三塚 沙希 院長の独自取材記事
エムズクリニック白金
(港区/白金台駅)
最終更新日:2026/05/15
白金台駅から徒歩1分の「エムズクリニック白金」は、地域の幅広い世代の患者に寄り添ってきた。院長を務めるのは、日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医の資格を持つ三塚沙希先生。3児の母としての経験も生かしながら、同院では耳鼻咽喉科、特に小児耳鼻咽喉科に注力。他にもアレルギーや美容の悩みまで幅広く対応。「気軽に相談できる場所でありたい」という思いのもと、患者一人ひとりと真摯に向き合い続けてきた。開業から10年、変わらぬ思いとともに進化を続ける同院の取り組みに迫る。
(取材日2026年4月14日)
地域に根差し、世代をつなぐ診療を
この地域の特性について教えてください。

白金台は港区に位置していますが、一般的なオフィス街のイメージとは異なり、住宅地としての性格が強い地域です。そのため、会社員の方を中心とした居住者が多く、近隣には公園や保育園・幼稚園も点在しており、子育て世帯が多い印象です。当院でもご家族で通院されるケースが多く見られます。その結果、乳幼児からご高齢の方まで、幅広い年代の方にご来院いただいているのが特徴です。また、近年はタワーマンションの増加に伴い、新たに転入される方も多く、地域全体として多様な世代が混在しています。さらに、港区では補聴器に関する助成制度が充実していることから、補聴器についても関心を持たれる方が多く、年齢を問わずご相談をいただく機会が増えています。
どのような患者さんが多いですか?
開業から10年を迎え、現在では特定の年齢層に限らず、さまざまなお悩みを持つ患者さんにご来院いただいています。特に子育て世帯を中心に継続的にご利用いただいています。小さなお子さんを持つ保護者の方で、保育園や幼稚園に通い始めたお子さんが風邪や中耳炎を繰り返し、鼻水や咳で夜なかなか眠れないといったご相談もよくいただきます。開業当初に赤ちゃんだったお子さんが成長し、10年を経て大きくなられた姿でまた来られることもあり、長く成長を見守らせていただいている実感がありますね。お子さんの体調不良はご家族にとってもご不安が大きいものですので、少しでも安心して日常を過ごしていただけるよう心がけながら診療にあたっています。
開業から10年たち、変化を感じる点はありますか?

大きく疾患の傾向が変わったというよりも、患者さんとの関わり方に変化を感じています。経験を重ねる中で、症状だけでなく、その方の生活背景や日々のご負担にも目を向けるようになりました。特に子育て中のお母さんはお忙しく、お疲れの様子がうかがえることも多いため、お子さんが喘息用吸入器などの処置を受けている間に、少しだけお母さんとお話しする時間をつくることもあります。状況やお気持ちに配慮しながら無理のない範囲で対応し、できるだけ安心してご相談いただけるような関わりを大切にしています。短い時間でもお話しいただくことで、少しでも気持ちが楽になればうれしいですね。
患者さんと接する上で意識していることは何ですか?
インターネットなどで医療情報を調べて来られる方も多く、ご自身の中で治療のご希望をお持ちの患者さんも増えていると感じています。そのため、まずはご意向を伺いながら「こういう選択肢がありますがいかがですか?」とお話しし、ご納得いただけるかたちで進めることを大切にしています。例えば、お薬について不安をお持ちの方には、メリットとデメリットを丁寧にご説明し、状況に応じて一緒に考えていきます。一方で、医学的に必要性が高い場合にはその理由をしっかりお伝えした上でご提案しています。また、妊娠中の方など不安を抱えやすい患者さんにも配慮し、無理に処方するのではなく、ご相談だけでも安心していただけるよう心がけています。また、年齢や立場に関わらず、つらさに共感し寄り添う姿勢を大切にしています。
耳鼻や見た目に悩む人の日常に寄り添うクリニック
クリニックのコンセプトについて教えてください。

