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森 香夏 院長の独自取材記事

丸の内医院

(名古屋市中区/久屋大通駅)

最終更新日:2020/04/01

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市営地下鉄名城線・桜通線の久屋大通駅2番出口からすぐ目の前のビルという好アクセスな立地に「丸の内医院」はある。院長の森香夏先生は、勤務医時代の経験から往診を始めるにあたり2008年に開業し、さらに地域や幅広い世代へも医療提供すべく2017年3月に現在地に移転し、外来を始めた。眼科をメインとしているが、自らも興味があり期待の声もあって美容皮膚科を兼ね備えたり、小さい子どもの検査機会が少ないことを課題視しボランティアで幼稚園検診を始めるなど、バイタリティーに富んでいる。若々しくも穏やかな森院長に、開業経緯や力を入れている診療などたっぷりと聞いた。
(取材日2017年6月12日)

往診開業から更なる医療貢献をめざして外来開始

先生が開業をされた経緯を教えてください。

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開業前に別の眼科医院で勤めていた頃、近くの老人ホームや家族がいない方の施設から、付き添いのスタッフと一緒に身体が不自由な方や車いすの方がいらしていました。そんな患者さんも待ち時間や検査時間が長くて、つらい思いをされたりお手洗いがうまくいかなかったりしてしまって、すごく申し訳ない気持ちになったんです。私たちが赴いて、パッと本当に診てほしいところだけを診てあげられたらいいんじゃないかと考えるようになり、2008年に往診をメインとしたクリニックを開業しました。往診には拠点から直進距離で16キロメートルまでという決まりがあるので、名古屋市を網羅するために中心地に構えようと、久屋大通での開業を決めました。

移転にともなって、どのようなクリニックにしたいと考えられましたか?

往診は施設の高齢者が中心となりますが、もっと幅広い世代の方や地域の皆さんにも医療を提供していきたいと考え、外来診療の開始に伴って2017年3月に移転をしてきました。ハード面では立地上多くなるであろう丸の内や栄で働く患者さんがホッとできるような雰囲気にこだわって、デザイナーさんとたくさん相談しながらつくりました。ソフト面では、若い女性が多いので、眼科で診てもらえないこともあるというカラーコンタクトのトラブルなど、どんなトラブルを抱えていても来やすいように、どういう方でも診ますよ、という姿勢にもこだわっていますね。カラーコンタクトは最近雑貨店でも適当に入手して使えてしまいトラブルも増えているので、こちらでちゃんと目に合ったカラーコンタクトを案内できるようにいろいろと取りそろえるようにもしています。

現在の患者層をうかがえますか。

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眼科と美容皮膚科ですと7:3ぐらいの比率です。眼科にはコンタクトの処方や、ものもらい・目やにが出るといった症状、近隣のお子さんが学校で要受診となった、といったきっかけで来院する患者さんが多いです。平日は会社帰りに来られるように18時30分までの受付時間にしているので20~30代のお勤め帰りの人、土日は共働きの方が増えているのでお子さんを連れて来られる方が多いですね。眼科と美容皮膚科は受付も診察カードも一緒なので、美容皮膚科で来られた方が、併せて目も診てほしい、ということもあります。

経験豊富なスタッフを中心に小児眼科にも注力

こちらで診察をされていて印象深いことはありますか?

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ここでビジネスマンの方を多く診察していて気になったのが、眼圧が高い方が多いことですね。眼圧が高いと、緑内障になりやすい状態なんですが、とても高い方は目の奥がどーんと重いような感じがしたり、ときどき目が痛くなったりするものの、ほとんどの方は自覚症状がなく、肩こりのせいだと思われることも多いんです。また、50~60代の男性の中には、糖尿病と診断されながら眼科にかかったことがない方が多くて驚きます。糖尿病になると目の検査もしなければいけないのですが、最初は自覚症状が出てこないので眼科に行かなくなってしまった、と言うんですよね。進行して見えなくなってしまうと元には戻せませんし、知らない間に目の中で大出血してしまうこともあって本当に危険なので、しっかり検査の重要性をお伝えしていかなければと感じます。

特に力を入れている診療は何でしょうか?

