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古屋 徳郎 先生、田嶋 政之 先生の独自取材記事

朝日橋ひだまりクリニック

(川口市/川口元郷駅)

最終更新日:2020/04/01

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2017年に開業した「朝日橋ひだまりクリニック」は、高い専門性を持つ一方、地域密着の医療モットーとして“頭とおなかの総合医療”を掲げる医院だ。「ちょっとした頭痛や腹痛であっても、その陰に潜む重大な疾患を見落とさないようにするのが私たちの役割」と古屋徳郎先生・田嶋政之先生は口をそろえる。MRIとCTを備える同クリニックには放射線技師や言語聴覚士も在籍するなど、チームワークの面も充実を図る。バリアフリーで広々とした院内も落ち着いた雰囲気で過ごしやすい。気さくな古屋先生と、穏やかに語る田嶋先生の2人に、開業以降の取り組みを中心に話を聞いた。
(取材日2019年9月12日)

神経内科と消化器内科の2人体制で総合的な診療を提供

まずは2年前に開業された理由から伺います。

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【古屋先生】川口市朝日の地にも、1.5次医療施設のようなクリニックがあれば地域に貢献できると考えたからです。田嶋先生とは長年、川口工業総合病院で診療しているうちに、共通の患者さんを診ることが増えてきて「すてきな先生だな」と思っていました。私は日本神経学会神経内科専門医、田嶋先生は日本外科学会外科専門医と、お互い専門分野は異なるのですが、現在も1人の患者さんを2人で診ることが多く、うまく連携も取れていますよ。
【田嶋先生】これまでは外科医師としてさまざまな手術に関わり、その後の経過にも寄り添ってきました。現在はがんなどの重大な疾患を早期に発見し、病院での術後にその経過を見守るような役割となりました。これまでとはまた違った立場からの診療ですが、おおいにやりがいを感じながら日々の診療に臨んでいます。

現在の患者層について伺います。

【古屋先生】かなり幅広いです。私はどちらかというと中高年層を担当することが多いですが、田嶋先生は20代からご高齢の方まで幅広いですね。主訴はやはり専門分野の脳神経内科関連の方が多くて、頭痛やめまい、手足のしびれがあるので不安から来院される方が多いです。2人で内科も総合的に診ていますから、生活習慣病から風邪や下痢などちょっとした不調で来院されてもいいので、その点は「ご遠慮なく」とお伝えしたいですね。
【田嶋先生】特に多いのは40~50代の方の腹痛ですが、特に自覚症状はないけれど「何かいつもと違う」という20~30代の方にもぜひ検査で来院していただければと思っています。

力を入れている診療についてお聞かせください。

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【古屋先生】やはり高度な診断を要する神経内科の分野となります。慢性の神経疾患である認知症、神経難病のパーキンソン病、そして脳梗塞や心筋梗塞などさまざまな疾患の原因となる動脈硬化症、この3つの疾患の治療に力を入れています。パーキンソン病治療では今も多くの方が通院されています。また正常圧水頭症という難病の治療も行っていて、その患者さんも増えていますね。
【田嶋先生】検査や治療を通じて、がんを少しでも早く発見し、治療することに力を入れているので、国民健康保険で助成対象の人間ドックと、消化器では特に大腸の内視鏡検査ですね。検査で見つかったポリープは良性であればその場で除去を図り、もしも悪性が疑われる場合は希望される病院を紹介します。がんは少しでも早く発見することが望まれる病気です。外科時代に「もっと早く検査していれば」という悔しい思いをたくさんしてきましたので、今もそこにこだわっているのです。

外科医師としての経験を生かした検査や経過観察

具体的に内視鏡検査の内容を教えてください。

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【田嶋先生】胃の内視鏡検査は、希望者には鎮静剤を使い、眠ってる間に終われるよう行っています。一方、大腸は痛みを感じられる場合には痛み止めを注射します。大腸は曲がっているところが多く、腸壁も薄いですから内視鏡の挿入も慎重に行っていますが、どうしても先端が当たりやすいのです。そこで我慢せずに「痛い」と言ってもらえればすぐに痛み止めを処置します。安全に配慮して検査するためにあえて感覚を残しているとご理解ください。これまで多数の検査を行ってきておりますので、心配しすぎずお任せいただければと思います。

