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松本 雄介 院長の独自取材記事

まつもと眼科

(吹田市/吹田駅)

最終更新日:2021/10/12

松本雄介院長 まつもと眼科 main

JR京都線吹田駅から徒歩5分の場所に「まつもと眼科」は開院した。喘息に苦しんだ幼少時代から医師への道を志した松本雄介院長。当時抱いた医師への強い信頼感と憧れは、自分が眼科の医師になった現在、患者に寄り添う診療姿勢の原点となった。広く居心地の良い院内は、バリアフリーで、クリーンルームの手術室、患者に最適な眼鏡を作るためのフィッティングルームなどが備えられている。「白内障は老化現象の一つ。時間も体への負担も少ない日帰り手術で治ります」こう語る松本院長は、専門とするこの手術以外の眼病についても新しい治療法を積極的に導入し、土・日・祝日の診療体制も整えている。自身の医院を立ち上げ理想とする診療を追及する松本院長に話を聞いた。

(取材日2017年10月11日)

数多くの日帰り白内障手術を実施

これまでに来院された患者の年齢層や主訴を教えてください。

松本雄介院長 まつもと眼科1

当院はショッピングモール内にあり、住宅地も近く、患者さんは徒歩は車や自転車を使って来院されています。赤ちゃんから高齢者の方まで、すべての年齢層の方に診察を受けていただいています。子どもだと結膜炎やものもらい、高齢者では白内障や緑内障、加齢黄斑変性症の方も多いですね。開院して1年余りが過ぎ、現在の来院患者数は1日平均で40~50人、多い時には70人くらいでしょうか。私と4~6人のスタッフで対応しています。土・日・祝日だと異物が入って目が開けられない、ボールが当たったといった救急の患者さんが数多く来られます。まだ開院したばかりなので、大規模病院に比べれば待ち時間も短く、治療も早く受けることができますのでぜひ当院へいらしていただきたいですね。

白内障の手術に力を入れているそうですね。

眼科の医師になってからこれまで数多くの白内障手術を行いました。開院した2016年6月から現在まで、1週間に4、5人ぐらい、トータルで230件ぐらいですね。白内障は老化現象の一つとなっており、基本的に両目で発症します。治療としては手術をすればすぐよくなりますね。手術後、たまに人工レンズが濁って再び見えにくくなることがありますが、レーザー光線治療で治すことができます。手術自体は15分ぐらいで終わり、個人差はありますが、翌日からはもうすっきりと目が見えるようになるんですよ。最初に問診と採血を行い健康状態をチェックした後、手術当日は1時間ほどの滞在で帰宅できますので、大きな病院で受けるより日数や時間がかからないのがメリットですね。

白内障の手術では人工レンズを挿入すると聞きましたが、どのようなものでしょうか。

松本雄介院長 まつもと眼科2

現在、保険適用範囲で行う手術は、人工レンズが1つの度数に固定されています。つまりある場所の距離しか見えないようになっており、それ以外の距離はぼやけて見えてしまうので、そこを眼鏡で補います。一方で、焦点眼内レンズは先進医療となり、自由診療ですが、焦点が2つあるので遠くも近くも見えます。眼鏡をかけるのが嫌な場合は、受けるメリットもあるとは思いますので、ご要望があればお応えしたいと思っています。また当院では、白内障以外に緑内障の手術も行っていますが、緑内障は今は点眼である程度対応でき、手術に至るケースは少ないですね。また、網膜剥離や糖尿病網膜症などのレーザー治療や翼状片(よくじょうへん)の手術も行っており、15分ほどで終わるので、手術を受けたその日に帰ることができます。

喘息に苦しむ自分を助けてくれた医師に憧れて

先生が医師をめざしたきっかけは何だったのでしょう。

松本雄介院長 まつもと眼科3

父は会社員、母は専業主婦で、医師とは関係ない家庭でしたが、子どもの頃体が弱く、喘息の発作が夜中に出て病院の小児科にお世話になることが多かったので、自然と医師と接する機会が多く、その中でやはり人を助ける仕事に憧れが出てきました。小学校時代から、「自分の夢は医者になること」と作文に書いていましたね。自分にとっては「お医者さんは怖い」というイメージよりも助けてくれる存在で、自分もそうなれたらいいなあと思うようになったのです。眼科を選んだ理由は、目という小さな臓器にも関わらず、その中にかなり複雑な機能が備わっているという奥深さに魅かれたのと、医学生時代に患者さんと接する中で、眼科は、手術を受けたあと、すっきりと治って喜んで帰っていく患者さんが一番多いように感じたからです。

眼科の医師となってから開業までの間に、どんなことを勉強されましたか?

