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高木 優樹 院長の独自取材記事

糀谷こどもクリニック

(大田区/糀谷駅)

最終更新日:2019/08/28

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大学病院レベルの診療を身近に提供することをコンセプトに開院した「糀谷こどもクリニック」。院長の高木優樹先生は、人を相手とする仕事がしたいと医師を志し、大学病院や基幹病院で診療に携わってきた小児科の医師だ。専門は内分泌代謝科領域。日本小児科学会小児科専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医などの資格を持ち、低身長や肥満、小児糖尿病など慢性的な病気や成長に伴う悩みに直面する子どもと家族に向き合ってきた。「とにかくよく話をして、何よりも子どもさんとご家族に寄り添うことを重視してきました」と語る高木院長。確かな診療技術に加え、優しい笑顔と穏やかな人柄で、多くの患者家族に慕われる。これからの活躍が期待される頼もしいドクターだと感じた。
(取材日2017年7月4日)

専門は内分泌代謝。子どもの成長を見守る小児科の医師

医師を志したきっかけや、ご経験を教えてください。

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私はもともと人を相手にした仕事をしたかったこともあり、自然と医学の道を志しました。成長を含めて患者さんに一生かかわりが持てるところに興味をもち、小児科を選択。その中でも、研修医のときに受け持った患者さんに内分泌系疾患が多く、縁を感じて内分泌代謝科を選びました。研修医を経て大学病院に戻り、研究にも携わりながら経験を積んだ後、東京都立小児総合医療センター内分泌代謝科、川崎市立川崎病院小児科で診療していました。こちらにも川崎市立病院で診ていた頃の患者さんが来てくださりうれしく思っています。

クリニックの成り立ちや特徴は?

陳百嵩名誉院長が子どものための専門性の高い医療をもっと身近に提供したいと開設したクリニックです。一般的な小児科診療に加えて、内分泌や皮膚科、アレルギー科などの専門的な診療を行うことが特徴で、予防接種や乳幼児健診も小児科の専門医師が担当します。また毎週、皮膚科とアレルギーの専門家の診療日も設けています。大きい病院は敷居が高い、通いにくいというご家族が多いので、当院が窓口となり、できることはここで、さらに詳しい検査や治療が必要ならば専門施設を紹介するというスタイルです。入院が必要な場合は、東邦大学大森病院や日本赤十字病院など、小児の入院設備が整った病院をご紹介しています。

こちらならではの検査や治療について教えてください。

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例えば低身長の場合、大学病院などで行われている成長ホルモンの負荷試験が行えます。専門の知識が必要な検査で、従来は入院することが必要でしたが、当院では外来で受けていただけます。まだ視力検査ができない小さいお子さんの弱視などを検査できる機器なども導入しています。また喘息の患者さんの管理にはスパイロメーターを利用しています。喘息の治療は時間がかかり、ふだんは元気なのに急に発作が起きたりするので、お子さんや親御さんも悩まれるものです。スパイロメーターでは喘息治療の経過が良いと、数値が上がり治療の効果が目に見えてわかるので、本人やご家族のモチベーションも上がります。また皮膚科は専門のドクターが、子どもの皮膚のトラブルからアトピー性皮膚炎まで対応し、大人の診療も行うことができます。

低身長や肥満、慢性病に悩む親と子に寄り添いながら

診療においてどのようなことを大切にされていますか。

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しつこいくらい丁寧に説明することですね。検査が必要な理由や、治療の意味、薬の働きなどを丁寧にお話しすることを心がけています。例えば軽い風邪であったとしても、親御さんはとても心配されていることが多いので、納得できる説明をしてあげることが大切だと思っています。どんな場合もお子さんと親御さんに寄り添うかたちで対応することをスタッフも心がけています。また子どもは、熱があっても元気な時は暴れたりして、こちらが思ったとおりには診療できないことが多いので、辛抱強く付き合います(笑)。お母さん方と協力しながら、医者嫌いにならないように、トラウマにならないようにと心がけています。白衣は怖がるお子さんが多いので、私も白衣は着ないようにしているんですよ。

