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八尋 龍巳 院長の独自取材記事

やひろ脳神経外科

(糟屋郡志免町/福岡空港駅)

最終更新日:2022/03/08

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福岡太宰府線沿い南里停留所のすぐ近くに「やひろ脳神経外科」がある。白で統一された外観が特徴的で、ブルーを基調としたクリニック内には大きな窓から気持ちの良い日差しが差し込む。同院には子どもから高齢者まで幅広い世代が訪れ、頭のけがをはじめ認知症の相談など「頭のかかりつけ医」として親しまれている。八尋龍巳院長は生まれ育った地域に貢献したいという想いも強く、診療だけではなく健康づくりセミナーや健康相談など精力的に活動してきた。「脳神経外科という看板を掲げているけれど、不安なことがあるときに相談できる場所と思ってもらいたい」と話す。そんな八尋院長に、めざすクリニック像や診療における姿勢などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2022年2月16日)

生まれ育った街の地域医療に貢献する

志免町を開業の地に選んだ理由を教えてください。

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実は隣にある「八尋整形外科」は父が開業したクリニックです。開業医として昼夜問わず患者さんに対応する父の姿を幼い頃から見てきてこともあってか、自分も将来は地域に根づいた信頼される医師になるんだ、というイメージは早くからありました。開業場所も、やはり育った町で所縁のある人たちの役に立ちたいという思いが強かったので志免町と決めていました。それに脳神経外科と整形外科は連携して診療することが少なくありません。事故でのけがや手足のしびれなどは整形外科や脳神経外科どちらにも多い症状です。今は兄が継いでいますが、整形外科と連携することで、より速い診断と治療に結びつくことができ、患者さんのニーズにもより多く応えることができるのではと思っています。ですから整形外科と連携が取りやすい場所、患者さんが歩いて行き来できるような距離にクリニックを造りたかったのです。

開業までにはどういった経験を積まれたのでしょう?

脳の神秘さ、そこにメスを入れるという繊細かつ大胆な手技に魅力を感じて脳神経外科の道を選び、福岡大学病院に入局後は救命救急センター、福岡赤十字病院、九州医療センターなどで脳卒中や脳腫瘍、重症外傷などの急性期医療に関わってきました。また白十字病院では急性期だけではなく回復期、慢性期のリハビリテーションにも携わることができました。沖縄県立宮古病院では離島医療の難しさを学びました。深夜に救急搬送されてきた方でした。家族の希望だけでは患者さんを沖縄本島に移送することはできないため、涙を流して自衛隊ヘリでの移送を訴える患者さんの奥さんや親御さんたちを、短い時間でどうにか説得して緊急手術を行ったことがありました。幸い退院時には笑顔で感謝の言葉を頂きましたが、離島ならではのこういう体験を通して、治療を行う上で大切な信頼関係の築き方やそのために必要なこと、などを改めて学んだように思います。

脳神経外科のやりがいや大変だと感じた点を教えてください。

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治療を終えた患者さんから感謝の言葉を頂くというのは何年たっても何よりのやりがいです。まだ研修医の頃で右も左もわからない頃に、ある大きな手術を控えた入院患者さんから、側で話を聞いてもらえただけでも安心した、と言っていただいてとてもうれしく思った思い出があります。そんなこともあって患者さんの不安に耳を傾けるということは常に心がけています。一方、脳の病気は脳卒中や外傷など緊急性が高いものが多く、他の診療科に比べて圧倒的に救急搬送率が高いです。救命救急センターなどでは夜の急患手術が終わったと思ったら、すぐ次の患者さんが運ばれてくるということもよくありましたから、体力的に大変な診療科かもしれません。

リラックスできる待合室と充実した設備を兼ね備える

クリニックづくりでこだわったところは?

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脳神経外科ではMRI検査を行うことがありますが30分程度要しますし、検査が重なれば待ち時間が長くなるケースもあります。やはり検査を待つ時間、結果を待つ時間は不安になるものなので、患者さんがリラックスできるよう待合室は窓を大きくとって暖かい光が入るようにして、椅子もゆったりと座れるようなものを選んでいます。また検査機器に関してはオープンタイプのMRIを設置しています。筒形のMRIと比べ圧迫感が少なく、安心して検査を受けていただいています。加えて小学校が近くにあり、お子さんの検査にも対応できるようにCTを導入しています。その他、動脈硬化など血管の状態を見るため超音波検査機器も完備しています。

現在はどのような主訴でいらっしゃる方が多いですか?