田嶋先生は胃腸のほか肝・胆・膵や、肛門まで診療されるのですね。

【田嶋先生】肝臓・膵臓・胆のう、そして食道や肛門のトラブルまで診ます。最近は肝臓や膵臓の病気で来院される方も増えています。これを超音波検査機だけでなくCTやMRIを使用して、より精密性にこだわった画像をもとに診断を図っているのも当院の特徴です。そこで、がんなどの疾患が疑われるようでしたら提携の病院を紹介しています。がんの手術後の経過観察でCTやMRI検査を受けている患者さんもけっこう多いですよ。毎回遠くの病院に通わなくても、こちらでも行えますので、患者さんも便利だと思います。以前は執刀医として術後の経過を診ていましたが、今ではその経験を踏まえて患者さんを見守っている立場ですね。

古屋先生が始められた、物忘れの外来について伺います。

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【古屋先生】MRIによる脳画像診断、そして単純な計算や記憶想起、図形描画テストなどにより認知症の鑑別診断を行っています。これまでも診察の中で認知症が疑われる場合には鑑別診断をしてきましたが、患者さんのお身内が治療の入り口として「物忘れの外来」としたほうが相談しやすいのであれば、と考えました。認知症においてアルツハイマー型は、病状を改善するための薬の登場を待っている状況です。しかし例えば、アルツハイマー型認知症と同じような症状に感じられる場合でも、その原因がビタミンB1の不足と考えられる症例もあるのです。専門家の目で診て鑑別診断をすることで対処できるケースもあります。もしも親御さんに物忘れの傾向がみられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。

スタッフ・医療機器を充実させて地域医療に貢献

言語聴覚士による嚥下訓練も始められていますね。

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【古屋先生】高齢者では嚥下の状態が悪いと誤嚥性肺炎になるケースが多いので、地域のクリニックとしてもそれに対応していこうということです。誤嚥した原因に脳の働きも関与しているのかどうか? さらに飲み込みも悪いとわかれば、田嶋先生に診てもらうという流れですね。
【田嶋先生】実際の検査は経鼻内視鏡を使用して、とろみのある試験食を飲みこんでもらい、その様子を撮影し、言語聴覚士と一緒に評価します。むせる人でも、嚥下機能の衰えではなく、食べる姿勢が悪くてむせている方もいるので、そうした方には正しい姿勢で食べるよう指導します。言語聴覚士が常勤でクリニックにいるのは当院の特徴でもありますね。嚥下検査・訓練だけでなく、脳の手術後の言語のリハビリテーションなどで、しゃべりや飲み込みの改善指導を図ってくれています。

その他のスタッフについては?

【古屋先生】看護師も非常に優秀なスタッフが在籍してくれています。あとCTとMRIを備える関係から診療放射線技師も2人の常勤体制にしました。彼らは画像解析のプロですから、とても助かっていますよ。私たちが診察室からわざわざ操作しに行っていると、その分だけ他の患者さんをお待たせすることになりますしね。また、患者さんの病名などの個人情報を守ることや、診察後の待ち時間短縮のために自動精算機を導入したことも、結果としては良かったなと思っていますよ。あとは臨床検査技師も週に3回、主にエコーなど検査に使用する医療機器の操作をサポートしてくれています。

地域の方へメッセージをお願いします。

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【古屋先生】私はご高齢の患者さんを診ていますので、年を重ねられても最期までサポートしていくのが務めだと考えています。また例えば肺炎か風邪かわからない患者さんも、当クリニックでは血液検査、尿検査でその炎症反応などからその場で診断を図ります。数日後に結果を聞くために再訪する手間がないほうが便利だと思いますので、お近くの方には体調が気になる際などに利用していただければと思いますね。
【田嶋先生】今後も、がんなどの重大な疾患の早期発見に努めていくことが第一ですが、消化器の不調は20~30代の若い方から高齢層まで発生するもの。特に自覚症状がない場合でも、これまでにない違和感や急に疲れやすくなったなどの場合には、一度当クリニックで検査を受けていただければ、ご自身も安心できるかと思います。

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