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汗かき体質と諦めないで
専門家に相談してほしい多汗症

池袋西口ふくろう皮膚科クリニック

(豊島区/池袋駅)

最終更新日:2021/10/21

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  • 保険診療
  • 自由診療

手足や脇の下、顔面などに多量の汗が出てしまう多汗症。汗が気になって試験で実力を発揮できない、相手に不快感を与える不安から接客業に就けないなど、その影響は仕事や学校、対人関係と日常生活のさまざまな場面に及ぶ。長年こうした悩みを抱えつつ「体質だから仕方ない」と諦めている人も多いだろう。この多汗症に対し、皮膚科では発汗を抑えるためのさまざまな治療が行われているが、近年新しい外用薬が登場するなど治療の選択肢が増えているという。東京医科歯科大学の発汗異常を扱う外来で多くの多汗症患者の治療を行い、「原発性局所多汗症診療ガイドライン」の策定でも中心的な役割を担った「池袋西口ふくろう皮膚科クリニック」の藤本智子院長に、多汗症の原因や症状、治療法について詳しく聞いた。

(取材日2021年6月1日)

新しい外用薬など治療の選択肢も増加。症状に応じた適切な治療で発汗のコントロールを

Qどのような症状があれば多汗症なのですか?
A
1

▲池袋西口徒歩2分。アクセスしやすい立地にあるクリニックだ

多汗症とは、暑さや運動の有無とは直接関係なく、主に手足や脇の下、頭部、顔面に汗を非常に多くかき、そのために日々の生活に支障を来す状態をいいます。例えば畑などで農作業をされている方であれば、汗を大量にかいてもそこまで困ることはないかもしれません。一方、接客業など人前に出るお仕事の方や学生さんの場合は、汗のにおいや汗が洋服ににじんでしまうのが気になったり、汗が相手に不快感を与えてしまうのではないかとお困りの方も多いのではないでしょうか。多汗症は単に汗の量の問題ではなく、「汗でどのくらい困っているか」が症状を捉えるポイントになります。

Q多汗症の原因を教えてください。
A
2

▲装置を用いて発汗量をチェックできる

残念ながら多汗症の原因はまだはっきり解明されておらず、研究段階にあります。交感神経からの命令で汗が出ることから、交感神経につながる脳の発汗中枢の働きが関与していると考えられています。発汗の仕方には、体温上昇を調節する「温熱性発汗」と、緊張や集中といった情動が刺激になる「精神性発汗」の2種類がありますが、精神性発汗の場合、似たような経験をすることで記憶がよみがえって大量の汗をかくといった現象が起こり、症状を悪化させてしまうケースもあります。また、遺伝の関与も指摘されています。

Q多汗症の症状は、年齢や性別にも関係ありますか?
A
3

▲藤本院長は大学病院の汗の専門の外来で診療を重ねたエキスパート

10代から50代が全体の7割を占めます。手足の汗は実際のところ、幼稚園児くらいの年齢から出ているのですが、生活面で支障を来していると感じるようになるのは小学校高学年以降でしょう。脇の下の汗は思春期から、頭部や顔面の汗は20歳以降といった具合に、部位によって汗が出やすい年齢は多少異なってきます。また、頭部や顔面の汗は男性のほうが多い傾向があり、ほかの部位のように洋服で隠すことができませんから、人知れず悩んでいる方が大勢います。多汗症全体として男女差はありませんが、受診されるのはより日常生活に不自由を感じている女性が多い傾向があります。

Qでは、具体的にどんな治療法があるのですか?
A
4

▲専用の塗り薬を症状に合わせて処方する

代表的なのは塩化アルミニウムの外用薬を塗る方法で、皮膚の表面にふたを作って汗の量を抑えます。手や足の場合は水を入れた専用機器に弱い電流を流し、そこに患部を10~15分浸して通電する治療もありますし、重度の原発性腋窩多汗症に対してはボツリヌス毒素を注射する方法もあります。最近では、昔から使われていた神経系に作用する内服薬と同様の成分の塗り薬が登場しました。内服薬だと汗だけでなく唾液や涙も減って、口が乾く、便秘といった全身に及ぶ副作用がありましたが、塗り薬であれば局所に作用するので副作用も少なく使いやすいでしょう。当院では個別の症状に応じて複数の治療法を組み合わせるなどして治療を進めています。

Q受診の目安や、治療にあたっての注意点について教えてください。
A
5

▲微量の電気を流し、手足の多汗症を治療

汗が原因となって、毎日気持ち良く仕事に取り組めない、人に会うと緊張してしまう、周りの人に汗について指摘されるのではないかと不安に感じるなど、ストレスを感じているようであれば早めの受診をお勧めします。多汗症の診断に汗の量は関係ありませんし、全身の汗が多いから重症、部分的だから軽症といった捉え方もありません。多汗症を専門に診る医療機関はまだまだ少ないですが、当院ではさまざまな治療法の中からその方がお困りの症状に応じた適切な治療方法を提案しています。ただし治療効果の出方には個人差があるほか、同じ方法でも夏はほかの季節より効きづらいなど、季節によっても差があることは知っておいてください。

ドクターからのメッセージ

藤本 智子院長

アンケート調査などのさまざまなデータから、多汗症の患者は日本の人口の10%に上るといわれています。しかし皮膚科を受診せずにいる潜在的な患者も多く、市販のデオドラント製品を使ったり、インターネットで購入した海外製品を恐る恐る使ってみたりと、人知れず悩んで試行錯誤されている様子がうかがえます。治療の選択肢も広がりつつある今、私たち専門家がお手伝いすることで少しでも症状が改善に向かえば、汗を理由にこれまで諦めていた対人関係、生活面の悩みが好転することもあるかもしれません。悩みを一人で抱え込まずに、まずはお気軽に相談していただけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

塩化アルミニウム/1100円~

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