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奥村 尚威 院長の独自取材記事

永福町駅前みんなのクリニック

(杉並区/永福町駅)

最終更新日:2019/08/22

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永福町駅からほど近い場所にある「永福町駅前みんなのクリニック」。診療科にとらわれず、子どもから高齢者まで気軽に通える総合診療のクリニックとして、2017年9月にオープンした。院長の奥村尚威先生は、穏やかな笑顔でこちらの話をなんでも受け止めてくれる、穏やかな人柄が印象的。院内は木目調のパネルや白い壁、グリーンの家具が配されたナチュラルな雰囲気で、待合スペースの明かりはあえて暖色系に。「具合が悪い患者さんたちができるだけリラックスできる空間にしたかった」という心配りからだ。そんな患者思いの奥村先生に、総合診療の上手なかかり方や今後の展望、意外なオフタイムでの一面など時間の許す限り聞いた。
(取材日2017年10月10日)

地域のために尽くした父の姿を見て、総合診療の道へ

どのような経緯でこの地域に開院したのですか?

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大学卒業後、初めは大学病院の小児外科で手術などを手がけていたのですが、地元である東京に戻らなければならない事情ができてしまいまして。その時に少し幅を広げて内科の勉強をしようと、在宅診療のクリニックで高齢者を対象に診療をさせていただきました。その後、総合診療を得意としている病院に移って、小児科から内科、皮膚科、整形外科まで、来院した患者さんはすべて診るという経験を積ませていただきました。そして今年の9月、総合診療のクリニックとして開業したのです。永福町を開業の地に決めたのは、自宅から通いやすいことと、初めて訪れた時にちょうど商店街のお祭りがあって、地域の結びつきや住民の方の地域愛をすごく感じたんですね。それで「いいところだな。ここで皆さんのお役に立ちたいな」と思ったのです。

子どもの頃から将来は医師になると思っていましたか?

父も祖父も医師でしたから、子どもの頃からなんとなく意識はしていたと思います。ただ、中学生くらいまではパイロットやテレビ番組を作る人になりたいと思ったこともありました。高校生になって自分の進路を決めなくてはならなくなった時に、地域のために一生懸命忙しく働いていた父の姿や、喜んでくれる地域の人たちの姿を見てきたことで、「やっぱり僕も人の役に立つ仕事に就きたい」と思うようになったんですね。本格的に医師をめざすようになったのはその頃です。

お父さまの医師としての背中を見て学ばれたことはなんですか?

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父の診療所は今でいう総合診療のスタイルで、ケガや風邪、高血圧、糖尿病などなんでも診ていました。父はとにかく優しい人でしたね。特に患者さんにはとても優しかった。19床を持つ診療所だったのですが、そこを一人で切り盛りしていました。父が救急車を断ったことは一度も見たことがありません。夜中でも起きて対応していたのを覚えています。検死も行っていましたから、警察官がしょっちゅう来るんですよね。その度にパトカーに乗って出かけていました。本当に忙しく働いていた人で、地域の皆さんに喜んでもらえるよう一生懸命だったその姿勢から、学んだことは大きいと思います。

気になる症状を総合的に診ることで、わかることがある

なぜ総合診療のクリニックを開院しようと思ったのですか?

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もともと父が行っていた総合診療が、私にとっての医師の姿の原風景となっているところがあると思います。あとはやはり、患者さんの体を総合的に診て診断できるということ。ピンポイントで診るのではなく、全身を診ていくと「実はこんな病気が隠れていた」ということもありますから。例えば、消化器系の症状が現れて消化器内科に行ったけれども、よくよく調べてもらったら甲状腺の疾患だったとか。そういったところを、さまざまな専門分野の知識を持って幅広く対応できる総合医療の医師として、全身を診て初期診療に対応する、というお手伝いができればと思っています。

