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古屋 徳郎 先生、田嶋 政之 先生の独自取材記事

朝日橋ひだまりクリニック

(川口市/川口元郷駅)

最終更新日:2019/08/28

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内科と外科の医師が2人体制で治療を行い、20代から90代まで幅広い世代が訪れる「朝日橋ひだまりクリニック」。白を基調にしたバリアフリーの開放的な院内では、内科・外科・神経内科・消化器内科などを診療し、「一人ひとりの希望に沿った専門的な医療の提供」に力を入れている。日本神経学会神経内科専門医の古屋徳郎先生が専門とするのは、認知症・パーキンソン病・動脈硬化症などの診断・治療。日本外科学会外科専門医である田嶋政之先生は、消化器疾患やがんの早期発見に取り組んでいる。「地域の人の健康を守る拠点のようなクリニックにしたい」と意欲をみせる2人に、開業までの経緯や診療方針、認知症の家族との付き合い方、がんの早期発見などについて話を聞いた。
(取材日2017年9月26日)

内科と外科の医師、2人体制で専門的な医療を提供

お二人で開院された理由を教えてください。

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【古屋先生】全く違う科の2人ですが、長年同じ病院で診療をしているうちに、共通の患者さんを診ることが増えてきました。患者さんを通じてお互いの治療姿勢がわかるようになり「良い先生だな」と。「一人の患者さんの病気・病状は一つとは限らない。内科と外科の医師が一緒に診療をすれば、一人ひとりに適した柔軟な医療が行える」と田嶋先生を誘い、このクリニックをつくりました。
【田嶋先生】これまでは外科の医師として、手術から始まり、その後の治療に関わってきました。そのため、手術ができないクリニックの開業は考えていませんでした。ただ、どこかで違うことをしてみたいという思いもありました。そんな時に古屋先生から開業の誘いがあったんです。ここでは外来で患者さんを診るのが私の役目。環境は大きく変わりましたが、経験を生かした診断ができることが面白く、やりがいを感じています。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

【古屋先生】僕の患者さんは、近隣にお住まいの70代以上の方が多いですね。前に勤務していた川口工業総合病院から近いので、勤務医時代の患者さんもいらっしゃいます。新患の方の主な症状は、頭痛やめまい、物忘れやしびれなど。脳梗塞を心配して「検査をしてほしい」と来院される方もいらっしゃいます。症状を伺って必要に応じてMRI検査などを行い、結果について「何もなくて良かったですね」とお伝えするとほっとした様子で帰っていかれますよ。
【田嶋先生】40代から50代の腹痛の方が中心です。患者さんは症状があって受診するので、「詳しく調べてほしい」という思いがあります。入院設備はありませんが、CTやMRI、内視鏡などの検査設備を充実させ、診断をしっかりと行うことで患者さんの希望に応えていきたいですね。

力を入れている治療についてお聞かせください。

2

【古屋先生】慢性の神経疾患である認知症、神経難病のパーキンソン病、そして脳梗塞や心筋梗塞などさまざまな疾患の原因となる動脈硬化症、この3つの疾患の治療に力を入れています。中でも動脈硬化症は、糖尿病・高コレステロール血症・高血圧などの生活習慣病のコントロールが重要になるので、生活習慣病の診断と治療に取り組んでいます。また、頭痛の鑑別診断にも注力しており、特に片頭痛は適切な治療を受けられていない方も多いのでご相談いただきたいですね。
【田嶋先生】腹痛の患者さんが多いので、その症状を取り除くことですね。腹痛には急性のものと、何ヵ月も前から続いている慢性のものがあり、特に慢性の腹痛では「いろいろな病院にかかったけれど症状が良くならない」「原因がわからない」と困っている方がほとんど。なんとか原因を見つけて、症状を取ってあげたいと思っています。

患者の希望に沿い、できる限りの医療を提供する

古屋先生は、パーキンソン病の治療にも積極的に取り組んでいらっしゃいますね。

3

【古屋先生】パーキンソン病は1000人に1人がかかる病気で、川口市では600人ほど患者さんがいるようです。現在、当院にも100名以上の方が通院されています。神経内科の分野で、患者数も多いので力を入れていきたいですね。当クリニックでは、診察室に10メートルの歩行検査ができるスペースを設けています。パーキンソン病は、歩き方を見ることで病状を詳細に診断できるので、治療に役立ちます。また、2階にリハビリルームを造ったので、今後はリハビリも行っていく予定です。

