全国のドクター9,182人の想いを取材
クリニック・病院 158,625件の情報を掲載(2024年4月25日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 渋谷区
  4. 恵比寿駅
  5. まみや内科胃腸クリニック
  6. 間宮 康貴 院長

間宮 康貴 院長の独自取材記事

まみや内科胃腸クリニック

(渋谷区/恵比寿駅)

最終更新日:2023/09/22

間宮康貴院長 まみや内科胃腸クリニック main

JR山手線、恵比寿駅西口を出てわずか1分。駒沢通り沿いのビルの5階にある「まみや内科胃腸クリニック」は、親子二代にわたって地域医療に携わっているクリニックだ。院長の間宮康貴先生は、大学病院で消化器内科、特に肝臓の治療に力を入れていたベテランドクターだ。クリニックを受け継ぐにあたって「内科」を院名に加えたのは、地域医療に携わり、多くの人たちが、具合が悪いときにまず受診するクリニックでありたいという思いからだという。「患者さんがどこへ相談すればいいのかわからないときに、気軽に相談できるかかりつけ医でありたいと思っています」と語る間宮院長。診療からプライベートに至るまで、余すことなく語ってもらった。

(取材日2023年8月30日)

父のケガがきっかけでクリニックを受け継ぐ決意をした

もともとお父さまが開業されたクリニックだそうですね。

間宮康貴院長 まみや内科胃腸クリニック1

そうです。2011年に僕が受け継ぎ、内装もリニューアルして「間宮胃腸クリニック」から「まみや内科胃腸クリニック」に院名を変更しました。僕は2005年に大学を辞めて、2006年から週に2回ほどクリニックで父の診療を手伝っていたのですが、高齢の父がケガをし、診療をすべて僕がやらなければならなくなりました。当時は院内処方で、使いたい薬もなかなかなく「将来は院外処方にして、デジタル化を進めていきたい」と考えていた矢先だったので、どうせやるなら自分でやろうと思ったのが受け継ぐきっかけになりました。ですから、父がケガをしていなかったら、引き継ぎはもっと先になっていたかもしれませんね。

奥の待合室は、ワクチン接種や感染症患者さんの待合室ですか?

感染症対策用と検査の控え室、ワクチン接種の待機室として使っています。発熱をしている方は、通常の待合室を通らずに裏から入ってもらい、奥の待合室に通します。現在は、発熱の外来専用の診療時間を設けていません。一般の診察と同時進行で行わないと診療が回らなくなるからです。診察する際は、マスクとフェイスシールド、手袋を装着して、徹底した体制で行っています。現在は新型コロナウイルス感染症とともにインフルエンザも流行していて、中には新型コロナウイルス感染症にかかった後にインフルエンザに罹患する人もいます。さらに暑さでマスクをされない方も多いので、大声を出したり人混みの中にいたりすると、どうしても感染リスクは高まりますね。最近は連絡なしに直接来院する発熱患者さんも結構いて、すぐには診療が難しい場合もあるので、事前に電話をいただきたいですね。

先生は患者さんと接するときにどんなことを大切にしていますか?

間宮康貴院長 まみや内科胃腸クリニック2

お互い人間同士で思いがそれぞれ違いますから、僕が伝えたいことがうまく伝わらないこともあると思います。ただ、患者さんの話をなるべくよく聞くように心がけていますね。しっかりと問診をして精密な検査を行い、疾患の説明とともに治療法をわかりやすく提示するように心がけています。

診療をスムーズに行うために、患者側が心がけたほうがいいことはありますか?

あまり細かく症状を伝えてもらっても全体が見えなくなることがありますが、「その症状がいつから出ているのか」「どのくらい続いているのか」はしっかりと伝えてほしいですね。あとは、患者さんが思っている部分と、実際の部分が違うこともあります。例えば「胃が痛い」と言って受診された方に、自分で場所を示してもらうと、どう考えてもおなかだなということがあります。中にはインターネットで症状を検索して病名をつけてきてしまう方もいます。インターネットの検索結果を完全に「この病気だ」と思い込んで受診される方には、実際にその病気ではないとなったときに、なかなか納得されなかったりします。診療をスムーズに行うためにも、自分で病名を断定しないでほしいですね。

検査は無理をせず、楽な方法で受けるのがベスト

胃の内視鏡検査は経鼻内視鏡と経口内視鏡どちらでしょうか?

