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中江 治道 院長の独自取材記事

ごきそ内科・内視鏡クリニック

(名古屋市昭和区/御器所駅)

最終更新日:2020/07/01

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地下鉄鶴舞線荒畑駅から徒歩6分、住宅街にたたずむ「ごきそ内科・内視鏡クリニック」。総合病院の消化器内科で長年の経験を積んだ中江治道院長が、2017年3月に開業したクリニックだ。同院では、中江院長が専門とする消化器内科、内視鏡内科をはじめ、風邪や生活習慣病などの内科一般や予防接種、健康診断など、幅広い診療に応じている。「消化器系の疾患は早期発見、早期治療が大切」と語る中江院長。内視鏡検査を少しでも気軽に受けられるようにと、痛みが不安な患者への選択肢として、鎮静下で受けられる検査を用意するなど、内視鏡検査のハードルを下げるよう努めているという。地域のかかりつけ医をめざす同院。日々の診療において大切にしていることや今後の展望などについて、中江院長に話を聞いた。
(取材日2017年4月25日)

不安な人への選択肢として、鎮静下の内視鏡検査を

総合病院で経験を積まれた後、どのような経緯で開業されたのですか。

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私には「70歳までは元気に医師をやりたい」という目標があります。もともと開業思考はなく、ずっと総合病院の消化器内科で内視鏡手術を中心にやってきたのですが、年齢を重ねるにつれ、70歳まで長く続けるとなると、内視鏡手術もいつかはできなくなるかもしれない。と考えるようになりました。そして、「胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査であれば、ある程度の年齢になってもやっていける。内視鏡手術からは離れても、これからは病気の発見の役割を担っていきたい」「自分が年老いても、地域医療にはある程度貢献することはできるのではないか」という思いから、開業を決断しました。開業する以上、この地域のかかりつけ医になることが主軸ではあるのですが、これまでの経験を生かし、「内視鏡検査もできるかかりつけ医」になることのが1つの目標ですね。

貴院の診療内容について教えてください。

長年経験を積んできた胃・大腸の内視鏡検査を含む消化器内科全般はもちろん、生活習慣病、風邪などの内科一般を幅広く診療しています。開業からまだ1ヵ月半ほどですが、手術を要するような疾患の患者さんも数名いらっしゃって、開業医と言えど絶対に油断できないと改めて肝に銘じましたね。患者さんご自身は無自覚で、偶然受診された健康診断で再検査を指示され、そこで初めてわかるケースもあります。その場合、ここでできる範囲の検査・治療をさせていただいて、今は病診連携がしっかり確立していますので、より専門性の高い対応が必要な場合には、適切な病院に送らせていただいています。

内視鏡検査の特徴や、取り組まれていることについて教えてください。

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当院の内視鏡検査は胃カメラと大腸カメラですが、いずれにしても「つらい検査」という印象が強いと思います。ですから、当院では患者さんへの選択肢として、鎮静剤を使用して眠ったような状態で受けていただける方法を用意しており、検査後はリカバリールームでお休みいただけます。不安感をご相談をいただいた場合には、この方法をご提案させていただきますね。また、胃カメラでは経口と経鼻をお選びいただけるのですが、当院では画質の良さから経口カメラを推奨しています。診断能力の高い経口カメラですと表面模様が鮮明に見え、悪性・良性のポリープの判断が素早くできるんです。経口カメラでも先ほど申し上げた鎮静剤を使用すれば痛みもほとんどありませんし、必要最低限のお薬の量を使用するため、回復も早いです。患者さんにはこれらの特徴をご説明し、ご判断いただいていますね。

ピロリ菌除菌で再発率に大きな差が生じると考える

内視鏡検査を受けたほうが良い年齢・頻度を教えてください。

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胃カメラは、胃がんのリスクがあるピロリ菌感染率が高いのは50歳以上とされていますので、50歳以上の方は年に1度。ただし胃の状況にも個人差がありますので、胃がきれいだと医師に診断された方は2年に1度でも良いと思います。消化器系の疾患は特に早期発見・早期治療が重要。名古屋市のがん検診も、50歳以上、2年に1度という枠で昨年から胃カメラが受診できるようになりましたので、うまく活用してほしいですね。近年はピロリ菌の除菌治療も積極的になり、内視鏡も進歩していますので、胃がんは今後減ってくるのではないかと思います。ただ一方で、大腸がん患者は増加しています。理由は明確ではありませんが、データが出ている以上、それに見合った対応が必要です。早期発見のためにも、40歳を越えれば1度、大腸カメラの検査を受けていただきたいですね。

