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北野 裕巳 院長の独自取材記事

サン・キタノクリニック

(渋谷区/恵比寿駅)

最終更新日:2026/09/11

北野裕巳院長 サン・キタノクリニック main

上部消化管を専門とし、大学病院や総合病院で研鑽を積んだ北野裕巳院長が「サン・キタノクリニック」を継承してから10年。2000年に同院を開業した父の患者をはじめ、地元で暮らす老若男女のさまざまな訴えに耳を傾ける。生活習慣病による継続的な受診から、健康診断の再検査、風邪まで、患者の主訴は幅広い。「父からは、患者さん第一のコンセプトも受け継ぎました」と話す北野院長のモットーは「人を診る」。病名や患部だけでなく、患者の生活背景、家族関係、心理状態、そして人生観を踏まえて全人的な医療を提供する。「待ち時間との兼ね合いに悩むこともありますが、精いっぱい寄り添いたいと思っています」と話す北野院長に話を聞いた。

(取材日2026年7月23日)

地域の人の幅広い症状を診るかかりつけ医

お父さまが開業されたクリニックだそうですね。

北野裕巳院長 サン・キタノクリニック1

はい。2000年に父がこの場所で開業しました。患者さんたちに「太陽(サン)のように輝いてほしい」という願いを込めてこの院名をつけたと聞いています。やんちゃな男子3兄弟だったこともあってか、私たちにとって父は厳しく怖い存在でしたが、患者さんにはとても優しかったんですよ。2016年に父が亡くなって私が後を継いだ際、父の写真を診察室に置いたところ、受診する度に手を合わせてくれる患者さんが何人もいらっしゃいました。最近、父が笑顔で好きなお酒を飲んでいる写真に変えてみたのですが、「先生らしい、いい笑顔の写真だね」と声をかけてくださる方もいて、どれほど地域の皆さまに愛されていたかを改めて実感し、胸が熱くなりました。診療について父から直接指示されたことはありませんが、父が貫いた「患者さん第一」の温かい姿勢を、私も大切に受け継いでいきたいと強く思っています。

バリアフリーで、どんな患者さんにも優しい設計だと感じました。

ビルの建て替えに伴い、院内を全面リニューアルし、完全バリアフリー設計にいたしました。入り口から診察室、お手洗い、検査室に至るまで段差のないフラットな造りで、車いすやベビーカーでもスムーズにご移動いただけるゆとりを持たせています。足元に不安のあるご高齢のご家族を連れての通院も、どうぞご安心ください。また、医療機関という場所は、どうしても緊張や不安を感じやすいものです。少しでもホッと心をなで下ろしていただけるよう、温かみのあるやわらかな色合いを取り入れ、リラックスできる空間づくりにもこだわりました。

どのような患者さんが多いですか。

北野裕巳院長 サン・キタノクリニック2

父の代から通ってくださっているご高齢の方を含め、周辺の地域にお住まいの方が大半ですね。恵比寿は若年層やファミリー層の流入も多く、企業も散在しているため、下は20代から上は90代まで年齢層は幅広いです。そのため、お悩みも本当にさまざまです。高血圧症、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病をはじめとして、風邪、「胃が痛い」「もたれる」といった消化器系のトラブルを訴える患者さんも少なくありません。当院では上部・下部の内視鏡検査機器、超音波検査機器を備えているので、必要に応じて検査をし、より専門的な検査や治療が必要であれば高次医療機関をご紹介します。感染症の時期になると、お子さんの看病をしていて罹患した親御さんの受診も増えますね。今は昔に比べて男性の育児参加率が高いのか、お父さんが目立つのが印象的です。

上部・下部内視鏡検査は検査の進捗を逐一説明

先生のご専門は上部消化管だそうですね。

北野裕巳院長 サン・キタノクリニック3

はい。大学卒業後、順天堂大学医学部附属順天堂医院の食道・胃外科に入局し、複数の基幹病院で数多くの難易度の高い手術や症例に携わってまいりました。心臓血管外科や呼吸器外科、小児外科などでの経験も積んでおり、内科的な視点だけでなく、外科的な広い視野も持ち合わせて「患者さんの全身を総合的に診られること」が当院の大きな強みの一つです。当院での手術は行っておりませんが、週に1日は外部の病院で内視鏡検査や手術を担当し、日本消化器内視鏡学会の消化器内視鏡専門医と日本外科学会の外科専門医として常に最新の知識と技術の研鑽に努めています。質の高い医療を、この身近なクリニックで提供し続けることが私の使命です。

