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石岡 薫 院長の独自取材記事

はつかり耳鼻咽喉科クリニック

(川越市/本川越駅)

最終更新日:2022/01/28

石岡薫院長 はつかり耳鼻咽喉科クリニック main

蔵造りの町並みが残り、小江戸として親しまれる川越。本川越駅から10分ほど歩いたところに「はつかり耳鼻咽喉科クリニック」がある。院長の石岡薫先生は、10年間総合病院で研鑽を積んだ日本専門医機構認定の耳鼻咽喉科専門医だ。院内には、聴力検査室や内視鏡、手術用顕微鏡など検査・処置のためのさまざまな設備を整える。これらは「何でも相談できるかかりつけ医」として、わかりやすい説明や根拠に基づいた診断・治療を行うために必要なものだと石岡院長は話す。さらに、昨今の状況を踏まえ、患者の安心感につなげたいとスタッフ一丸となり院内感染症対策にも徹底して取り組む。石岡院長の医療への想いを詳しく聞いた。

(取材日2021年9月3日)

かかりつけ医として他院と連携しながら患者をサポート

勤務医から開業医へと方向転換されたきっかけは何ですか?

石岡薫院長 はつかり耳鼻咽喉科クリニック1

私がここで開業したのは2017年のことですが、その年はちょうど医師になって10年という節目でした。そのまま勤務医を続ける道もありましたが、日常の診察で患者さんを診ていくのが好きでしたから、医局の教授にも相談して開業することにしました。川越との出会いは、知り合いの薬局勤務の方がこの場所を紹介してくれたことです。それまで川越に来たことはありませんでしたが、初めて来た時に「雰囲気が良い町だなあ」と感じて、ここでの開業を決めました。少し信じ難い話ですが、実は昔ここで開業している夢を見たような気もするんですよ。また、以前は近所に耳鼻科があったけれど、お辞めになってしまったそうで、子ども連れのお母さんからご高齢の方まで「また耳鼻科ができて良かった」と喜んで来てくださるのがとてもうれしいですね。皆さんに育ててもらっている気がしますし、一緒に歩んでいける町だと感じています。

開業医として、どんなところにやりがいを感じていますか?

総合病院にいた頃は症状が重い患者さんが多かったんですが、今は患者さんの症状もさまざま。大多数はくしゃみや鼻水、鼻詰まりなどで、たまった耳垢が原因で「耳が聞こえづらい」と受診されるケースも結構あります。こういう日々の診療の積み重ねから患者さんとの間に信頼関係が構築され、いざ違う症状があった時にも頼ってもらえるというのが、開業医のやりがいの一つでしょうか。何かある度に通院してくださる患者さんも多く、世間話ができるのも新鮮ですね。とはいえ、まれに病院での手術が必要といった方もおられますし、重篤な疾患を見逃さないようにするのも開業医の重要な役目。その点は、総合病院での手術や勉強会などで学び、鍛えられたことが生かせるかなと思っています。

先生がめざす医師像についてお聞かせください。

石岡薫院長 はつかり耳鼻咽喉科クリニック2

何でも相談できるかかりつけ医をめざして日々努力しています。耳・鼻・喉の疾患をしっかり診るのはもちろんですが、それ以外のことでも相談に応じて「これは皮膚科ですね」とか「これは早めに診てもらったほうがいいですよ」など、知識を持って的確なアドバイスができるようにしておきたい。医師として、みんなの役に立てればと思っています。私は耳鼻咽喉科が専門ですが、医師会や勉強会でさまざまな診療科の先生方と知り合い、情報交換をしています。なので、他の診療科に関わる疾患でも適切な病院を紹介することができます。川越市はそうした連携体制がしっかりしていると思いますね。

アレルギー性鼻炎に対して多様な治療の選択肢を提供

聴力検査室に内視鏡、顕微鏡など、設備も充実していますね。

石岡薫院長 はつかり耳鼻咽喉科クリニック3

診療で最も大切なのは、根拠に基づき正確な診断を行うことと、その内容を患者さんがはっきりと理解できるようにきちんと説明することだと考えています。検査はそのためになくてはならないものであり、きちんとした検査を行う第一歩は、しっかりした装置があることだと思います。なので、上をめざせばきりがないですが、医療機器は可能な範囲で一つ一つ良いと思うものを選びました。補聴器を作る際などに役立つ聴力検査室、鼓膜の切開手術などに使う顕微鏡、内視鏡と一通りそろえており、小さな手術なら院内で行える体制になっています。また、最近では新型コロナウイルスのPCR検査機器を導入しましたので、院内での迅速な診断が可能です。

