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「怖い頭痛」と「怖くない頭痛」
痛みがあれば脳神経外科へ

やひろ脳神経外科

(糟屋郡志免町/福岡空港駅)

最終更新日:2022/06/30

やひろ脳神経外科 「怖い頭痛」と「怖くない頭痛」 痛みがあれば脳神経外科へ やひろ脳神経外科 「怖い頭痛」と「怖くない頭痛」 痛みがあれば脳神経外科へ
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誰しも経験したことがあると言っても過言ではない頭痛。それほど私たちになじみ深い症状であるだけに、安易に考えてしまう人も少なくないのではないだろうか。一般の薬局やドラッグストアで手に入る頭痛薬は多様な種類があり、こちらも一度は服用したことがある人がほとんどだろう。「やひろ脳神経外科」の八尋龍巳院長は、「確かに日常的に起きる頭痛の中には、対症療法で十分なものもありますが、命の危険に関わる病気が隠れている場合もあるので、注意が必要です」と警鐘を鳴らす。今回は、頭痛の診療を専門とする八尋先生に、怖い頭痛と怖くない頭痛、先進の予防薬などについて詳しく聞いた。

(取材日2022年3月18日)

精密な診察と先進機器による検査で頭痛の原因を特定し、適切に治療していく

Qそもそも頭痛にはどんな種類があるのでしょうか?
A
やひろ脳神経外科 患者の話に耳を傾け、痛みの原因を探る

▲患者の話に耳を傾け、痛みの原因を探る

頭痛の種類はさまざまであり、国際頭痛分類(ICHD-3)では数百種類の頭痛が記されていますが、その中で最も発生頻度が多く外来にも多くいらっしゃるのが、いわゆる2大頭痛と呼ばれる片頭痛と緊張型頭痛です。片頭痛の原因は複雑ですべては解明されていませんがセロトニンという神経伝達物質や三叉神経の炎症、それらによって引き起こされる血管の拡張・収縮などが関連しているといわれています。治療は投薬が有用です。一方、首や肩の凝り、寝不足やストレスなどで起こるのが緊張型頭痛です。投薬治療のほか、原因となっている箇所の筋肉をほぐすマッサージやストレッチ、生活習慣の見直しによって改善へ導きます。

Q怖くない頭痛というのはどんなものでしょうか。
A
やひろ脳神経外科 頭痛の種類について話す八尋院長

▲頭痛の種類について話す八尋院長

頭痛には、片頭痛や緊張型頭痛などのように、頭痛そのものが症状であり病名である一次性頭痛と、別の病気が原因で起こる二次性頭痛があります。怖くない頭痛とは一般的には一次性頭痛を指します。寝不足や二日酔いの時の頭痛、冷たいかき氷や中華料理を食べた後に起こる頭痛などが典型です。こうした頭痛は命に関わる危険性は少なく、必要に応じて鎮痛剤で経過を見ていれば解消に向かうことがほとんどです。とはいえ、片頭痛のように命には関わらないけど、症状がとてもつらい頭痛、というのもありますので、自己診断はせずに医療機関できちんと診断を受けて治療を受けることをお勧めします。

Q怖い頭痛というのは、どんな可能性が考えられますか?
A
やひろ脳神経外科 症状の原因を探るためにエコーを用いることも

▲症状の原因を探るためにエコーを用いることも

頭痛が何らかの病気がもとで起こっている場合、くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、髄膜炎といった命に関わる病気が隠れているので注意が必要です。病気の種類や程度によって痛み方はまちまちですが、頭痛に伴って吐き気やめまい、手足や顔の麻痺があれば医療機関への早めの受診をお勧めします。突発的な強い痛みを感じた場合は、一刻を争う事態に陥っている可能性があるので、すぐさま救急車を要請しましょう。頭痛治療の基本は、診察とMRIやCTでの検査によって、片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛か、何らかの病気がもとで発症する二次性頭痛かを見極め、適切に診断をつけることです。

Q「たかが頭痛」と思わずに受診することが重要ですね。
A
やひろ脳神経外科 診断の結果をもとに改善に向けてのアプローチ法を提案

▲診断の結果をもとに改善に向けてのアプローチ法を提案

頭痛は誰にでも身近に起きる症状です。市販されている頭痛薬は多岐にわたり、簡単に手に入れられます。特に頭痛持ちの方は、市販薬の多用によって薬物乱用頭痛に陥る可能性もあるため、服用の仕方には注意が必要です。そもそも一般的に買える頭痛薬はいわゆる『痛み止め』であり、根本的な治療を目的としたものではありません。頭痛の種類や原因によって飲むべき鎮痛剤の種類も変わってきますので、適切に医師の診断を受けることが重要です。「自分で買った頭痛薬を数ヵ月単位で飲み続けているが一向に頭痛が減らない」、「長年頭痛に悩まされているけどきちんと診断を受けたことがない」といった方は、ぜひ医療機関を受診してください。

Q頭痛には予防薬もあると聞きました。
A
やひろ脳神経外科 注射タイプの頭痛抑制のための薬剤を取り扱う

▲注射タイプの頭痛抑制のための薬剤を取り扱う

これまでも片頭痛に関してはいくつかの予防薬がありましたが、2021年から新たな予防薬として注射薬が実用化されました。従来の薬は、毎日服用する必要があります。一方、これは月1回の注射で頭痛の抑制が期待できる先進の治療方法で、当院でも多数の実績があります。患者さんの中には薬を飲む煩わしさから解放されることで、自分らしい生活を取り戻せたと喜んでいただけると思います。この治療の提供には、片頭痛の診療歴、二次性頭痛を即時に診断できるMRIやCTといった設備の保有をはじめ、複数の基準を満たした医院であることが重要です。治療を希望される方は、お気軽にご相談ください。

ドクターからのメッセージ

八尋 龍巳院長

まず頭痛の自己診断は避けましょう。特に中高年以降になると、怖い頭痛の代表であるくも膜下出血などの、いわゆる『脳卒中』を発症するリスクが高まりますので注意が必要です。また、片頭痛や緊張型頭痛は、お子さんにも十分起こり得る病気です。小さなお子さんは頭痛の症状を正確に伝えることができないことも多いので、ついつい軽視したり見過ごしたりされがちです。また長引くと学校生活や日常生活への支障も出ますので早めの受診をお勧めします。当院では、先進の検査機器を導入し、精密な診断に努めています。ちょっとした痛みについても、親身にお話しを伺い、丁寧に診察いたします。ぜひお気軽にご来院ください。

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