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石垣 和寿 院長の独自取材記事

小竹向原こころのクリニック

(練馬区/小竹向原駅)

最終更新日:2019/08/28

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小竹向原駅より徒歩1分の立地にある「小竹向原こころのクリニック」は、不眠や不安、パニック障害など心の不調を感じた時に気軽に相談できる心強い場所だ。豊富な臨床経験を持つ院長の石垣和寿先生は、「もっと気軽に通えるメンタルクリニックが必要なのでは?」と開院を決意。平日は夜7時まで診療していることもあり、家庭や学校、職場で強いストレスや不安を感じている患者からの相談が後を絶たないという。やわらかな自然光の差し込む落ち着いた雰囲気の中、「一人で抱え込まないことが大切です」とほほ笑む石垣院長に、診療への想いや治療において重視していることなどをじっくり聞いた。
(取材日2019年6月22日)

誰でも気軽に通える地域密着型のメンタルクリニック

まずは開業の経緯について教えてください。

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大学卒業後は東京大学医学部附属病院での研修後、JR東京総合病院のメンタルヘルス・精神科と、東京武蔵野病院に勤務しました。入院施設もある大きな病院なので重度の患者さんが多く、急性期、慢性期とさまざまな症状の患者さんを診てきました。その一方で、この地域にはメンタルクリニックが少ないことに気づき、精神科の病院よりも通いやすい、地域に密着したクリニックがあってもいいのかなと思うようになりました。ご本人はもちろん、ご家族のことで「これって病気かな?」と迷っている方が気軽に相談できるクリニックとして地域の皆さんのお役に立ちたいと思い、2017年に開院しました。

どのような患者が多いのでしょうか。

不眠、不安、うつ、パニック障害の方が多いですね。最近は学校や会社での人間関係の悩みや環境への不適応の原因が発達障害なのかどうか知りたいという方や、職場などで周りから「一度診断してもらったほうがいい」と言われた方からの相談も増えてきています。インターネットで診断して自分は発達障害だと思って来られた方でも、うつが原因ということも少なくありません。インターネットの情報を過信して「どうせ治らない」と諦める前に、一度ご相談いただければと思います。また、メール予約にも対応しており、悩みに悩んで死んでしまいたいと思いながらネットで検索している時に、たまたま当院を見つけて、わらにもすがる思いで予約しましたという方もいます。今、この瞬間に苦しんでいる方のお役に立てたのであれば、本当にうれしいことですね。

診療に際してどのようなことを大切にしていますか?

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初診時は30分かけて、どのような悩みを抱えてここへ来られたのか、問診票に添ってじっくりお話を伺います。症状が起こる原因にその方の人生や日常生活の悩みが関係していることも多いので、例えば学生さんならスクールカウンセラーや学校の先生に相談できているのか、親ときちんと意思の疎通ができているのかといった環境も確認させていただきます。基本的には薬は少なめを心がけ、場合によっては漢方薬を処方することもあります。中には心理療法だけの患者さんもおられます。心理療法にはさまざまな方法があるのですが、一人ひとりの患者さんに合わせたアプローチや、同じことを伝えるにしても患者さんによって伝わり方がまったく違うので、その方に合う言い方を工夫しています。

治療と環境調整で、「生きづらさ」を和らげる

患者さんにはどんなアドバイスを行っていますか?

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症状がなかなか改善しない場合、患者さんは往々にして視野が狭くなっていることが多いので、視点の切り替えを促すようなアドバイスを心がけています。また、さまざまなストレスにさらされ気が休まらない方や、過去に対する後悔の念や未来に対する不安が頭から離れないような方には、マインドフルネスを用いたアプローチもしています。リラックスした状態で目を閉じていただき、自分の自然な呼吸や手足が温かく感じるというような身体感覚に集中していただくことで、「今」に向き合い、気づく力(マインドフルネス)を育んでいきます。このような経験を繰り返すことで、普段とは違うものの見方ができるようになってくると、自分を苦しめる考えや悩み事をやり過ごせるようになってくるケースが多いですね。

