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奈佐 浩史 院長の独自取材記事

なさ歯科医院

(神戸市東灘区/住吉駅)

最終更新日:2023/08/30

奈佐浩史院長 なさ歯科医院 main

住吉駅から徒歩3分ほど、国道2号線に程近い場所で2017年から診療を行っている「なさ歯科医院」。院内はセンスの良さが感じられる居心地の良い空間で、診療スペースはプライバシーに配慮した完全個室になっている。大阪大学歯学部卒業後、数箇所の歯科医院で診療経験を積んだ奈佐浩史(なさ ひろし)院長が、再発と再治療を繰り返さないための治療とメンテナンスに力を注いでいる。安心して治療を受けてもらうために、丁寧な説明を心がけ、患者との信頼関係づくりにも余念がない。奈佐院長に、患者の口腔内の健康を長くサポートしていきたいという、歯科医療にかける思いを詳しく聞いた。

(取材日2023年6月21日)

説明は丁寧に、患者の理解を深めた上で治療を進める

まずは、先生のこれまでのご経歴について伺います。

奈佐浩史院長 なさ歯科医院1

出身は宝塚市で、2004年に大阪大学歯学部を卒業しました。卒業後は、専門分野を決めて大学に残ることも考えましたが、多くの患者さんに接しながら治療をしていきたいと思っていたので、さまざまな治療分野をトータルに診療できる歯科医師になろうと、いくつかの歯科医院に勤務しました。勤務医時代は治療技術の習得にひたすら励み、患者さんとの接し方や歯科診療の基本的な考え方についても多くのことを学べたと思っています。その後、2017年に当院を開業。場所はいくつか候補がありましたが、最終的に決めたのが、六甲ライナーなど各路線が乗り入れている住吉駅から徒歩3分というこの場所です。人の流れが多く活気のあるところに魅力を感じました。

開業にあたって、「こういう診療をしていきたい」という希望はありましたか? 

勤務医時代に多くの治療に携わった経験から、むし歯や歯周病をただ治療するだけでなく、歯が悪くなった原因をきちんと突き止め、問題点を解消して再発を防ぐ歯科治療をしていきたいと考えていました。開業後もその思いは変わっておらず、現在だけでなく将来にわたって患者さんの口腔内の健康をサポートできる歯科医院をめざしています。通ってくださっている患者さんは地域柄もあるのか、お口の健康に対する意識の高い人が多い印象です。現在はどちらかというと大人の方が中心ですが、小児歯科も標榜していますから、小さなお子さんから高齢者まで患者さんの年齢層は広いです。おかげで勤務医時代の経験を生かしながら、全世代を対象とした歯科のかかりつけ医として、たくさんの患者さんにご利用いただいています。

地域の歯のかかりつけ医として、診療ではどのようなことを大切にされていますか?

奈佐浩史院長 なさ歯科医院2

再治療を繰り返さないために、精度にこだわった治療を心がけています。治療を開始する際は、口腔内の現状を正しく把握した上で、患者さん一人ひとりに合った治療計画を立てていきます。患者さんにも写真をお見せしてご自身の現状を知ってもらい、どういった治療を行い、めざすゴールは何かをわかりやすく説明します。そして当院では、治療と同じくらい治療後のメンテナンスにも重きを置いています。患者さんには納得して診療を受けていただきたいので、メンテナンスに関しても、なぜ痛くないのに定期的な通院が必要なのか、言葉を尽くしてお話しします。予防歯科の必要性をしっかり理解していただくことは、予防の習慣化には欠かせません。また、かみ合わせの治療も予防と同様に力を入れています。

むし歯の再発を防ぐため予防やかみ合わせの治療に注力

かみ合わせの治療は対象となる年齢層などあるのですか?

奈佐浩史院長 なさ歯科医院3

子どものかみ合わせを気にしている親御さんは多いですが、実は大人の場合も、かみ合わせは口腔や体全体の健康を保つ上で、非常に重要な要素となります。かみ合わせが悪いと、特定の歯に力が加わることがあります。その歯が詰め物が入っている歯であれば、壊れやすかったり、むし歯になりやすかったりします。また、しっかり噛めないと消化効率が下がり胃腸に負担をかけますし、全身のバランスにも波及して肩こりや頭痛の原因になることも。歯を失う主な原因が歯周病やむし歯であることは多くの人がすでにご存じですが、かみ合わせの悪さも原因の一つです。特定の歯に強い負荷をかけてしまうため、睡眠中など歯に強い力を受け続けたときに歯の土台となる骨がダメージを受け、最終的に歯が失われる恐れもあるのです。歯を長持ちさせるためには歯周病とともにかみ合わせのコントロールをすることが重要だと考えています。

かみ合わせが悪い場合、どのような治療を行うのですか?