アレルギー性鼻炎の患者さんも多いそうですね。

「アレルギー性鼻炎かな」とご自身で感じて来院された場合は、まず原因の特定から始めます。問診で症状を聞き、それで所見を取ってアレルゲンの検査を行います。専用のセットがあり、血液を採取して検査を行います。ただ、特に小さい子どもだと怖がる場合があるので、指先から1滴ほど血液を採取することで結果がわかるセットも用意しています。もちろんこれは大人でも選択可能で短時間で結果がわかります。比較的よく見られるアレルゲンのみに対応した検査セットですが、忙しい人でも少し待ってもらえばその日に診断できます。アレルゲンが特定できれば、それから治療です。治療の基本は、抗原を回避して除去を図ることですね。アレルギー性鼻炎にはいろいろな種類があって症状もさまざまなので、レーザー治療や舌下免疫療法などさまざまな治療の選択肢を準備しています。

レーザー治療に関心を持たれる患者さんも多いのではないでしょうか?

石岡薫院長 はつかり耳鼻咽喉科クリニック4

そうですね。レーザー治療はアレルギー性鼻炎の主な治療方法の一つです。飲み薬や点鼻薬の使用をやめる、あるいは量を減らすことが期待できるというメリットがあります。ただし、レーザー治療を一度受ければアレルギー性鼻炎が完治するというわけではなく、あくまで症状を抑えるための治療だと考えてください。最近は、アレルギー性鼻炎の治療法として舌下免疫療法も広まっており、スギ花粉とハウスダストに関して保険診療で対応しております。

院内感染症対策を徹底。安心の医療環境づくりを

先生は一度社会人を経験されてから医師になったとお聞きしました。

石岡薫院長 はつかり耳鼻咽喉科クリニック5

そうです。一度経済学部を卒業し、会社員を経験してから医学部に編入学しました。祖父と母が医師だったのですが、最初は専門職になるのは嫌だったんです。しかし会社員として働き始め、仕事として病院に出入りしているうちに、病院が一番落ち着く場所になっている自分を発見して。そこから、医師に転向することを決めました。医師になっても、そこからさまざまな道が開かれていますが、私は地域の一般的な症状を診る存在である「かかりつけ医」が自分の性格に合っていると思います。それはやはり、開業医としての祖父を見てきたからなのかもしれません。他の先生方より回り道をしましたが、残業やノルマを課せられたときの気持ちに共感できることが患者さんの状況を理解するのに役立っています。

超高齢社会への取り組みに関してもお聞かせください。

当院では、開業当初からオンライン診療の設備を導入しています。事前に日時を予約することで、どこにいても診療が受けられますから、なかなか受診のチャンスがない人が治療を継続しやすくなればと思っています。今は来院できる患者さんでも、将来的に通院が困難になる場合もあるかもしれません。そんなときに活用していただきたいですね。対象は、舌下免疫療法や睡眠時無呼吸症候群治療、禁煙治療、AGA治療などの再診で、診療後に薬か処方箋、希望するほうをご自宅に郵送します。また、新型コロナウイルス感染症流行のさなかでも滞りなく対応できるのもメリットの1つだと思います。さらに、こちらから訪問するスタイルもいずれ考えていかなければならない課題です。

最後に、これから注力したいことや将来の展望についてお願いします。

石岡薫院長 はつかり耳鼻咽喉科クリニック6

今後は、より徹底した院内感染症対策が必要だと思っています。当院ではコロナ禍に際し、さまざまな取り組みを実施してきました。毎日の検温や健康確認、2つの院内待合室と駐車場の仮設待合所の用意や、発熱者専用診察室の設置。自動精算機や呼び出し情報システムも導入しました。また、川越市と連携して新型コロナウイルス感染症のワクチン接種も実施しています。これからも、地域のニーズをしっかりくんで、皆さんの健康サポートをしていきたいということに尽きます。時代が変われば求められる医療の内容も変わっていきますが、常に患者さんが必要とされていることに目を向け、そのニーズに着実に応えていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

AGA治療/フィナステリド 6600円~

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