岩田 翔太 院長の独自取材記事
玉川学園駅前ファミリー歯科
(町田市/玉川学園前駅)
最終更新日:2024/06/24
小田急線玉川学園前駅南口から徒歩1分の「玉川学園駅前ファミリー歯科」。2017年に開院したこのクリニックの院長を務めるのは、キャリア10年目となる笑顔の爽やかな岩田翔太先生。2021年9月に赴任し、2022年2月に院長に就任した。開院して丸7年を過ぎた今も、院内は開院時と見紛うほどの真新しさと清潔感にあふれている。ベビーカーのまま入れるよう設計された緩やかなスロープ、安心して過ごせるキッズスペースはそのままに、清掃のしやすさを第一に院内スリッパを廃止。プライバシーに配慮した診療室は、医療者・患者の双方が安心して治療に臨める場となっている。患者の小さな心配事にも耳を傾け、QOL(生活の質)へのプラスをめざす総合的治療を掲げる岩田先生に、今後の展望について話を聞いた。
(取材日2024年4月24日)
歯科のコンサルタントとして、じっくり話を聞く
このエリアの印象について伺います。
こちらへは2021年9月に歯科医師として赴任しました。玉川学園という土地柄もあってか、クリーニングや日頃のケアにとても熱心で、デンタルIQが高い方が多いと感じています。現代はスマートフォンで手軽に情報を入手できるからか、症状から疾患名や治療法などいろいろ調べてこられる患者さんも多く、治療に関してさまざまなご質問を受けることも多いです。中には誤った情報もあるので、正しい理解に導けるよう、わかりやすい説明を心がけています。
岩田先生はもともとこの地域になじみがあったのですか?
神奈川歯科大学を卒業後、横浜市を中心に神奈川県にあるいくつかの歯科医院で経験を積みました。医師になって約6年目に当院の本院であるけやき歯科へ。もともと理事長とは学問的なつながりが深いこともあり、そちらで1年ほど勤務した後、当院の院長就任を前提にこちらに赴任しました。2022年2月に院長に就任したものの、その役職には自分でもまだ慣れないところがあるので、これからも一層努力していかなければと襟を正している最中です。前院長が築き上げた地元の歯科医院としての信頼の裏打ちもあり、玉川学園の地名を冠するだけあって来院される患者さんの層は学生さんをはじめ、若いファミリー層からご高齢の方までと、非常に幅広いです。
力を入れている診療を教えてください。
患者さんは自覚されている以外にも、お口の健康に問題を抱えているケースが多いのですが、私たちはまず、患者さんが痛みを感じるその1本の歯を診ます。そしてその上で「なぜそうなったのか」を全顎で診断するんです。噛み合わせが原因の場合は咬合の治療をしますし、歯ぎしりや食いしばりが強いのであれば矯正で歯並びの改善につなげてから、失った歯を治療しましょうといった具合です。心がけているのは、まず原因を見つけて、根本的解決のための治療計画を立てること。よく「木を見て森を見ず」といいますが、私のポリシーは「木も診て森も診る」です。
では、矯正やホワイトニングはいかがですか。適用年齢が決まっているのでしょうか?
矯正の場合、年齢に関しては上限などは特にありません。むしろ現在はそのニーズが非常に高まっていて、子どもから大人まで年齢層は幅広いと感じています。70代前後の方も矯正を希望されるケースがありますから、年齢も性差も特に関係なく、やはり個別に対応が必要だと思っています。歯並びが悪いと噛み合わせに違和感を持つこともあるため、肩が凝りやすくなることもあります。また姿勢がずれてしまうことにもつながりかねませんから、疑問や気になることがあればお気軽にご相談ください。ホワイトニングについても年齢の上限はありませんが、未成年の方は保護者の許可が必要です。
QOLを維持するため、適切な治療をめざす
岩田先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。
私の両親は2人とも歯科医師です。そのため将来の進路を特に考えることもなく、ごく自然に歯科医師になっていたというのが実際のところです。強いていえば、大好きな父親と一緒に働きたい。ただそれだけだったようにも思います。自宅の1階が歯科医院でしたので、家に帰って遊ぶ場所は親の職場。何かあれば階下へ行き、スタッフの皆さんに遊んでもらっていました。父も忙しい中で相手をしてくれましたね。父の存在がとても身近だったことが、今の自分につながっているのだと思います。歯科医師を本格的にめざしたのは中学生の頃。医療従事者の家庭の子の多い中高一貫校に進学したこともあり、歯科医師になることが必然と感じていたのかもしれません。
「口は健康の一丁目一番地」という考え方を大切にしているそうですね。
医療系の職業に就き、人々の健康に携わる仕事がしたいという気持ちが強くなる中で、やはり歯科医師が格好いいと思うようになりました。人の健康状態は口の中を見ればたいていわかるものと父親に聞いたんです。結局口内環境が良くなければ、栄養を摂取するどころか体を維持することも難しいのだと気づきました。そこから「口は健康の一丁目一番地」と捉え、口の健康を守る歯科医師になりたいという考えにつながりました。
診療の中で心がけることはありますか?
