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中辻 良太 院長の独自取材記事

なかつじ歯科医院

(大阪市鶴見区/徳庵駅)

最終更新日:2021/11/12

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大阪市鶴見区今津中は、整った区画に戸建て住宅やマンションが混在する、静かで暮らしやすい地域。地元で「八軒道路」と呼ばれる通りに面したマンションの1階にある「なかつじ歯科医院」は、2016年9月に開業した。白と木目調で統一されたおしゃれな外観や内装が目を引く。院長の中辻良太先生は、大阪歯科大学附属病院の高齢者歯科学講座で研鑽を積んできた。一見コミュニケーションが難しい高齢患者とも向き合ってきた経験から、老若男女を問わずわかりやすく丁寧な説明を心がけ、患者の理解と納得のある治療をめざしている。「ホワイトボードなども使ってやさしく繰り返し説明しています」と穏やかな口調で語る先生に、地域密着型の歯科医院をめざす理由や、日々の診療で心がけていることを聞いた。

(取材日2017年6月1日)

子どもから高齢者まで誰でも気軽に受診できる歯科医院

木目調の壁に白いドアや窓が映えて、おしゃれな外観ですね。

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以前、この場所で歯科医院をしていた先生が都合でお辞めになったので、その後を引き継いで2016年9月に開業したところです。開業にあたっては、友人にリフォームをお願いして、一緒にあれこれ考えました。全体的にシンプルに、美容院みたいな雰囲気にしたかったんですね。それで白と木目調を取り入れたデザインにしています。また院内は奥に細長い間取りですが、3台並んだ診察台の間は、すりガラス調のパーティションで仕切りました。こうすることで、患者さんのプライバシーは守りつつ、フロアの奥まで明るさや開放感を保っています。それから、精密な診断や説明を行うために歯科用CTを入れましたし、また痛みの少ない治療をしたいので、レーザー治療器や電導麻酔器も導入しています。

どのような患者さんが受診されていますか?

基本的には地元の、この近辺の方が受診してくださっています。どちらかといえば高齢者が多くて6~7割、それから子どもさんを連れたお母さんが2割程度、その他はさまざまな年代の方が受診されます。お子さん連れのお母さんは、最近この近くへ引っ越してきたという方も多いです。お子さんは、主に虫歯での受診になりますが、予防としてフッ素を塗ってほしいと来られる方も多いです。反対に高齢者で多いのは、義歯、つまり入れ歯を作ってほしいという希望です。また、歯周病で受診される方も少なくありません。かなり重症の歯周病の方もいて、驚いています。

特に力を入れたい、あるいは得意とされる治療はありますか?

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これまでもさまざまな分野の治療をしてきましたので、特に何かに特化するということはありませんが……。強いて言えば、僕は大学病院では主に70歳以上の方を診る高齢者歯科にいたので、入れ歯に関する治療経験は豊富だと思います。入れ歯を作ってほしいと来られる方は、まずきちんと噛めていないことが多いので、しっかり噛めて、噛んでも痛くないような入れ歯を作っていきます。また、すでに入れ歯を使用されている方は、必ずと言ってよいほど歯周病にもなっていますので、そちらの治療も行います。重度の歯周病になると、歯が揺れてしまって力が入らないので噛めないんですよね。歯石のクリーニングなどで治療を進めますが、重症では回数もそれなりにかかります。また歯周病でも、歯と同じように治療後の定期的なメンテナンスがとても重要です。

歯科診療でも、丁寧で工夫ある説明と理解が大事

問診や治療の進め方を教えてください。

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初診ではまず困っていることをお聞きして、診察や検査を受けてもらいます。そして、「なぜそのようなことになっているのか、どんな治療法があるのか」を詳しくお話ししてから、患者さんのご希望を聞きつつ、治療方針を決めていきます。患者さんはよく、「歯科医院で治療内容の説明をされたことはないよ」と言われます。ですが、自分の歯の状態や治療の進め方などをあらかじめ正しく理解してもらえれば、治療を途中で止めたり、日頃の歯の手入れをおろそかにすることは減ると思うんですよね。そして、治療自体は麻酔の段階からできるだけ痛みがないように工夫して進めています。また子どもは、無理やり治療すると歯科嫌いになってしまいます。最初は遊びのような感覚で院内や診察台に慣れてもらって、怖くないよと伝えてから、治療に入るようにしています。だから、初診では診察できないこともありますね(笑)。

歯についての知識が少ない患者さんに、わかってもらえるまで説明するのは難しくないですか?