大阪大学医学部附属病院で1年半研修医として働いた間は、眼科の基本に加え医師の基本を学んだと思います。朝から晩まで採血や血圧を測り、ベッド運び、器具の洗浄から、眼科に必要な勉強まで。今から思えば良い経験だったと思います。そのあとに八尾市立病院に移ってから、臨床の研修をさらに積みました。そこで眼科の基礎を学んだという感じです。最初の頃は感じていなかったのですが、日々の仕事をルールや制限の中でこなすことにもどかしさを感じることが少しずつ増え、自分の理想とする医療をしたいという思いから開業しようと決めました。その頃、この新しい商業施設が立ち上がり眼科を募集していると聞いて、家からも通えて、緑も多い落ち着いた静かな環境で患者さんと向き合いたいと思い、開業を決断しました。

最近多い目の病気にはどんなものがありますか?

松本雄介院長 まつもと眼科4

季節を問わず、うつる病気、流行性結膜炎が多いですね。外出をすればいろいろなところに菌はありますし、人と接する機会も増えるので、どこかで感染するんでしょうね。他にはスマ―トフォンやパソコンを長時間凝視したり使用することで起こる眼精疲労やドライアイも確かに増えています。また加齢黄斑変性症という難病がありまして、これは周りが見えるのに真ん中が見えない、ゆがんで見えるという症状で、最近増えてきたように思います。この病気に対して最近出てきた治療法で、眼内に薬液を注射するという方法があります。まだ開業医ではあまり行われていないこともあり、当院ではこの治療にも力を入れたいと思っています。

テレビやスマートフォンの見過ぎが近視の原因の可能性

スマ―トフォンを使いすぎると近視が進んでしまうのでしょうか。

松本雄介院長 まつもと眼科5

テレビの見過ぎやスマートフォンの使い過ぎで近眼になるかどうか、正直に言ってその関係はまだ解明されていません。ただ目が疲れることは間違いないので、テレビやスマートフォンを長時間見ないことに越したことはないですね。近視はどちらかといえば遺伝的要因が大きいかもしれません。近視でも左右の視力に差があることがありますが、この原因もまだわかりません。いずれにせよ、近視になれば眼鏡をかけることになると思います。最近は眼鏡屋さんで、簡単に作れるようになってきましたが、やはり大人の方も小さいお子さんも、眼科で検査を受けたうえで眼鏡を作るほうがいいと思います。

土・日や祝日も診療されていますが、先生の休みがないのでは?

土・日・祝日は、代理の医師に診察を依頼することもあります。私が休みのときは、3人の子どもの遊び相手をしています。まだ小学生と幼稚園児なので、遊園地に連れて行ったりしていますね。たまに時間が合えば、医師仲間とテニスをすることもあります。あとは車を運転することが好きなので、家族と車で旅行することもあります。昔は車にこだわりもあったのですが、家族を持ってからは家族仕様のワゴンタイプに乗っています。開院後は家と医院の往復だけで運動不足になったので電車で通うようにしていますが、それでも足らないのではと思い、ジムに行くようにもなりました。

患者さんへメッセージをお願いします。

松本雄介院長 まつもと眼科6

私の信条は、患者さんを的確に診断するのはもちろんのこと、患者さんにも家庭環境や経済的な理由というような個別の事情がありますので、それらを踏まえた上で患者さんの望まれる治療をしていきたいと考えています。いろいろな治療法がありますという提示はさせていただきますが、最終的には患者さんと相談の上、一番最適な治療を選んでいきたいと思って治療をしてます。また患者さんにリラックスしてもらいたいという想いから、院内を明るく落ち着いた雰囲気にすることを心掛けたり、バリアフリーにして、ママさんや高齢者の方にも優しい、院内の動線づくりにこだわりました。目に何か気になることがございましたら、まずはお気軽にご相談いただければと思います。

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