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20代から高齢期まで
女性の一生涯にわたって必要な乳がん検診

ピンクリボンブレストケアクリニック表参道

(渋谷区/表参道駅)

最終更新日:2023/08/02

ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 20代から高齢期まで 女性の一生涯にわたって必要な乳がん検診 ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 20代から高齢期まで 女性の一生涯にわたって必要な乳がん検診
  • 自由診療

近年、急速に患者数が増加している乳がん。生涯に乳がんを患う日本人女性は約11人に1人ともいわれ、誰もがかかる可能性がある病気だが、どこか他人事に捉えている人も多いのではないだろうか。特にマンモグラフィ検査については「痛い」というイメージがあり敬遠する人が多いようだ。しかし乳がんはごく初期であれば完治も望めるとされており、早期発見・治療の機会を逃さないためにも、定期的な乳がん検診は欠かせない。そこで、日本におけるピンクリボン運動に熱心に取り組んできた島田菜穂子院長が開設した「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」の乳がん検診について取材した。乳がん検診が受けやすい環境づくりに努め、効率的な検査や診察で在院時間の短縮もめざす同院の取り組みを参考にしてほしい。

(取材日2020年9月4日/更新日2023年7月28日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q乳がん検診は何歳くらいから受けると良いのでしょうか?
A

30歳ぐらいが受診するべき最低ラインですが、乳がん家系なら最も早く発症した人の年齢から10年早く受けていただきたいですね。例えば家族の中に30歳で発症した人がいるなら20歳からの受診が理想です。一般に20代は超音波検査だけでいいとされますが、個人差もあるので初回は年齢に関係なく超音波検査とマンモグラフィ両方を受けるのが望ましいでしょう。また乳がんは40〜50代に多いのですが、最近、高齢の方の発症も増える傾向にあります。70歳以上になると「もう受けなくても良いだろう」と検診を受けない人が多く、発見が遅れ、がんが進行してしまうこともあります。高齢になっても定期的に検診を受けてほしいと思います。

Q乳がん検診は「痛い」というイメージがあります。
A

マンモグラフィ検査は痛いというイメージのある方も多いと思いますが、検査機器も年々進化して、撮影の痛みを軽減できるデザインになるなど工夫されており、以前と比較すると痛みはかなり少なくなっています。検査時間も数分ですから、それほど痛みは感じないと思います。ただし、マンモグラフィによる撮影では乳房を圧迫するため、排卵から生理が始まる直前までの、乳房が張る時期は避けたほうが無難です。生理が終わって1週間後くらいに受診するようにしてください。最近はマンモグラフィを使いながら組織を採取する生検システムを導入し、ごく早期のがんも発見できるようになったので、積極的に検査を受けていただきたいですね。

Q乳がん検診と一緒に婦人科系の検査を受けることはできますか?
A

当院では、子宮がん検診も同時に受けることが可能です。乳がんと婦人科系の検診を一緒に受けたいという方も多いですし、乳がんの術後に使う薬で子宮体がんのリスクが上がることもあるなど、女性の健康を全身的な観点でサポートするには乳腺科と婦人科の連携が不可欠だと思います。また近年、米国女優の話題で有名となった「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」の方はどちらのリスクも高く、通常より若い年齢で発症する傾向にあり、乳腺科と婦人科の連携によりこうした方への密度の濃い検診にも対応できます。当院ではこのほか、骨密度検査、貧血・肝機能・腎機能の検査、ブライダルチェック、女性ホルモン、甲状腺ホルモンの検査なども行っています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診を受け、カウンセリングへと進む
ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 問診を受け、カウンセリングへと進む

診療予約と同時に、受診前にスマホから事前に問診入力を行う。受診受付後、問診データはそのままカルテへリンクするので、あっという間に問診完了。検査着に着替えて、カウンセリングルームで看護師から問診の内容確認を受け、検査の流れについての説明を聞く。リラックスした雰囲気でカウンセリングが受けられるので、検査についての不安や気になることなども気兼ねなく相談しよう。

2フルデジタルマンモグラフィで乳房を撮影
ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 フルデジタルマンモグラフィで乳房を撮影

順番が来たら検査室に入室。上半身裸になり、マンモグラフィ検査を受ける。検査担当は女性の診療放射線技師。圧迫板で乳房を強めに抑え、平たくした状態で、左右それぞれ縦横の2方向から撮影。圧迫時間は撮影1枚につき数秒なので、あまり痛みを感じる時間は長くないそうだ。入室から検査終了まで、わずか7分ほど。3Dマンモグラフィでは日本人に多い乳腺が発達した高濃度乳房でも鮮明な画像で確認していけるそう。

3超音波検査を行う
ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 超音波検査を行う

自覚症状やマンモグラフィの画像をもとに、その症状や所見の原因を、超音波検査でより詳しく調べていく。各検査室には過去の検査画像や、マンモグラフィ、CT、MRIなどの他の画像を確認できるモニターがある。画像を総合判断することで、どんな小さな兆候も見逃さないための精度の高い検査につながるという。

4検査当日に結果が判明、画像を見ながら説明を受ける
ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 検査当日に結果が判明、画像を見ながら説明を受ける

他院からの資料画像も含め、行った検査のすべての撮影画像などをモニターで見ながら、検査結果の詳しい説明を受ける。その後、帰りに受付で検査結果に医師のコメントを添えた説明書を受け取る。この説明書は次回の検診や、自己検診の際にも参考になるとのこと。3ヵ月後、6ヵ月後の再検査や、婦人科検査などが必要な場合は、ここで予約を行う。予約システムで検査日が近づくとリマインドしてくれるので、忘れることがなく安心だ。

5検診後のアフターフォロー
ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 検診後のアフターフォロー

画像検査で問題がある場合は、超音波装置やマンモグラフィを使った生検を受ける。乳がんと診断されたら治療方法や手術を受ける病院について相談後、医療機関のリストを作り患者と検討し病院の予約も行う。手術後のフォローも執刀医と連携し受けられる。連携先で手術を受けた場合は執刀医が主治医として診療を担当することもある。連携先の病院のカルテへアクセスできるシステムもあり、リアルタイムで二人主治医制を実現できる。

ドクターからのメッセージ

島田 菜穂子院長

乳がん検診の重要性については認識が広まってきましたが、いまだに検診を受ける人が少ないのが現状です。検査に伴う痛みやつらさは軽減され、精度も高まっていますが、どんなに検査機器や治療が進化しても、検査を受けなければ早期発見・治療にはつながりません。女性、妻、母、娘、そして社会の一員として、たくさんの責任を背負う忙しい女性が、健やかに長く美しく輝くために、ほんの少しの時間を、自分のための検診や受診の時間へ振り分けることが大切です。早期発見と治療は命を救うだけでなく治療にかかる時間や費用を抑え、病気になっても出産や仕事など夢を諦めずに済みます。ぜひ少し勇気を出して検診を受け、健康を守ってください。

島田 菜穂子院長 ピンクリボンブレストケアクリニック表参道

自由診療費用の目安

自由診療とは

【乳がん検診】超音波+マンモグラフィ/1万1000円、超音波+マンモグラフィ+視触診/1万6000円 【子宮頸がん検診】8800円~ 【血液検査】貧血・肝機能・腎機能など/7500円、甲状腺ホルモン/8500円、女性ホルモン9000円 【骨密度検査】単独の場合3000円 【ブライダルチェック】6万円

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