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馬渕 龍彦 院長の独自取材記事

二本木クリニック

(安城市/東刈谷駅)

最終更新日:2021/10/12

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「院長はどんな方ですか?」という質問に、「温和でいつも患者さん第一。だから私たちも先生のために一生懸命働こうと思えるんです」とスタッフが答える「二本木クリニック」。馬渕龍彦院長にスタッフのことを聞くと「神様に感謝。恵まれています」という答え。お互いを思う厚い信頼感がうかがえる。馬渕院長は20年以上、複数の病院で経験を重ねたベテラン医師で、満を持して2016年に安城市二本木町に開院した。消化器内科が専門で、胃カメラ、大腸カメラ、エコーなどの消化器検査を得意とする。「信頼され、地域になくてはならない存在になれれば」と語る馬渕院長に、理念や今後の展望などを聞いた。

(取材日2017年3月6日)

患者の緊張をほぐす優しい空間で、医療を提供

こちらは全体的に広く、温かみが感じられる院内ですね。

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ありがとうございます。駐車場は17台分とりました。車いすやベビーカーでも転回に苦労しないように、待合室や採血、点滴などを行う処置室、内視鏡検査室やリカバリールームも広さに余裕をもって設計しました。どんな患者さんもなんらかの不安をかかえていらっしゃるはずですので、できるだけ緊張をほぐしていただける空間づくりを心がけました。明るい雰囲気になるよう、暖色系のオレンジ色、それに合うグリーンを取り入れています。また業務用空気清浄器を取り付けて清潔を保つよう心がけています。

開業までの経緯やこの地域の患者層について教えてください。

出身は岐阜県で、名古屋大学医学部を卒業、豊田厚生病院で研修した後、中津川市民病院や豊橋市民病院を経て、2015年まで安城更生病院に勤務しました。最終赴任地となった更生病院では消化器センター長を務めさせていただき、優秀な後輩にも恵まれ充実した日々を送ることができました。当院の立地するあたりは自動車産業の企業城下町である一方、日本デンマークと呼ばれた時代から今でも農業が盛んな地域です。患者さんの年齢は企業勤務の若い方から年配の方までさまざまです。歩いて通院される方も、隣の刈谷市から来られる方も、かかりつけの先生に内視鏡検査を勧められて遠方からおいでになる方もいらっしゃいます。ホームページをご覧になって来院される方は年齢性別に区別なく疾患や治療について調べた上で受診される方が多いようです。

長年の勤務医から開業医になられていかがでしょうか?

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自分自身、年を重ねて、若かった頃よりも病気の方の心情がいくらかわかるようになってきましたし、開業後は患者さんと向き合う時間が長くなり、話をゆっくり聞いてほしいという患者さんにも、急いでいる患者さんにも、それぞれのお求めに応じて対応しやすくなりました。病院勤務の頃は技術や知識にそれなりの自信はありましたが、つい疾患を専門分野を中心に診てしまい、ともすると視野狭窄になりやすかったと反省する点もあります。今は、専門性を生かしながら、裾野の広い視野をもってそれぞれの患者さんの願いを汲み取りつつ安心していただける治療を行うように心がけていきたいと思っています。それとともに、専門病院や総合病院に紹介すべきか適切に診断する力の必要性も痛感しています。

「慢性疾患こそ大事」との信念で、内視鏡検査にも注力

診療の中で気を付けておられることを教えてください。

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多勢の患者さんの中の一人でも間違いがあってはいけないという心構えで診療していると、つい厳しいことを患者さんに伝えがちです。一方、患者さん、というより誰しも、他人は病気でも自分は大丈夫と思いたい。それは僕も通院するときにはそういう気持ちになりますからよくわかります。医者としてみた患者さんの健康状態を、必要以上に不安を与えることなくお伝えするよう工夫をしています。例えば、「○○さんはそうでないかもしれないけれど、年々こういう病気が増えています」とか「珍しいけれども、こういう病気にかかる方もあります」などとお話するようにしています。神経質にならないで、でも油断はしないで、というこちらの思いに耳を傾けてもらえるかどうかはお互いの信頼関係がなにより大切と考えて、その信頼関係をこれからもじっくり育んでいきたいと思います。

消化器内科の魅力、またその役割とはどんなことでしょうか?