内視鏡検査に恐怖心や苦手意識がある方には、どう対応していますか。

過去の検査でつらい思いをされたり、「内視鏡は苦しい」と聞いたりして、気がかりな症状があっても受診をためらってしまうお気持ち、とてもよくわかります。検査への恐怖や不安の多くは、「見えないところで何をされているかわからない」という点にあるのではないでしょうか。裏を返せば、「今どこを診ていて、これからどう進めていくのか」がクリアにわかれば、安心して身を委ねていただけるはずです。そのため私は検査中も常にお声がけをし、モニターをご覧いただきながら「今ここを見ていますよ」「順調に進んでいますからね」と、逐一状況をご説明するようにしています。また、自治体の検診以外では、ご希望に応じて鎮静剤を使用し、眠っているようにリラックスした状態で検査を終えることも可能です。どうしても怖さが拭えない方は、どうぞお気軽にご相談ください。

生活習慣病の患者さんに対するアプローチも教えてください。

北野裕巳院長 サン・キタノクリニック4

生活習慣病の改善は、適切なお食事や運動の継続が基本となります。しかし、長年の生活スタイルを変えるのは決して簡単なことではありません。当院では、患者さんが無理なく続けられるよう、わかりやすい冊子などを用いて視覚的にご説明したり、お一人お一人の生活背景や性格に寄り添った丁寧なアドバイスを心がけ、心を動かすポイントを探りながらアプローチしています。例えば、血液検査で尿酸値が高かった方や痛風の疑いがある方には、いきなり厳しい制限を課すのではなく、「お酒やプリン体の多いお食事を、まずは少しだけ控えてみましょうか」と、一歩踏み出しやすい具体的なご提案をしています。長く通ってくださる患者さんだからこそ、生活背景や性格を深く理解した上で、一番納得感のある検査や治療方針をご提案できる。それが、かかりつけ医ならではの強みだと感じています。

早期発見・早期治療に向け遠慮なく相談を

医療機器も充実しているのですね。

北野裕巳院長 サン・キタノクリニック5

はい。ポリープやがんの早期発見に欠かせない上部・下部内視鏡、超音波検査装置を備えております。さらに、大腸内視鏡検査とエックス線検査には、診断をアシストする先進の「AIシステム」を導入しました。医師の経験豊かな「人の目」と、わずかな病変も見逃さない「AIの目」によるダブルチェック体制で、より精密で安全性に配慮した検査を実現しています。街のクリニックとしては決して小さくない投資でしたが、「患者さんの命と健康を守るためなら必ず役に立つ」という強い思いで導入に踏みきりました。高度な先進の機器と、これまで培ってきた専門的な経験。その両面から抜け漏れのない質の高い検査を行い、病気の早期発見・早期治療に貢献してまいります。

お忙しい中でのリフレッシュ方法を教えてください。

幼稚園から大学までサッカーをやっていて、大学時代は医学部だけの大会に出たり、医学部・歯学部・薬学部の大会に出たりと積極的に活動していました。しばらくサッカーから離れていた時期もあったのですが、今は母校の大学のサッカー部の監督をしています。それに伴って、自分でもまたボールを追いかけるようになりました。また、週に1~2回は走りに行ったり、ジムで鍛えたりもしています。医師は体力勝負なので、これからもうまく時間をつくって、楽しみながら体づくりを続けていきたいですね。

最後に、患者さんにメッセージをいただけますか?

北野裕巳院長 サン・キタノクリニック6

お一人お一人の患者さんと丁寧に向き合い、どんな些細なことでもしっかりとお話を伺うことを何よりも心がけています。患者さんの中には「先生は忙しそうだから、こんなことで受診するのは申し訳ない」と気遣ってくださる優しい方もいらっしゃるのですが、我慢した結果、症状が悪化してしまっては本末転倒です。いつでも、どんな小さな気がかりでも、どうぞ遠慮なさらず気軽に相談にいらしてください。また、昔から通ってくださっている患者さんが年齢を重ねられ、将来通院が難しくなった時のサポート体制も、今からしっかり見据えていかなければならないと考えています。これからも末永く皆さまに愛され、頼りにされるクリニックとして、この地域に根差した温かい医療を提供し続けてまいります。