女性でもなる脱毛症
原因を探り、無理なく治療を続けることが大切
池袋西口ふくろう皮膚科クリニック
(豊島区/池袋駅)
最終更新日:2024/12/16


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抜けた毛髪が生えてこなかったり、細くて弱い毛髪しか生えてこなかったりする脱毛症。種類はいくつかあり、原因もさまざまで、男性に限らず女性も悩む人が少なくない疾患だ。そんな脱毛症に悩む患者に対応する重要性を感じ、診療の幅が広がってきたと話すのが、「池袋西口ふくろう皮膚科クリニック」である。院長の藤本智子先生は、東京科学大学医学部附属病院や東京都立大塚病院などの医療機関で研鑽を積んできた、皮膚科疾患のエキスパート。先進機器を導入し、多様な治療法を用意して、患者ごとに異なる症状や原因、希望に合った治療の提供に努めている。「患者さんの不安に寄り添いながら、その方にとって最適な治療をお届けしたいです」と優しくほほ笑む藤本院長に、脱毛症の原因や治療法について詳しく聞いた。
(取材日2024年6月10日)
目次
脱毛症は種類や原因、患者の希望によって治療法が異なるため、診療は患者を第一に考えてくれる皮膚科で
- Q脱毛症の原因は何でしょうか?
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A
▲脱毛の種類によってもさまざまな原因が考えられる
脱毛症には種類があり、原因もさまざまです。例えば、円形脱毛症は頭にコイン大の丸い脱毛斑が生じます。本来は外部刺激から体を守るはずの免疫が、自分の毛根に対して過剰に働いてしまう自己免疫疾患が原因である場合があります。また男性型脱毛症(AGA)は、遺伝や男性ホルモンによる発毛サイクルの乱れなどが原因だと考えられています。薄毛という症状での発症が多い女性型脱毛症の場合は、出産や更年期など女性ホルモンのバランスの乱れの他に、膠原病などの疾患や、ヘアケア用品といった頭皮に使用するものが関与して起こる皮膚炎などが関係しているケースもあります。さらにストレスやダイエットなどがきっかけであることもありますね。
- Q脱毛症になりやすい人とは、どのような人でしょうか?
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A
▲誰しもに発症する可能性があり、まずは皮膚科に相談をしよう
円形脱毛症は性別や年齢を問わず、誰でも発症する可能性があります。中でもアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎などを持つ方は、円形脱毛症を繰り返しやすく、近親者が発症しているとご自身も発症しやすいといわれています。また男性型脱毛症や女性型脱毛症はホルモンや毛周期が短くなるといった共通点があり、発症年齢や脱毛のパターンが異なるなど、それぞれ特徴が見られます。特に女性は更年期ごろに、薄毛や髪質の変化で悩む方が増える傾向があります。他にも食生活の乱れや運動不足、冷え、喫煙、ストレスなど、毛根に栄養を送る毛細血管の血流に悪影響を与える行為は脱毛症の発症率を高める可能性があり、生活習慣の見直しも重要です。
- Qどのように脱毛症の治療を進めていくのでしょうか?
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A
▲治療薬の使用や紫外線治療など、一人ひとりに合わせ治療法を選択
原因によって有用な治療法が異なるため原因の特定が重要です。診察に加えて、必要に応じて血液検査を実施することもあります。円形脱毛症ではステロイドなどの外用薬や局所注射療法、紫外線療法、さらに、近年難治性の円形脱毛症にJAK阻害薬という新たな治療が加わりました。当院は皮膚科を専門とする医師が複数人在籍しており、幅広い円形脱毛症の治療を行えるのが強みです。男性型脱毛症にはホルモンの作用を抑える目的の治療、また男女の脱毛症に血流の改善も図り発毛を促す治療や発毛に必要な栄養としてサプリメントの助言を行うこともあります。脱毛症の治療には保険適用内と適用外があり、医師とよく相談した上で方針を決めてください。
- Q脱毛を防ぐために気をつけるべきことがあれば教えてください。
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A
▲症状に合わせ、薬の使い方をアドバイスしている
第一に、日々の生活が大切です。しっかりと睡眠を取ること、ストレスをためないこと、冬の寒い日には頭部を冷やさないために帽子をかぶるなども勧められます。毛髪の主な構成要素であるタンパク質や、発毛に必要な鉄分や亜鉛などを十分に摂取することも意識してください。また、よく「抜け毛が怖いから、毎日の洗髪は避けている」という方がいますが、洗髪は余分な皮脂や汚れの除去と、地肌のマッサージにつながる大事な行為です。シャンプーはゴシゴシするのではなく優しく、コンディショナーは根元ではなく毛先につけるようにすれば問題ありませんので、毎日洗髪して頭皮の健康を保ちましょう。
- Qこちらで受けられる治療の特徴を教えてください。
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A
▲患者が前向きになれることを大切にして診療に臨んでいる
脱毛症の治療は、種類によっては費用が高額であるのに加えて、ほとんどの場合治療期間が長くなるため、費用の負担が大きくなりやすいです。一方脱毛症は見た目に大きく関わることから、患者さんの気持ちが落ち込みやすく正常な判断は難しくなり、「お金を出せば治るかも……」と考え無理をしてしまうケースが少なくありません。こうした点を踏まえて当院では、一般的に普及しているものを中心に、費用の負担ができるだけ少ない治療の提案を心がけています。また内服薬を用いる際など必要に応じて、同じ医療ビルにある内科クリニックと連携しながら治療を進めています。患者さんには、より安心して治療を受けていただけるよう尽力しています。
自由診療費用の目安
自由診療とは男性型脱毛症の自費診療/7260円〜、女性型脱毛症の自費診療/1万1880円〜、ほくろの切除/7700円〜、血管腫の切除/550円、しみのケア/3300円〜