発達障害の治療について教えてください。

ADHDに対しては、脳内の神経伝達物質の働きを助ける薬が用いられることがあります。薬はあくまでもサポート的な手段ですが、成人ADHDの治療によって職場での適応が改善につながったケースも多くあります。発達障害で大切なのは本人の長所を伸ばすお手伝いをしながら、家庭や学校、職場の環境を調整して、患者さんが日常生活を不便なく過ごせるようにしていくことです。環境の調整やストレスに対する対処法を工夫することによって、「生きづらさ」を軽減することは十分に可能だということを知ってほしいと思います。また、発達障害(アスペルガー症候群)の疑いのあるパートナーのことで傷ついたり、悩んでいる方からの相談も増えてきています。パートナーが働かない、仕事が長続きしない、暴言や暴力を振るわれて片頭痛や体重の増減、無気力などの心身の不調を感じている方はご相談ください。

この仕事をしていて良かったなと思うことは?

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最近、仕事や職場で強いストレスや悩みを抱えながら働いている患者さんが増えてきています。中にはうつ病などメンタルヘルスの不調から休職中の患者さんも少なくありません。開院当初よりそのような患者さんのサポートをしていますが、うつ病で半年くらい休職していた患者さんが、無事に社会復帰するまでサポートできた時は本当にうれしいですね。私自身、企業で働く方たちの健康管理に関して、専門的に研鑽を積んできておりますので、それを生かしたスムーズな復職に向けてのサポートを心がけています。「先生に診てもらえて良かったです」と言っていただけた時は、この仕事をやっていて良かったと思います。

体のことも心のことも、気軽に相談できる窓口に

先生のリフレッシュ法を教えてください。

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野球が好きで、大学時代は野球部に所属していました。さすがに今は観戦がメインになっていますが、ドームやスタジアムに行って大歓声の中で応援すると、ものすごくスッキリします。最近は忙しくてなかなか行けないのが悩みでしょうか(笑)。これは患者さんにいつもお伝えしていることですが、野球観戦でも、運動でも、お笑い番組を見ることでもなんでもいいので、自分なりにストレスの発散法を見つけることは、とても大事なことだと思います。「時には愚痴を言うことも、ストレス発散につながりますよ」とアドバイスすることも多いです。

カウンセラーではなく、精神科の医師に診てもらうメリットについて教えてください。

精神科の医師は話を聞いた上で病気かどうかの診断をし、必要に応じて治療を行うという点でカウンセラーとは大きく異なります。私が医師として心がけているのは、患者さんの話にしっかり耳を傾けながら、病気の症状とそうでない部分を切り分けていくことです。患者さんの人生そのものを変えることはできませんが、話の中から病気の症状をすくい上げ、必要な治療を行うことが医師としての役割だと考えています。重症の患者さんの場合はほとんどが病気による症状なので、薬を用いて「治す」ことに重点を置きますが、症状が軽い患者さんは、どこまでが個人的な悩みで、どこから先が病気による症状なのか境界が曖昧です。なので、薬を用いることだけではなく、適切なアドバイスができるかどうかが大事になってきます。また、医療機関で処方する薬は基本的には保険がきくため、費用面もメリットの一つだと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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腹痛や熱がある時に内科へ行くように、やる気が出ない、人間関係がうまくいかない、なかなか寝つけないというような心に不調を感じた時に、気軽に心療内科を受診してみてほしいですね。メンタルクリニックの良さは、気軽に来院できるところです。自分では病気かどうかわからないと思うので、気になることがあれば、まずは相談していただけたらと思います。自分ではなく、家族のことが気になるという相談でもいいですし、他院を受診している方のセカンドオピニオンも受けつけています。また心と体はつながっているので、頭痛や胃が痛いといった症状がストレスに関係していることもあるため、体の症状で困ったことがあるときには当院に相談してくださってもいいと思います。体調不良の時、最初にどの科を受診するのか迷ったら、心療内科という選択肢もあることをお伝えしたいです。

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