症状でいくと頭痛、めまい、物忘れ、痺れ、頭の外傷での受診が多いですね。全体として女性の割合がやや多く、20代から60代の働いている方が半数以上です。0歳から15歳くらいのお子さんでは頭痛や頭を打った、などでいらっしゃることが多いです。また志免町の認知症初期集中支援チームに所属しているため、ご家族に連れられたり、町の福祉課への相談に対応する形で受診されるご高齢の方がいらっしゃいます。エリア的には志免町の方が6割ほどで、お隣の粕屋町や福岡市の博多区や東区などからの患者さんが来られます。また近くに大きなショッピングモールや福岡空港があるので、そこで転んだお子さんや具合が悪くなった方が来られることもあります。

脳神経外科はどういった時に受診すれば良いのですか?

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先ほど述べたような症状の他には、視界が真っ暗になった、言葉が出ない、顔や手足に力が入らない、難聴、耳鳴り、まぶたや顔のピクつき、などの症状も脳の病気が潜んでいる場合があります。特に最初に挙げた、視界、言葉、脱力に関する3つの症状は、脳梗塞の前兆である可能性が高いので、仮に症状が治ったとしても安心せずに早めに受診することを強くお勧めします。てんかんの症状もさまざまです。幼少期に多い欠伸発作は、突然電池が切れたように数秒間ボーッとする症状ですし、高齢者に見られる側頭葉てんかんは、急に口をモグモグ動かしたり、手を無意味に動かしたりします。家族の動きが変だな、と思ったら受診してください。過剰に心配しすぎる必要はありませんが、気になることがあればまずは一度受診してみてはいかがでしょうか。

地域に信頼される、「頭のかかりつけ医」へ

脳ドックを受けるタイミングや普段の生活で気をつけたほうが良いことがあれば教えてください。

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生活習慣病などの基礎疾患がなければ、60歳あたりに自治体の特定健診などを契機に脳の検査をしてみてはどうでしょうか。一方、30代、40代であっても、ヘビースモーカーや肥満、基礎疾患がある方は早めの検査をお勧めします。脳卒中の大きな原因の一つが「動脈硬化」です。血管の老化現象であり、男性では40代後半から出てくるといわれています。年齢以外には高血圧や糖尿病、高脂血症、喫煙などで動脈硬化は進行しますのでその辺りのチェックも必要でしょう。

高齢の方では認知症を気にされる方が多いと思いますが、予防することはできるのでしょうか?

脳の老化を防ぐためには、日常生活の中で、見る、聞く、話すといった外の刺激を入れることが重要です。例えばテレビやラジオ、好きな絵画を見ることでも良いですし、友人とのおしゃべりでも構いません。逆に引きこもって1人で過ごすのはあまり勧められません。あとは運動ですが、1日30分の散歩を週に3回程度することでも、認知機能維持につながるといわれています。残念ながら現在のところ認知症自体を治す薬というのは実用化されていませんが、攻撃的になる、徘徊、うつ症状など認知症に付随する症状に対しては薬で改善が見込めることもあります。認知症の治療はご本人や家族だけで対応することは難しく、地域や自治体で支えることが大切です。そのため私も認知症初期集中支援チームの一員として、皆さんのサポートを続けています。

読者の方にメッセージをお願いします。

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脳神経外科という看板を掲げてはいますが、患者さんが訪れやすいような、敷居が低いクリニックをめざしています。言うなれば「頭のかかりつけ医」として、皆さんの不安や相談にお応えしていきたいと思います。新型コロナウイルス感染症が流行する前には定期的な公民館での健康づくりセミナーなどに取り組んできましたが、将来的には近所の子どもたちが気軽に立ち寄って、医学に関する絵本などを読めるスペースを設けたいと考えています。クリニックが検査や治療を行うだけの場所ではなく、子どもたちの医療に関する興味・関心を育てる場所になれば、新たな地域貢献になるのではないでしょうか。そのためにもまずは、地域の皆さんの信頼を得られるクリニックでありたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/2万円~

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