消化器内科は開業医でも大病院とそれほど変わらない検査が多いことが魅力です。以前勤務していた総合病院と同じ内視鏡システムを導入し、手術室がなくても、検査技師や工学技師が何人もいなくても、自分の手の届く範囲でずいぶんいい線まで診療ができると考えました。僕は内視鏡を専門とする医師である前に内科の医師のつもりです。救急や外科が華々しく見えた時期がありましたが、僕の大先輩が、「大事なのは慢性疾患だ。診察室で月に一度しか会わない君の腕一つで、患者さんの10年後、20年後が変わってくる」と言われたことが心に残りました。例えば心臓の病気になったところで、それが高血圧の治療をおろそかにしたせいだと患者さんはなかなか思い至らないのです。慢性胃炎も糖尿病も高血圧もめったに自覚症状が出ませんから。未来の大きな病気を防ぐために今丁寧に慢性疾患の対処をすることが、知識と経験を持つ内科医の役割と強く感じます。

先生は胃や大腸の内視鏡検査がお得意だそうですが、患者にとっては楽なのでしょうか?

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検査が楽だとはなかなか言えません。かつて上司に聞いた「苦しいからと君が内視鏡検査をちゅうちょした結果、取り返しがつかない疾患を見つけそこなうことがある」という言葉を忘れず、気を配りながら患者さんに検査を勧めています。ただ、器械はずっと患者さんに優しくなる方向に進化しています。胃カメラですと、鼻から検査するタイプのものは先端径5.4mmで、鉛筆(8mm以下)の約2/3の太さなので、何年も前から繰り返し検査されている方は「楽になった」とおっしゃいます。それより太くはなりますが解像度や精密さにおいては優れているので、当院では経口の内視鏡も準備をしています。大腸も、スコープが腸の壁に当たると自然に曲がっていく設計(受動弯曲)のカメラを採用とし、おなかが張った感じが残りにくい炭酸ガスを使って検査をしています。

困ったときに頼りになり信頼されるクリニックをめざす

医師をめざされたきっかけや当時のことについて教えてください。

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​子どもの頃はテレビの学園ドラマを見て教師に憧れました。高校生の頃はバイオの学者を考えていましたが、新聞などに載る新しい発見は理学部より医学部の業績が多いことを知り、学部を決めました。自分は細胞相手より生身の人と接するほうが向いていると気づき、臨床医になる覚悟ができたのは、研修がスタートしてからです。部長や先輩医師の仕事を見ていると、着眼や投薬の選択や説明の押さえどころにソツがなく、同じ症状であっても私より彼らの患者さんのほうが数日早く退院されるのです。これは患者さんに申し訳ないと、勉強に打ち込みました。年月を経て、今度は若い医者の眼を意識しながら気を引き締めて診療に当たろうと思っています。

これからの展望としてお考えになっていることをお聞かせください。

「来た時よりも元気になって」「来た時よりも気分と不安を軽くして」お帰りいただけるクリニックが理想です。自分ができる精一杯のことを行い、守備範囲を超えたところはすみやかに病院さんや他院さんに紹介し、患者さんも自分も満足、 納得できるような診療を行っていきたいです。診察室ではできるだけ笑顔を心がけていますが、オープン時から患者さんの不安を和らげるような、信頼を得られるような、という自分の思いにぴったりのスタッフが集まりました。笑顔で、手際よく仕事をしてくれています。それは本当に神様に感謝、スタッフに感謝ですね。

最後に読者にメッセージをお願いします。

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患者さんに、信頼がおける場所だと思っていただけるクリニックがいまの目標です。信頼を得るために必要な知識と技術には、これで十分ということがありません。消化器内科として診る対象も広がっています。糖尿病や高血圧など内科疾患のガイドラインも毎年塗り替わります。画期的な治療薬もどんどん出てきます。最近の週末はHIV感染症、漢方薬の使い方、認知症治療のセミナーに参加してきましたが、スタッフともども日々研鑚を積み、患者さんの期待にこたえられるように頑張りたいと思います。腹痛、発熱、健診異常までなんでもご相談ください。

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