経験豊富な検査スタッフが中心となって、小児眼科に力を入れています。トレーニングにはアメリカの小児眼科の器具を使用しているのですが、来院したときだけしても意味がないので、貸し出しして毎日使ってもらえるようにしています。例えば、ここではゲームも禁止と言わずに、ゲームをやったら必ずトレーニングをしようねと約束しているんです。すると面白がって結構頑張ってくれるんですよ。他の医療機関でトレーニングをしたけど良くならなかったとか、弱視だからこれ以上は良くならないと言われてしまったという子が来て、ここでトレーニングをしていくのを見ると、そういう悲しい思いをしている子がまだまだたくさんいるのかなと思います。

小児眼科で特に推奨している治療法があるそうですね。

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小児眼科と同じく、オルソケラトロジーにも力を入れています。オーダーで作るハードのコンタクトレンズを、夜寝るときにつけて角膜の角度を変え、昼間はレンズを外していられるようにする、という治療法です。夜にカーラーをして寝て朝に外すのと同じしくみですね。この治療をすると近視が進みにくいといわれているんです。実際に患者さんを診ていても効果の期待度は高いですし、私はとても良い治療法と考えて推奨しています。名古屋ではまだそんなに浸透していなく、自由診療にはなりますが、クリニックでは価格をなるべく下げるなどして、敷居を下げて皆さんに試していただけるようにしています。

患者との会話を大事にし、ともに治していく

先生が眼科の医師をめざされたきっかけは何だったのでしょうか?

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医師だった叔父に、後継ぎとして医者になってほしいとよく言われていた影響は大きいと思います。小学生の頃にはそのクリニックに遊びに行って検査機器や器具などに興味を持ち始め、卒業文集に「お医者さんになりたい」と書くまでになりました。それから医師になる夢は変わらず医学部に進むことに。医師としてはもちろん、1人の女性として、子育てなどを含めたライフスタイルを考えた際、いろいろな働き方ができる可能性を感じて眼科に進みました。かなり心配されながらも両親に助けてもらって、産休・育休も取らずに国家試験や研修医も無事に乗り切ることができました。当時はもう本当に必死でしたね。

診療されるにあたってのスタンスや気をつけていることはありますか?

患者さんが何を求めているかを私もすごく知りたいので、押しつけはしたくないと思っています。例えば、自業自得と患者さんを怒るのではなく、その方が本当はどうしたいのかしっかりお話を聞いて、一緒に治していく・悪くならないようにしていこう、というスタンスですね。診察のときは顔色を見て、本当は何が言いたいんだろうかと常に考えています。私には言えないけど検査スタッフには言っている、ということもあるでしょうから、スタッフともしっかり患者さんの情報を共有をしています。往診に行くと患者さんがとても喜んでくれて、なかなかお話が終わらないこともあるんですが、その中からその人の本当の考えがわかったりすると気づいたんですよね。なので外来でも、なるべく会話する時間をかけて検査や診察をするようにしています。

それでは最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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「ちょっと疲れたから行きたい」と思ってもらえるようなクリニックにしていきたいです。気になったらすぐに相談していただいたほうが患者さんにとっても良いので、大人の方はもちろん、お子さんも笑顔で帰れるようなところになりたいですね。クリニックや診療を迷われている方は、いろんなクリニックに行ってみていいと思うんですよ。医師も人間なのでいろいろな人がいますし、合う合わないというのは人によって違うので、患者さんの感覚でいいんです。本当に大きな病気は治療しないと治りませんが、気持ちの問題で解消されることもあるので、気の合う先生を見つけて一緒に治していく、という考え方はお勧めです。先生としっかりコミュニケーションが取れれば、何かあったときにもすぐに大きい病院を紹介してもらえます。まずはいろんなクリニックに行ってみて、自分に合うところを見つけられたらいいと思いますね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー(初年度)/11万円(両目)、5万5000円(片目)
2年目以降の定期検査/1回5000円(3ヵ月ごと)。

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