早期発見のために、先生が取り組まれていることはありますか。

1つは、内視鏡検査の「怖い」イメージを取り払い、ハードルを下げることですね。例えば、先ほど申し上げた鎮静下で楽に受けていただける方法を用意したり。あとは、知ることで怖さが減ることもあると思いますので、少しでも不安が取り除くため、説明をしっかりすることですね。鎮静剤を使用しない場合はもちろん、鎮静下の場合でも、寝ぼけているような感覚の、意識のある状態で検査を行います。ですので、検査の途中で「喉の奥に入っていきますよ」「少し胃が押される感覚になりますよ」など、次に何が起こるか声かけをさせていただいています。私だけでなくスタッフも、声をかけながら背中をさすってあげるなど、患者さんが安心して検査を受けていただけるよう最善を尽くしています。

ピロリ菌除菌について、その方法や効果について教えてください。

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ピロリ菌除菌治療には1次除菌と2次除菌があり、いずれも1週間お薬を服用いただくだけの、短期間でできる治療です。1次除菌で成功すればそれで終了。1度除菌すると余程特殊なケースでない限り再感染することはありません。効果判定の検査も簡単で、例えば呼気検査の場合、お薬を飲んでいただいて、胃の中で反応させた後に風船を膨らませていただく程度。患者さんの負担は少ない検査だと思いますね。効果としては、除菌することで十二指腸潰瘍や胃潰瘍の再発率が減少することが期待できるといわれます。また、ピロリ菌感染は胃がんのリスクにもなり、そのほかにも血小板減少症やマルトリンパ腫など、種々多様な病態を引き起こす可能性があります。成人になってからでも遅くないですし、簡単にできるものですから、受けていただくことをお勧めしますね。

連携を大切にしながら地域のかかりつけ医をめざす

患者の層、また接し方で心がけていることがあれば教えてください。

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ご近所のおじいちゃんおばあちゃんもよくおみえになりますが、半数以上は30代・40代の方ですね。近くに小学校と中学校がありますので、そこの親御さんがいらっしゃることも多々あります。あらゆる年代の患者さんがそれぞれお悩みを抱えて来院されますが、どんな方に対しても、話をよく聞いてあげること。あとは、図を描いたり言葉選びを意識したりしながら、わかりやすい説明を心がけていますね。

院内の構造、デザイン、設備にこだわりの部分があれば教えてください。

この建物自体は14年前くらいからあって、以前は外科の先生のクリニックだったようです。2階にあった手術室を内視鏡検査室にできると思ったことが、この物件に決めた理由の1つ。また、クリニックのロゴは、内視鏡をイメージしながら御器所の「G」を描いていて、中の胃と腸のイラストは当院の得意分野を表現しているんです。設備の面では、地域のかかりつけ医としてあらゆる疾患に対応できるよう、内視鏡に限らず、超音波検査の機器も取りそろえており、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓などの検査が可能です。

今後の展望を聞かせていただけますか。

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得意領域である内視鏡検査もやっていきたいですが、そこにこだわらず、この地域のかかりつけ医をめざしたいですね。ただ、専門性というものもありますから、かかりつけ医も連携が必要です。例えば、小さいお子さまが当院にいらっしゃった場合、もちろん風邪やインフルエンザ、下痢などの緊急対応はできますが、慢性的な治療はとてもできるものではないと思っています。かかりつけ医として緊急対応に最善を尽くし、その後の専門性の高い部分は、診診連携や病診連携を使って診ていただく。一端を担えるような位置になれればいいなと思います。最近は、近隣クリニックから診診連携で内視鏡の依頼をいただけるようになりました。逆に私の及ばない分野に関しては専門の先生にお願いしながら、互いに得意分野を生かし、地域全体の医療を高め、地域の手助けの一部を担えたらうれしいです。

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