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梅舟 仰胤 院長の独自取材記事

ファミリークリニックひきふね

(墨田区/京成曳舟駅)

最終更新日:2021/10/12

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京成曳舟駅から徒歩約3分、東京スカイツリーを間近に臨み、大型商業施設の斜め向かいに構える「ファミリークリニックひきふね」を訪ねた。「梅ちゃん先生」の愛称で親しまれる院長の梅舟仰胤(うめふね・ぎょうたね)先生は、東京大学医学部附属病院で数多くの内視鏡検査を手がけ、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医として豊富な経験を積んだドクターだ。「曳舟からがんで亡くなる方をゼロにする」を目標に掲げる梅舟院長のもとには、墨田区をはじめ都内外から多くの患者が訪れている。「定期的に内視鏡検査を受けることを広く定着させたい」と語る梅舟先生に、診療方針や患者への思い、新たに開設した「内視鏡センター」の話題など、話を聞いた。

(取材日2017年6月28日/再取材日2021年3月4日)

内視鏡センターを開設し、ワンランク上の検査を提供

開業の経緯を教えてください。

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私は長らく東京大学医学部附属病院の消化器内科に在籍し、先進的な医療を行ってきました。多くの患者さんの診療にあたる中で、次第に膨らんできたのが「もう少し早く発見できていれば」という思いです。大学病院の場合、地域のクリニックなどからの紹介で来院される患者さんは、症状がかなり進行しているケースも少なくありません。「それならば自分が地域医療の現場に移って予防と早期発見の役割を担っていきたい」と決意を固め、このクリニックを開業しました。「ファミリークリニックひきふね」という院名は、誰もが気軽に立ち寄れるかかりつけクリニックというコンセプトで名づけました。ファミリーという言葉どおり、お子さんからご高齢の方まで幅広い年齢層の方が来院されています。

こちらでは内視鏡検査に力を入れているそうですね。

当院の内視鏡検査の特徴は4つあります。1つ目はより多くの方が利用しやすいよう、土曜と日曜にも検査を行っていること。2つ目は、鎮静剤を使って苦痛に配慮した検査を行っていること。眠っている間に終わるようにしていますので、初めは内視鏡検査に抵抗感をお持ちだった方でも、年1回のペースで定期的に検査を受けられる方も増えてきました。そして3つ目は、ご希望に応じて胃と大腸の内視鏡検査を同日で行うことも可能だという点。4つ目は、内視鏡検査でポリープが見つかった場合、事前の承諾をいただいた上で、検査時の切除にも対応していることです。切除のために後日あらためて内視鏡を入れることもありませんし、入院・手術の必要もありません。

医院に隣接して、新たに内視鏡センターも開設されましたね。

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開業当初からの念願がかない、2020年9月に内視鏡検査専用の施設としてオープンすることができました。従来は一般外来の患者さんも検査希望で来られる患者さんも同じ空間で対応せざるを得ず、検査の件数が増えてくる中で、検査前にリラックスして過ごせる専用ラウンジや検査後に患者さんが心ゆくまで休めるリカバリースペースを整えることで、ワンランク上の内視鏡検査を提供していきたいと考えました。折しも新型コロナウイルス感染症の流行で、検査を受けることに不安を抱いている患者さんも多くいらっしゃいましたが、内視鏡センターを開設したことで、内視鏡検査に来られる方と一般外来の患者さんの動線を完全に分けることができ、感染面の不安軽減にもつなげることができました。

大学病院とスピーディーかつシームレスな連携を

先生が医師をめざしたきっかけは?

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小学校の頃に、仲の良かった友人が骨肉腫という病気で亡くなってしまい、「自分には何もできなかった」という無念さが私の心の中にずっと残っていました。高校生になり、進路を考える段階になって当時の無念さがよみがえり、「自分の周りにいる家族や友人の命を助けられるようになりたい」という思いから、医学部を受験しました。消化器内科を選んだのは、できるだけ多くの患者さんの命を救いたかったから。がんの中でも胃や大腸など消化器系のがんで亡くなる方の割合は圧倒的に多いんです。そうした現実を目の当たりにし、自分1人の力でできるだけ多くの患者さんの命を救うには、消化器系疾患を専門にする医師になるべきだと思いました。

診療にあたって大切にしていることはありますか?