これまで支えてくださった周囲の方々への感謝の気持ちを大切にしながら診療を続けていくことです。診療では、患者さん一人ひとりに丁寧に向き合える環境づくりを重視しており、そのために無理のない診療体制を整えています。心身に余裕を持って働けることが、患者さんへの温かな対応や落ち着いた雰囲気につながると考えているためです。長く勤務しているスタッフが多いのも特徴で、院内で思いが共有されていることが、安心して通っていただけるクリニックづくりにつながっていると感じています。
クリニックで行っている診療について教えてください。
耳鼻咽喉科では花粉症・中耳炎・メニエール病・突発性難聴など幅広い症状に対応し、エックス線検査や内視鏡検査、小さな処置や手術まで行っています。近年増えているアレルギーに対しては、少量の血液で多項目を短時間で調べられる検査機器を導入し、当日中に結果をもとに治療方針をご提案できる体制を整えました。重症の方には適応を確認の上、注射治療も行っています。また、発熱の患者さんは動線を分け、安心して受診いただけるよう感染症対策も徹底しています。一方、美容に関しては「自分が良いと判断したものを」という思いから始め、しみ・しわといった肌の相談や医療脱毛などを受けつけています。学生の方にもご利用いただきやすいよう配慮し、無理なく続けられるかたちでご案内しています。
医療脱毛はどのような患者さんが利用されていますか?

医療脱毛は、身近な保護者の方から「子どもも脱毛する時代」と教えていただいたことがきっかけで関心を持ち、クリニックで行うほうが安心だと考えて導入しました。実際に中高生を中心に、小学生のお子さんからご相談いただくこともあり、身だしなみの一環として取り入れている方が多い印象です。部活動などで肌を出す機会の多いお子さんや日常的に気になる部位を整えたいというニーズにも対応しています。痛みが少なく続けやすいことも特徴で、無理なく通っていただけるよう配慮しています。また、毛が白くなると脱毛しづらくなるため、将来を見据えて早めに始める中年期の方もいらっしゃいます。
検査の進化と信頼をつなぐための「これから」
アレルギーの検査や診療について教えてください。

新しいアレルギー検査機器を導入したことで、従来よりも手軽で負担の少ない検査が可能になりました。採血による検査は項目数も限られ、小さなお子さんにとっては血管を探すことや採血自体が大きな負担になることもありましたが、現在は指先からほんの一滴の血液で、約45項目を短時間で調べることができます。検査は一瞬で終わるため、お子さんはもちろん、採血に不安のある大人の方にも安心して受けていただけます。過去の検査結果と比較しても信頼できる細かなデータが得られる点も特徴です。最近はくるみなどナッツ類のアレルギーが見つかるケースもあり、原因がわかることで日常生活の安心につながると感じています。気軽に受けられることで、これまで検査をしてこなかった方にも広がっています。
今後力を入れていきたい診療はありますか?
まずは今行っている診療をこれからも丁寧に続けていくことが一番大切だと感じています。新しいことを次々に増やすというよりも、これまで通ってくださっている患者さんにとって安心できる場所であり続けたいです。最近では、院内に癒やしの存在としてかわいらしい家族型ロボットを導入し、お子さんが会いに来てくれるようになるなど、少しでもリラックスして通っていただける工夫も取り入れています。また、軽井沢のクリニックにも定期的に診療に入り、地域に根差した医療を広げていく取り組みも行っています。2つの拠点を行き来しながら、それぞれの場所で患者さんやご家族にとって心地良い空間を提供し、長く信頼して通っていただける診療を続けていきたいと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

開業して10年、大きなトラブルもなく続けてこられたのは、通ってくださる患者さんや支えてくれるスタッフ、家族のおかげだと感じています。その感謝の気持ちを忘れず、これからも地域の皆さんにとって安心して頼っていただける存在でありたいです。日々の診療を通して少しでもお役に立てるよう努めることはもちろん、東京都港区医師会の理事として医療に関する情報共有や地域全体の医療体制にも関わりながら、より広いかたちで社会に貢献していきたいです。どんな小さなことでも気軽に相談できる場所として、これからも変わらず皆さんをお迎えしていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは医療脱毛/3000円(1部位)~