特定の歯に強い負荷がかかっている場合は、その歯のかぶせ物や詰め物に対して高さ調整を行います。一方、全体的にかみ合わせに問題がある場合は、矯正によって正しいかみ合わせに誘導するため、矯正専門の先生をご紹介しています。そこまで必要がない程度であれば、一般にナイトガードと呼ばれるマウスピースを就寝時に使用してもらいます。寝ている間の歯ぎしりは、起きている時の5~10倍の力で噛むといわれていて、寝ている間にお口の中が壊されていく恐れがあるため、マウスピースを入れることで、歯のすり減り防止と歯ぎしりによる負担の改善を図ります。

かみ合わせの調整と治療後のケアが再発予防につながるのですね。

奈佐浩史院長 なさ歯科医院4

治療後に「むし歯や歯周病にさせない」ことが大切なので、当院はそれができる歯科医院をめざしています。「噛める」「食べられる」ということは、人間にとって非常に重要です。命に関わる大切な機能を維持するためにも、歯が痛くなくても普段から定期的に歯科医院でメンテナンスを行うことが大切です。一度治療した歯は再びむし歯になりやすいので、定期的なメンテナンスで歯の状態を確認することで、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療につながります。当院ではむし歯や歯周病で治療を受けた方には、3~6ヵ月ごとのメンテナンスをお勧めしています。メンテナンスでは歯石や磨き残しを確認後、歯科衛生士によるクリーニングを実施。磨き残しがあれば自宅での正しいケアの方法をレクチャーしています。

女性歯科医師とともに幅広い世代の口腔内の健康を守る

こちらには女性の先生もいらっしゃるとか。

奈佐浩史院長 なさ歯科医院5

妻も歯科医師で、今は毎週火曜と木曜と土曜の午前中に一緒に診療を行っています。女性の歯科医師であれば、お母さんたちがお子さんの歯に関してちょっとしたことでも相談しやすいかもしれません。診察室は完全個室でベビーカーのまま入れるので、小さなお子さん連れでも安心して受診していただけると思います。しかし初めて受診するお子さんにとって歯科医院は不安な場所でしょうから、嫌がっている場合は無理強いせず、まず歯磨きの練習から始めるなどして、ゆっくり雰囲気に慣れてもらいます。時間をかけて丁寧にお子さんと向き合うことが、時に信頼関係を築く上で近道になることも。最近はよくお子さんからイラストや折り紙の「プレゼント」を頂くのですが、本当に心が癒やされます。

今後の展望をお聞きします。

「歯のことで困っている人の力になりたい」というのは当然ですが、「歯のことで困る人をつくらない」ということも歯科医師の使命だと思っています。患者さんがこれから先、むし歯や歯周病で苦しまないためにも、歯科治療に注力するだけでなく予防やメンテナンスで歯を守り、口腔内の健康を長くサポートしていきたいです。「ここなら私の歯を守ってくれる」「ここならストレスなく通院できる」「痛いところがなくても定期的にメンテナンスに行こう」と思ってもらえるように、地域の皆さんと信頼関係を築いていきたいです。

最後に、地域の方々や読者に向けてメッセージをお願いします。

奈佐浩史院長 なさ歯科医院6

「むし歯・歯周病にさせない」よう、歯科医師として、予防に注力し歯科全般をトータルに診療しています。診療をする中で専門的な治療が必要な場合には、大学病院への紹介など迅速に対応しており、より質の高い治療を提供するために勉強会などに出席して、今後も新しい知識や技術をアップデートしていきたいと考えています。歯を長持ちさせたい方、かみ合わせが心配な方、むし歯や歯周病が気になる方など気軽にご来院ください。当院は女性歯科医師もおりますので、小さなお子さんがいるお母さん方も、お子さんやご自身の歯のことで心配なことがありましたら、なんでもご相談ください。長くお付き合いできる歯科医院として、気持ちに寄り添う歯科医療を提供していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ナイトガード(就寝中に着用するマウスピース)/1万1000円~

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