田嶋先生は、がんの早期発見の大切さを訴えていらっしゃいますね。

【田嶋先生】がんは、少しでも早く見つけられれば治る可能性のある病気です。診療をしていると、「もう少し早く来てもらえたら……」という方がたくさんいらっしゃるのがもどかしいですね。がん以外でも、同じ症状を繰り返していたけれど我慢をして、来た時には緊急手術が必要というケースがとても多いんです。気になる症状や不安なことがあるときは、不安な気持ちはわかりますが、なるべく早く受診して検査を受けてほしいですね。

診療で最も大切にしていることは何でしょうか?

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【古屋先生】目の前の患者に対して、最善の医療を提供するということでしょうか。あとは、明るく楽しく患者さんに「また病院に来たい」と思ってもらうこと。スタッフ全員が笑顔を大切に、和やかな雰囲気づくりを大切にしています。
【田嶋先生】患者さんが何を望んでいるかを、いつも意識し治療にあたっています。痛みを取ってほしいのか、原因が知りたいのか、心配だから検査をしたいか。それぞれ望みがあって来院されるので、なるべく希望に沿えるようにしたいですね。患者さんによっては、お話を伺うだけで満足してお帰りになる方もいらっしゃいますよ。

「地域の人の健康を守る拠点」となるクリニックめざす

医師としてやりがいを感じるのはどのようなときですか?

5

【古屋先生】これまでの経験や知識を生かした、自分ならではの治療や診断ができたときですね。機械の診断だけに頼るのではなく、細かい症状を見つけて区別ができたとき、その診断が治療の重要ポイントとなることがよくあります。例えば、認知症にはいくつかのタイプがあり、タイプによって治療法が変わってきます。機械ではわからない微妙な症状を診断し、適切な治療につなげられたときはやりがいを感じますね。
【田嶋先生】なかなか症状が良くならずに来院される方が多いので、懸命に原因を見つけて治療を行い、患者さんに「治りました」「良くなりました」と喜んでいただいたときはやはりうれしいですね。

認知症の家族の介護に悩む人が増えています。医師の視点からアドバイスをお願いします。

【古屋先生】75歳以上の日本人が寿命をまっとうするまでに認知症になる確率は半分といわれています。これだけの人がなるということは、自然な老化現象と考えてもおかしくありません。しかし、お年を召して物忘れが出て、同じことを何度も聞くようになると、家族は「これ以上進んでは困る」と恐怖心を抱きます。そして「さっきも言ったでしょ」と言ってしまう。本人は忘れているわけですから、反発するか、私はだめだと落ち込むばかりでいいことはありません。ご家族に病気のことを正しく理解していただき、認知症の進行に合わせて、適切に対応を変えていくことができれば、認知症の方も最期まで幸せに暮らすことができます。アルツハイマー病の早期発見にも取り組んでいますので、お気軽にご相談いただければと思いますね。

今後の展望をお聞かせください。

6

【田嶋先生】がんの早期発見に注力したいです。川口市では、これまで胃がん検診はバリウム検査だったのですが、2018年度から胃カメラの検診になりました。こうした背景もあるので、がんの予防と早期発見にはさらに力を入れていきたいと思っています。また、勤務医時代はあまりできなかった訪問診療が可能となったので、在宅を含めた緩和治療も大事にしていきたいですね。
【古屋先生】地域の人の健康を守る拠点のようなクリニックになりたいと思っています。例えば、認知症の患者さんの診療は、1、2ヵ月に1回の診療で10分程度お話をするだけです。それ以外はの時間はデイサービスで過ごすなど日々の生活を送っている。つまり、認知症の方々の生活レベルを上げるためには、例えばデイサービスの方々とコミュニケーションを取ることも大切です。これからは、生活指導などで地域の施設と連携を取ることも考えていきたいですね。

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