愛新覚羅維院長の独自取材記事

アイクリニック大井町

(品川区／大井町駅)

最終更新日：2024/10/07

温かみや優しさをモットーに、地域で長く愛されるクリニックをめざしている「アイクリニック大井町」。院長を務めるのは、眼科の専門医師として研鑽を積み博士号も取得した、愛新覚羅維（あいしんかくら・い）先生だ。豊富な経験や知識を生かし、円錐角膜や眼瞼下垂をはじめ、多様な眼科疾患の診療に尽力している。また美容の外来も設けてしみやしわ、ニキビ痕、目の下のクマなどの見た目に関する悩みの相談にも対応。「私は話をするのが大好きなので、何でも気軽に相談していただけたらうれしいです」とすてきな笑顔で語る愛新覚羅院長に、同院の特徴について詳しく話を聞いた。

（取材日2024年8月22日）

専門的な知見の求められる疾患を含め、全般に対応
しみやしわなど、美容領域の悩みもサポート
視力や見た目の改善で、患者の幸せにつなげたい

専門的な知見の求められる疾患を含め、全般に対応

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

当院は眼科と美容外科、美容皮膚科を標榜しているクリニックです。眼科領域は白内障や緑内障などの一般的な眼科疾患の治療から、私が専門とする円錐角膜と眼瞼下垂の治療まで幅広く行っています。大井町はお子さんから働き世代の方、高齢者と多様な年齢層の方がいる地域ですから、年齢ごとの悩みに柔軟に応じられるようにしています。美容領域はしみやしわ、ニキビ痕、目の下のクマなど、見た目に関する相談に対応しています。当院はJR京浜東北線・大井町駅から直結しているショッピングモール内にあることから、電車で来た際は外に出ることなく通院していただくことが可能です。さらに土・日曜日も診療していたり、利便性は良いと思っています。

多くの患者さんが訪れているそうですね。

ありがたいことに、多くの方に来ていただいています。ですがその一方で、待ち時間が長くなってしまう場合が少なくありません。そこで診療の質は落とさずに待ち時間の短縮につなげるために、眼科医師を増やして曜日によっては二診制にしました。受付スタッフや看護師、視能訓練士も多く配置し、受付や検査も円滑に進められるように努めています。またウェブ予約システムを導入し、予約の方を優先してご案内できる体制を整えました。担当医師の指名もできますので、ぜひ活用してください。私は英語と中国語を話せますので、海外ご出身の方もいらしています。

眼科領域で力を入れていることは何ですか？

円錐角膜の治療に力を入れています。円錐角膜とは、角膜組織の脆弱性によって角膜が薄くなり、前方へ円錐状に突出する疾患のことです。まぶしく見える、物が二重に見えるなどの症状があり、進行するにつれて視力低下の障害も起こります。10～20歳代前後で発症し、40歳代頃までに徐々に進行することが多いですね。軽度であれば眼鏡やコンタクトレンズで視力の矯正を図ります。中等度まで進行している場合でも、不正な角膜の表面をハードコンタクトレンズで、もしくは円錐角膜専用の特殊なコンタクトレンズで覆うことで視力の補正が期待できます。円錐角膜は珍しい疾患で、対応できる眼科医師は少ないのが現状です。専門的な診療ができる眼科医師として、皆さんのお力になれたらと思っています。

眼瞼下垂の治療も専門だそうですね。

ええ。眼瞼下垂も研鑽を積んできたため、専門的に診ることが可能です。まぶたが下がって見えにくくなる眼瞼下垂の治療は、根治をめざすなら手術が必要となります。眼瞼下垂の手術は、関連施設の「アイクリニック神楽坂」にて、私が執刀を担当させていただきます。手術では炭酸ガスレーザーを使用するので、メスによる手術より手術時間が短く、出血も少なく、傷痕は数ヵ月で目立ちにくくなるのが特徴です。治療の際は、保険診療だからといって症状がただ良くなればいいと思わず、仕上がりにもこだわることを大切にしています。可能な限り患者さんが希望する見た目につなげられるように、私の美的センスも最大限発揮して取り組んでいますので、頼りにしていただけましたら幸いです。ちなみに眼瞼下垂と白内障の手術は神楽坂ですが、角膜に関する手術は当院で対応しています。