実際に開院して、感想はどうですか。

準備の2ヵ月は忙しかったですが、開院してからはひたすら目の前のことに対応しているという感じですね。開院以来、多くの患者さんが来てくださり、当院の特徴である専門的な診療へのニーズが高いことも実感しています。糀谷は高層マンションも開発されていますが、商店街は下町っぽくて活気のある街です。住民の方々も多様で、詳しく説明してほしいという方もいれば、早く結論を教えてほしいという方もいらっしゃるので、柔軟に対応していきたいと思っています。

先生のご専門分野である内分泌の病気について教えてください。

内分泌代謝科では、低身長や肥満、小児糖尿病、甲状腺の疾患、思春期が早すぎたり遅すぎたりするケースなど、さまざまな病気や症状を扱います。なかなか診断がつかなかった方が、実は内分泌分野の病気であったということも多く、治療ができることがわかって親御さんに感謝された経験も少なくありません。多いのは男の子の低身長の悩みですね。どこに相談していいのかわからない、病院に行く必要があるのかと悩まれている親御さんも多いようです。成長ホルモンの補充療法で治療できる場合もありますし、早くに治療すると効果も期待できます。また子どもの肥満は、糖尿病や脂肪肝を合併している病的肥満の疾患もあり、全身管理が必要です。その他、福島第一原発事故以来、注目されている甲状腺も内分泌の領域です。

慢性的な病気の子どもたちと接するときに心がけられていることは?

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成長ホルモンの治療は痛みを伴う注射で、途中でやめたりしていては効果が期待できません。そこで治療前に「背を高くしたいから頑張ろうね」と必ず本人に治療の意思を確認します。親御さんの思い入れも汲み取りながら、本人の主体性や成長を見守ることを心がけています。また慶應大学の小児科は、肥満の場合褒めて褒めまくるのが伝統なんです。来院したら「よく来た」と褒め、少し痩せたら「よく頑張った」と褒めて、お子さんをその気にさせることを大切にしています。ご家族にも褒めてあげてくださいとアドバイスしています。

専門性の高い診療を身近に提供することをめざして

先生のプライベートについても教えてください。

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私は大分県出身なのですが、大学入学で上京した頃は、駅の自動改札や電車の本数が多いことにびっくりしました。首都圏は勉強会なども多く、研鑽を積むにはやはり便利なところだと思っています。病院勤務時代は当直やオンコールもあり拘束時間が長かったのですが、今は診療が終わるとオフになるので、家族と過ごす時間を大切にしたいと思っています。それと病院勤務の不規則な生活で、夜中に夕食を食べたりして太ってしまったので、規則正しい生活が続けば痩せられるかなと自分でも期待しています(笑)。

今後の展望を教えてください。

専門性を生かした診療に力を入れていきたいですね。特に内分泌の病気に対応できるクリニックは少ないと思いますので、蒲田エリアなどの方にも来ていただきたいと思います。小児の糖尿病は、インスリン依存型の1型糖尿病が多かったのですが、最近は生活習慣病の2型糖尿病が増えている印象がありますので、食生活や運動などを啓発していきたいと考えています。また、日本では低出生体重児が増えています。小さく生まれて低身長となっている場合、成長ホルモンなどでの治療が有効な場合もあるので、地域での啓発などにも取り組んでいきたいです。アレルギー科専門の医師が在籍しているのでアレルギーの負荷試験にも取り組む予定です。将来的には発達障害などの悩みにも対応していきたいですし、ファミリークリニックをめざしていますので、生活習慣病など大人特有の病気にも対応していきたいと考えています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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当院は、小児科の各分野の専門家が常に2人体制で診療を行い、専門的な医療を身近にご提供することを大切にしています。待ち時間を短くして診療を受けやすいシステムを採用していますので、気軽に便利に通院していただけると思います。低身長、肥満、思春期早発症、気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、おねしょなど、お子さんの成長の中で気になることがあれば、ぜひご相談ください。特に低身長や体が小さいというお悩みの場合、治療できる可能性がありますし、治療するのは早いほうがよいので、3歳時検診で身長が低いと言われたらご相談ください。

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