インプラントは怖いと思う人へ
患者の不安や痛みに配慮した治療
ココロデンタル
(渋谷区/恵比寿駅)
最終更新日:2022/03/24
- 自由診療
重度の虫歯や歯周病、また事故などで歯を失った場合、有効な治療法の一つとされるインプラント治療。メディアの情報などを通じて、インプラント治療にネガティブなイメージを持つ人は少なくないが、天然歯に近い噛み心地を得られる、周囲の健康な歯を削らなくて良いといったメリットのある治療法だ。インプラント治療をはじめ、予防歯科や審美歯科などさまざまな方法で患者の歯の健康をサポートしている「ココロデンタル」の小林弘樹院長に、治療の流れやメリットについて、詳しく解説してもらった。
(取材日2018年9月4日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qインプラント治療にはどのようなメリットがあるのでしょう?
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A
歯を失った際の治療法には、金属などのバネを周囲の歯にかけて使用する部分入れ歯や、歯茎全体にかぶせる総入れ歯のほか、両隣の歯を削ってかぶせ物を入れ、それを支えに人工の歯を橋のようにかけるブリッジ、そしてインプラントがあります。インプラントのメリットは数多くあり、メンテナンス次第で、長期間にわたって自分の歯に近い機能と見栄えを維持できること、自分の歯に近い噛み心地を得られ、よりおいしく食事ができること、入れ歯と異なりしっかりと固定されるので、ズレなどの不快感が生じにくいことが挙げられます。さらに、ブリッジと異なり両隣の健康な歯を削ることなく残せるのも、大きなメリットです。
- Qインプラント治療を受ける際に、注意することはありますか?
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A
どんな治療にも適応する症例と適応しない症例がありますが、インプラント治療にも、さまざまな適応条件があります。全身の病気の有無やその程度、顎の骨が足りているか、定期的にメンテナンスに通えるか、継続して歯周病ケアができるかなどです。それから、歯科医院の選び方も大切。インプラント治療を専門とするクリニックは、実績があり安心してかかれると思いますが、インプラント治療しか選択できません。「絶対にインプラントでなければ治療できない」というケースは、実はそれほど多くありませんから、インプラント以外の選択肢があり、その中で自分に適した治療を選択できるクリニックを選ぶと良いのではないでしょうか。
- Q手術は痛い、腫れるというイメージがあって不安です。
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A
基本的に麻酔をしっかり打ちますので、手術はほぼ痛みなくできると思ってもらって大丈夫ですよ。表面麻酔も、針の細い麻酔も用意しています。また、麻酔の液が冷たいと、そこで痛みを感じる方もいらっしゃるので、できるだけ体温と同じくらいの温度にすることで、麻酔の痛みもより抑えることができます。手術後の腫れに関しては、インプラントの本数や骨の量で変わってきます。1本だけ打つのであれば、基本的にはほぼ腫れませんよ。お一人お一人によって腫れるリスクですとか痛みのリスクが変わってきますので、その都度しっかりご説明しています。不安なことがあれば、なんでもおっしゃってください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング
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まずはカウンセリングを受ける。なるべく時間をかけたくないなどの希望があれば、この時に相談しよう。インプラント治療に恐怖感を持つ人は少なくないが、手術が怖いのか、腫れて痛みが出ることが怖いのか、人それぞれ怖さが違うため、「何を不安に思っているのかを伺い、不安の原因を一つ一つ取り除きます」と小林院長。痛みに恐怖を感じている患者には、痛みを極力抑えられる術式を選ぶなど、個々に合わせて対応してもらえる。
- 2エックス線・歯科用CTを使った検査
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エックス線や歯科用CTによる精密検査を受ける。顎の骨や噛み合わせの状態、歯周組織などを詳細に確認。インプラント治療を成功させるためには、精密検査で口の中の状態をしっかり把握し、あらゆるリスクを排除してから手術に臨むことが欠かせないという。
- 3手術
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いよいよ手術。同院では術後の腫れや痛みをできるだけ軽減するため、多くの場合、フラップレス(歯茎を切開・剥離せずに小さな穴を開けてインプラントを埋入する方法)を採用している。ただし、すべての人に行えるわけではなく、骨の量が少ないなどフラップレス手術を適用できない場合も。また、より精密な治療のため、手術時は歯科用マイクロスコープを併用。手術後は、骨の状態に応じて仮歯を装着されることが多い。
- 4かぶせ物の作製
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手術後1ヵ月半~3ヵ月ほどたち、インプラントが顎の骨と結合して口腔内に問題がないことが確認されたら、かぶせ物を作製。歯科医師が粘土のような素材で歯の型を採り、技工所へ発注する。同院では小林院長が開業前から提携している技工所に依頼しており、「噛み合わせも見た目も、きちんとしたいいものを提供できていると自負しています」と院長。かぶせ物は約10日~2週間で完成するそうだ。
- 5かぶせ物の装着、そしてメンテナンス
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完成したかぶせ物を装着され、噛み合わせに問題がなければ治療終了。その後、インプラント治療において最も重要とされるメンテナンスがスタート。メンテナンスの頻度は人によるが、だいたい3~6ヵ月に1回ほど。インプラントを入れた部分だけではなく、口腔内全体をチェックしてもらえるので、新たな虫歯や歯周病の予防にもつながる。
自由診療費用の目安
自由診療とはスイス製インプラント:1本35万円~、日本製インプラント:1本30万円~(検査やかぶせ物などの費用は含まない)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。