しみやしわなど、美容領域の悩みもサポート

他に尽力して取り組まれていることはありますか？

円錐角膜同様に対応しているクリニックがまだ少ない、自在に目が開けられない疾患・眼瞼けいれんと、片側の目の周辺や顔の筋肉が勝手に動く疾患・片側顔面けいれんにも注力しています。どちらも、疾患そのものは命に関わるものではありません。しかし日常生活の快適性を損なうのに加えて、自然に治るものではなく、改善をめざすには治療を受ける必要があります。ドライアイと間違われることも多く「そうかもしれない」と思ったら受診していただきたいです。また、ドライアイの診療にも力を入れて取り組んでいます。従来からある目薬や涙点プラグによる治療方法の他に、マイボーム腺の機能の改善を図るIPL治療も用意しており、たくさんの患者さまに喜んでいただければと思っています。

美容の外来についても教えてください。

私自身が「いつまでもきれいでいたい」と思っており、美容に興味がありました。さらに、美容領域で使われるボツリヌス毒素製剤は眼科領域の治療でも使うことから、まったく関係のない分野でもないと考え、美容の外来も設けたのです。しみやしわ、毛穴、ニキビの痕に関する悩み、目元のエイジングケア、化粧品の選び方など、幅広いご相談に応じています。美容のカウンセリングは無料で実施していますので、気になることがあれば気軽にご利用ください。眼科の診療で受診した際に、ついでに美容に関する相談をしていただいても大丈夫ですよ。

患者さんと接する際に心がけていることは何でしょうか？

患者さんに疾患や検査、治療について正しく理解していただけるような説明を心がけています。専門用語を誰でもわかりやすい表現に言い換えたり、下手にぼやかさずにはっきりと状況をお伝えしたりしていますね。また、私は明るい性格が強みの一つだと自負しています。会話をすることで、患者さんの気分が晴れやかになっていただけたらうれしいです。美容の施術の際には、患者さんの理想をかなえられるように努めています。眼科の治療の場合は疾患の治療や視力の回復などゴールが明確ですが、美容の場合は好みの問題であり明確な「正解」がありません。だからこそカウンセリングは必ず私が担当し、丁寧に患者さんの悩みや理想についてお伺いすることを大切にしているのです。

視力や見た目の改善で、患者の幸せにつなげたい

これまでの歩みをお聞かせください。

名古屋大学を卒業後、東京大学医学部眼科学教室に入局しました。それから東京大学医学部附属病院に勤務して、円錐角膜をはじめとする角膜に関する診療を担当。他にも眼瞼下垂や眼瞼けいれん、ドライアイ、緑内障、黄斑変性症、糖尿病網膜症、ぶどう膜炎など、さまざまな疾患の診療に携わりました。その後は1年ほど関連病院である東京逓信病院で勤務。その際に、医局のOBである村田茂之理事長より、「大井町に新しい眼科クリニックを開院するから、ぜひ院長を」と就任を打診されたのです。いずれは自分の専門性の高さを生かして地域医療に貢献したいと考えていたことから、就任のお話を引き受けさせていただきました。そして現在に至ります。

忙しい毎日をお過ごしの中、どのようにリフレッシュをされているのでしょうか？

子どもが3人いることから、休日は子どもたちと遊びリラックスしています。勤務医時代は子育てしながら臨床や研究、学術論文の発表に励んできました。その頃に産休を取得しましたが3ヵ月ほどで、リラックスする間はなく、ひたすら眼科領域の研究に尽力していましたね。当院で診療を始めてからは、少しずつですが休みの時間が取れるようになってきました。まとまった休みが取れた際には、旅行が大好きなので、家族皆で沖縄や北海道、京都などへ出かけているんですよ。今度はまだ行ったことのない離島へお出かけしたいと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

疾患や悩み、特に眼科領域の場合は、タイミングを逃してしまうと根治や理想をめざせなくなってしまいます。例えば失明率が高い緑内障の場合、40歳を過ぎると発症しやすいといわれているので、気になる症状がなくても一度受診していただきたいです。目がよく見えるようになることで、見た目がきれいになることで、その方の人生はさらに幸せになるのではないかと思っています。そのため私とスタッフたちは一丸となり、皆さんに喜んでいただけるような、質の高い診療の提供をめざしているのです。眼科と美容に関することでしたら、どんなことでも、老若男女どなたでも気軽にご相談ください。