間宮康貴院長 まみや内科胃腸クリニック3

どちらでも対応可能です。ただ、一般的には経鼻内視鏡のほうが楽だと思いますので、初めて内視鏡検査を受ける方には、鼻から入れる方法をお勧めしています。今は内視鏡の性能が高まり、経鼻内視鏡でも画像にはまったく問題がないと思います。内視鏡で太さが必要な場合は、処置をするときです。例えばEMR(内視鏡的粘膜切除術)などの処置をする際は、出血を止めたり血液の吸引をしたりしなければならないので、ある程度の太さが必要です。その場合は、口から入れる経口内視鏡になります。そうではなく、通常の観察であれば、鼻からで十分だと思います。当院は、内視鏡専門のクリニックではないので、検査の曜日は特に決めていません。患者さんの都合や、対応できるスタッフの人数などを考慮して検査日を決めています。

内視鏡検査が怖いと思う人もいるのではないでしょうか。

いらっしゃいますよ。僕は検査に鎮静剤を使わなくても大丈夫だと思っているので基本的に使いませんが、内視鏡が怖いとか、喉の反射が強い人などは無理をせずに申し出てくだされば、鎮静剤を使って検査をするクリニックに紹介状を書きますので、安心してください。何がなんでも僕がやるというのではなく、患者さんができるだけ楽に検査を受けられるようにしたいと思っていますから。当院が鎮静剤を使わないのは、リカバリーまでに1〜2時間かかるのと、そのためのスペースの確保、監視する体制も必要だからです。鎮静剤を使わなければ、副作用などの心配もないですし、検査終了後はすぐに帰ることが可能です。

健診などではどのような疾患が見つかることが多いですか?

間宮康貴院長 まみや内科胃腸クリニック4

一番引っかかるのは、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病ですね。生活習慣病は体重のコントロールが重要ですが、痩せるのが一番難しいよねと患者さんとよく話します(笑)。逆に高齢の方は、あまり痩せないほうがいいですね。痩せると筋肉も落ちてしまいますから。体重コントロールは、1日で考えるよりも、1週間や2週間という長いスパンで考えるのがいいと思います。例えば、3日間食べ過ぎてしまったら、4日間少し量を控えるなどです。そうすれば、少し気持ちに余裕が持てて楽になれると思います。適切な体重のコントロールは確かに重要ですが、楽しく人生を過ごしていただきたいので、高齢になってからの体重制限は、無理せずに行うことが大事だと思います。

これからも地域に密着したクリニックであり続けたい

ところで、先生はなぜお父さまと同じ医師を志したのですか?

間宮康貴院長 まみや内科胃腸クリニック5

医師の息子は医師になることが多いですよね。でも、若い頃は人生を決められてしまっているようで、反発していました。父と同じ職業に就きたくないと考えて、わざと北海道や沖縄など、地方の大学の願書をたくさん取り寄せたりもしていました(笑)。それでも医師になったのは、やはり、小さい頃から父の仕事ぶりを見ていたからだと思います。医師になってからは、大学で研究職に就くよりも臨床をやりたいと思っていたので、ある程度で見切りをつけて、いずれは父の診療を手伝おうと考えていました。ちなみに、父からは「医師になれ」と言われた記憶はありません。だから僕も息子には医師になれと言ったことはないです。でも、上の子は医師をめざすと言っているので、それはそれでうれしいですから応援はしたいですね。

休日はどのように過ごされていらっしゃるのでしょうか。

休みの日に出かけるのは、下の子が部活でサッカーをやっているので、その送り迎えや応援に行くときですね。僕も中学から大学までサッカーをやっていたので、見ていても楽しいです。今でもやりたいという気持ちはあるのですが、僕の場合はサッカーが好きなだけで、うまいわけではありません(笑)。最近は恥ずかしながら、体重のコントロールも難しくなってきているので、動くことができないです(笑)。

クリニックで今後取り組んでいきたいことなどありますか?

間宮康貴院長 まみや内科胃腸クリニック6

自分の所ではまだできませんが、往診や在宅医療が、将来重要な役割を担ってくると思います。患者さんも高齢になると通えなくなってしまう人も出てくるので、避けて通れない課題になると思います。当院でも、長く受診していた方であれば、家族の方に様子を伝えてもらったりすることもあります。また、完全に通えなくなった方には在宅医療を行っている先生を紹介しています。今後も地域に密着したかかりつけ医として、診療を行っていきますので、気になることや不安なことがあったら、ご自分で考えてインターネットで検索する前に気軽に受診してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/4万円~(検査内容により応相談)

Access