そうですね、僕は説明では鏡やホワイトボードを活用しています。言葉でお話ししても、患者さんは「あ、はい」となるだけですからね。患者さんの横に座り、患者さんの反応を見ながら、わかりにくい点は絵や文字で説明して、なるべくご理解いただけるように努力しています。なので、ホワイトボードは大人にも子どもにも使いますし、特に初診ではほぼ必ず使っています。また1度お話ししただけでは理解できないことも多いので、同じ話をわざと何度もすることもあります。ただ、こちらがイライラしたり、頭ごなしに話しても患者さんには伝わりませんので、穏やかに理路整然とお話しするようにしています。

そこまで時間と手間をかけて、説明と理解を大事にされるのはなぜでしょうか。

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大学病院は、町の歯科医院では対応できないような患者さんが大勢来られる、いわば最後の砦なんです。特に僕がいた高齢者歯科では、最初は何を言っているのかわからない、例えば「ここが痛い」と言うものの悪いところは見つからないような患者さんも来られます。ですが、よくよく話をお聞きして、きっちり説明させてもらえば、多くの方は納得されます。そういう患者さんと日々向き合っていたので、しっかりと説明して理解してもらうことは大切だと身をもって知っていますし、丁寧に説明することが苦ではないのかもしれません。このような姿勢で日々診療しているせいか、当院では治療を中断される方は少ないですし、リピートしてくださる患者さんは多いです。

地域の患者の笑顔が何よりのやりがい

歯科医師になられた理由をお聞かせください。

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僕の父が歯科医師で、実家の横で現在も開業しています。そのため、「医師か歯科医師になってほしい」という親からの希望もあり、小学校の卒業アルバムには、すでにどちらかになりたいと書いていました。また、当時から手先が比較的器用で、細かい作業が好きだったんです。祖父が金物屋を営んでいて、店先にあった釘や針金などで簡単なおもちゃを作って、兄と遊んでいました。そんなこともあり、歯科医師になろうと決めたわけです。高齢者歯科で学ぼうと思ったのも、家族が関係しています。実は僕の家系はとても長寿で、僕の祖父が93歳で亡くなった以外は、みんな90歳を超えて元気にされているんですよ、身内は高齢者だらけです(笑)。だから、自然と高齢者歯科を選んだんでしょうね。

プライベートについても教えてください。

高校、大学と軽音楽部に入り、エレキギターを弾いていました。ブルースロックというジャンルです。歯科医師としてもバンドマンとしても憧れる先輩がいて、彼と私を含めた5名で、現在もバンドを組んで活動しているんです。先日もライブをしたところです。バンドの練習は大事な息抜きになっていますね。ちなみには部では主将をしていた時期があり、後輩に対して指導をするうちに、頭ごなしに言うのではなく、落ち着いて理路整然と説明するという方法を身につけたと思います。注意される側が「なんで怒られているんだろう」となってはないけないので、「こういう理由だからこうだよね」と、声を荒げず丁寧にお話しすることが大事だと知りました。

今後、どのような歯科医院にしていきたいとお考えでしょうか。

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歯の治療は患者さんにとってつらい行為なのに、治療をする側は最終的には患者さんに喜ばれ感謝してもらえる、これが生きがいで歯科医師を続けているようなものです。だからこそ、この地域の皆さんにかかりつけとして受診してもらえる歯科医院でありたいです。そのためには、治療内容やその他の面でも患者さんがどうしたいかという希望をしっかりお聞きして、それに沿った最善の治療を提案して、わかってもらえるように説明させていただく。そうやって信頼関係を築きながら、痛みが少なく納得してもらえる治療をして、笑顔になってもらえればそれでよいかなと思います。いわば当たり前のことですが、そこをきっちりとしていきたいです。

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