まずは患者さんのお話をじっくりと伺い、主訴が何であるかを確認します。その後診察した上で、最初に治療プランをざっくりとお見せするようにしています。今のご自身の口腔内がどうなのかをきちんとご説明し、患者さんの希望に沿った場合の予想を示しつつ、歯科医師として勧めたい治療プランを提案し、選んでいただくのです。歯は一度削ってしまうともう元には戻せないので、慎重に取り組むために、治療方法はすべてお伝えして、ご納得いただいてからスタートするようにしています。インフォームドコンセントの一環といえるかもしれませんが、理解と信頼を得て治療を進めるのが双方にとって一番だなと思っています。
これまでの経験の中で印象的なエピソードはありますか?
勤務医時代、「保険の範囲内で、最低限の治療で済ませたい」とおっしゃる患者さんがいました。希望に沿ってある程度保険診療で進めていたのですが、治療や治療後の経過に関して話をしているうちに、患者さんの歯科治療に対する気持ちが大きく変わったのでしょう。ある日「先生のお勧めしてくださる治療方法のほうがいいように思います」と口にされたのです。自由診療での費用を含めて細かな説明をすると、セラミックを使用した審美歯科も取り入れていただけるようになり、そしてより口の中の健康への意識が高まったのです。審美歯科をはじめとした自由診療では見た目の美しさだけでなく、ひいては口の中の健康にもつながると私は考えています。
ちょっとした困り事も一人で抱え込まずにぜひ相談を
歯科医師としての理想像などはありますか?
人として、歯科医師として、今しかできないことをやろうと思っています。もし自分が50歳で今と同じ生活を送るとなれば、肉体的にも精神的にも非常にきついのだろうと想像しています。そんな時に思い出すのは、「40歳までに学ぶものはすべて学びなさい」という恩師の言葉です。40歳を越えてしまったら学ぶことが困難になる分野もあると思いますし、教える人も年長者に手取り足取り対応するには戸惑いがあるでしょう。誰にでも気兼ねなく教えを乞えるのは30代まで。だから今できることを精一杯やっておこうと思っています。院長になると歯科医師としての仕事以外の職務が増え、その大変さはありますが、仕事自体は楽しく自由にやらせてもらえているので、これからも全力で取り組みたいですね。
今後のクリニックの展望についてお聞かせください。
患者さんへの説明などは私だけではなく、他のスタッフでもできるよう知識を水平展開できればと考えています。現在は私が患者さんのコンサルタントをすべて行い、治療方針などを決めているのですが、他のスタッフたちも私と同じクオリティーで症状や治療方針の説明ができるようになればいいなと考えています。
最後に読者にメッセージをお願いします。
院長が変わると治療方針が変わり、戸惑われる方も多いと思いますので、これまで以上に患者さんとの信頼関係の構築に力を入れていきたいと感じています。確かに治療のアプローチに違いは生まれます。しかし目標は同じで、患者さんのQOLを高めることを第一にしています。ちょっとした心配事なども、どうぞお気軽にご相談ください。若く見られがちなこの外見も、相談しやすいという点で自分の強みだと思っています。患者さんとの対話を通じて、治療に対する理解を深め信頼を築いていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/部分33万円~、全顎77万円~
インプラント/33万円~
セラミックを用いた補綴/インレー3万8500円~、クラウン8万8000円~
ホワイト二ング/ホーム3万5000円、オフィス5万5000円、デュアル(ホーム+オフィス)7万7000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。