上手に総合診療クリニックを利用するために、アドバイスをお願いします。

単科の病院や専門の先生もなくてはならない存在です。そういった先生がいないと、医療は成り立ちません。ところが、中には「これくらいだったら病院に行くほどでもないか」とついつい病院に行きそびれてしまうケースはありますよね。専門的な病院に行くほどでもないかなと……。そうして症状を放置していると、実は重い病気が進行してしまうこともあります。病気の重症度と、症状の軽さや重さは必ずしもイコールではありませんからね。そこで「とりあえずちょっと行ってみよう」と通いやすくしたのが総合診療クリニックですから、気軽に利用していただけたらと思います。

いろいろと診てもらえるので、患者さんにとって重宝しそうなことは他にもありそうですね。

そうですね。当院の場合、内科、小児内科、小児外科、外科を診療科目に掲げています。あとは以前、皮膚科を診ていましたし、エコー検査機器も備えていますので、腎臓や肝臓、前立腺の肥大などを診ることもできます。科を問わず、と言うとおこがましいかもしれませんが。「子どもを診てもらいに来たんだけど、実は私もちょっと具合が悪くて」という親子の患者さんの場合も、一度に診察することが可能ですし、高齢の方が「風邪気味で、足にも気になるところがあって」と複数の症状を抱えている場合にも対応できます。

診療する上で心がけていることはありますか?

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総合的に診るということは、それだけに各分野の知識が求められますから、勉強を怠らず、最新の知識を得て、科学的根拠に基づいた治療を行うことを心がけています。そして診断をした上で、より専門的な治療が必要になった場合には、適切な専門の医療機関を紹介させていただいています。患者さんと接する上で大切にしていることは、できるだけ話しやすいように、気になることは全部話してもらえるような雰囲気をつくることですね。私も患者さんが気になることは全身のどこに関してでも知りたいので、最後は必ず「何かほかに気になることはないですか?」とお声掛けするようにしています。そこで出てきた訴えは、貴重な情報として診断などの参考になることもあるので、聞きもらさないようにしたいと思っています。

「まずは行ってみる」も歓迎する、みんなのクリニック

先生は小児外科出身ですが、子どもは好きですか?

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もちろん、子どもは大好きですね。子どもってすごくけなげに頑張ってくれるんですよね。以前、体重が1600gの赤ちゃんを診たことがあります。腸管に穴が開いていて、かなり危ない状態だったので、手術をさせていただきました。その子は頑張って元気になって、今年小学校に入学したんですよ。未来ある子どもたちですから、成長を見るたびに大事にしてあげたいなと思いますね。この地域の子どもたちの成長も、医療を通してしっかり支えていきたいと思います。

今後の展望をお聞かせください。

「病院に行くほどではないかもしれないかもしれないけど、どこか体調がいつもと違うな」といったふうに、ちょっとでも気になる症状があったとき、「とりあえずまずは『みんなのクリニック』に行ってみようかな」と思い出してもらえるような、気軽になんでも相談に来てもらえるようなクリニックにしたいですね。お子さんから高齢の方まで皆さんのホームドクターとしてです。生活習慣病など長く病気に付き合っていく方にも、その方の健康寿命を延ばすことにつながるように、人生の傍で支えていくことができるような存在になれたらいいなと考えています。

休日はどんなふうに過ごされていますか?

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車が好きなのでドライブによく行きますね。1977年製の、もう40歳になる車に乗っていまして。古いだけにたいへん手間のかかる車なんですけど、修理しながら乗っています。古い車って毎日調子が違うんですよね。エンジンをかけると「エンジン音がちょっと違うな」とか、「今日は振動が多いな」とか「調子が良さそうだな」とか。患者さんの体を診るような感じですね。毎回コンディションを見ながら「大丈夫かな?」って心配しながら乗っています。それが楽しくもあるんですよね。あとは、料理のおいしい店などを食べ歩くのも好きです。この近くにもイタリアンのいいお店を見つけて、もう何度も行ってます。永福町はおいしいお店がいっぱいあると思うんですよね。患者さんと仲良くなったら、そんな話もできたらいいなと楽しみにしています。

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