当院は「患者さまファースト」の方針のもと、徹底的な患者さま目線で診療しています。明るいグリーンを基調としたインテリアや内視鏡センターの専用ラウンジ、リカバリースペースもすべて「患者さまファースト」という考え方を形にしたものです。また、接遇面においては、「次もまたここに来たい」と思っていただけるよう、スタッフ一同、言葉遣いや表情、しぐさなど一挙手一投足に気を配っています。僕自身も、友人を自宅に招くような感じで笑顔で診察室にお迎えし、患者さんの話をよく聞いて表情豊かに接するように心がけています。患者さんに利用していただきやすい診療体制になればと思い、当院は土曜と日曜も午前中に診療を行っているほか、水曜は夜9時まで外来を行っています。院内処方の体制をとっているため、薬局が休みの夜間や日曜にも薬をお渡しできますのでご安心ください。

病院との連携体制も整っているそうですね。

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主に東京大学医学部附属病院と連携しています。東大病院は私の出身医局で、現在も非常勤で消化器の外来診療を担当しているというご縁もあって、当院なら病気が発見されてから東大病院に入院するまで、だいたい1~2週間ほどと、短期間での入院手配が可能です。東大病院には信頼できる同期や先輩がいますから、顔の見える関係の中でスピーディーかつシームレスな連携を図ることができます。紹介先の担当医の先生が、いつも会っているかかりつけ医の私と旧知の間柄だとわかっていれば、患者さんもより安心感をもって紹介先の病院で治療に専念することができると思います。

定期的な内視鏡検査を当たり前の習慣にしてほしい

がんを予防するために、日常生活ではどんなことに気をつけたらいいでしょうか?

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胃がんに関しては、近年はピロリ菌の検査を受ける人も増えており、ピロリ菌を除去することで胃がんの発生件数がこれまでより減少する可能性が期待されています。一方で、残念ながら増加傾向にあるのが大腸がんです。体質なども関係しているため一概には言えませんが、野菜を食べない、赤身肉を好む、運動習慣がないといった暮らしぶりによって、ポリープができやすくなるという指摘もあります。適度な運動やバランスの良い食生活を心がけるなど、基本的なところから毎日の生活を見直してみることが大切だと思います。

院内空間や設備についても少しご紹介いただけますか?

お子さんからご高齢の方まで幅広い年齢層の方が来院されるので、段差のないバリアフリー設計にし、子どもがぶつかっても大丈夫なように、壁の縁を丸くしています。設備面においては、内視鏡検査の関連機器に加えて新モデルのエコー機器を導入し、血圧を測るのと同様の感覚で腹部エコーを実施して診断・治療に役立てています。エコー検査は患者さんの体にほとんど負担をかけることなくできるので、症状があるときには積極的に活用しています。

最後に、今後の展望と読者に向けてメッセージをお願いします。

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当院の特色は、内科クリニックとして幅広い病気が診られること、おなかの病気のスペシャリストとして専門性の高い内視鏡検査に対応できることの両面を兼ね備えているという点だと思っています。患者さんに来院のきっかけをお尋ねしたところ、約6割の方が「知人からの紹介」と回答し、何人もの患者さん同士が友人知人の関係でつながっていました。自分にとって大切な人を紹介してくださるということは、当院の検査や診療に高い満足感を得ていただいている証と受け止めており、本当にうれしい限りです。内視鏡センターの開設でより質の高い内視鏡検査を追求できるハードが整いましたから、今後はこれまで以上に患者さんに対する啓発にも力を入れていきたいですね。「健診で引っかかったから」といった前提条件なしで、毎年健康診断を受けるのと同じ感覚で、定期的に内視鏡検査を受けることが当たり前の習慣として根づいていくよう強く願っています。

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