外科クリニック4

これまでもウェブ上での順番予約システムを導入していましたが、直接来院した患者さんの受付は9時開始、ウェブ予約は9時半開始としており、直接来院した患者さんを優先していました。そのために朝早くから長時間並ぶ患者さんが多く、ほかのクリニックと共用の駐車場の回転も悪くなるなど、患者さんへの負担が大きく、利便性にも課題を感じていました。そこで、ウェブ予約を8時半からの開始に変更しました。これにより、患者さんは朝早くから並ぶ必要がなくなり、診察時間に合わせて来院できるため、駐車場の混雑も緩和され、車でも通院しやすくなったと思います。ウェブ操作が苦手な人などは、専用電話での予約も可能です。

皮膚の悩みや、ケガをした時には気軽に受診を

話は変わりますが、先生が医師をめざしたきっかけを教えてください。

阿藤晃一院長 あとう皮膚科・形成外科クリニック5

実は、もともと医師をめざしていたわけではなく、最初に入学したのは薬学部でした。その頃は有機化学に興味があって、ベンゼン環などの構造を見るのが好きだったんです(笑)。薬学部での勉強も楽しかったのですが、そこで医療にふれる機会が増えました。やがて、父の友人である医師と知り合い、その方の話を聞くうちに、次第に医師という職業に興味を持つようになりました。さらに、薬学部での病院実習では手術を見学する機会もあり、次第に医師を志すようになったのです。形成外科に興味を持ったきっかけは、医学部で幅広く学ぶ中で受けた形成外科の授業でした。特に、全身熱傷の治療についてのスライドが強く印象に残り、興味を惹かれました。実際に形成外科に入局してからは皮膚治療に関する研究や、再建手術、母斑の治療など、さまざまな治療技術を磨いてきました。教授や先輩方にも恵まれ、多くの貴重な経験を積むことができたと思います。

お忙しい日々だとは思いますが、趣味やリフレッシュ方法はありますか?

三男が少年野球をやっているので、休みの日に練習に付き合うのがリフレッシュになっています。また、少年野球の練習場に行くと、ほかのお父さんと交流する機会もあります。皆さん、全然違った職種の方で、仕事ではなかなか知り合えない方々ばかりなので楽しいですよ。開業してからは子どもたちと遊べる時間も増えました。今はなかなか行けませんがライブに行くのも好きです。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

阿藤晃一院長 あとう皮膚科・形成外科クリニック6

ありがたいことに、紹介などを通じて患者さんが少しずつ増えています。日帰り手術ができるのは当院の強みですので、少し遠方の方にも足を運んでいただけるとうれしいですね。今後も丁寧な治療を提供し、皮膚のトラブルやお悩みに幅広く対応することで、地域の皆さんに貢献できるクリニックをめざしていきます。そして、皮膚の乾燥やちょっとしたケガ、患者さん自身が、「このくらいで受診しなくても良いかな」と思うようなことでも、少しでも気になることがあれば、ぜひ一度ご相談いただければと思います。まずはお話をじっくり伺い、その中で患者さんご自身も気づいていなかったことを発見できることもあります。また、「形成外科」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、傷痕などが気になることがありましたら、どうぞお気軽にお越しください。

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