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北野 裕巳 院長の独自取材記事

サン・キタノクリニック

(渋谷区/恵比寿駅)

最終更新日:2025/01/24

北野裕巳院長 サン・キタノクリニック main

恵比寿駅西口から徒歩5分の「サン・キタノクリニック」は、内科・消化器内科・胃腸内科・外科・肛門外科の診療科目を掲げるクリニック。2020年9月にリニューアルオープンし、ベージュとグリーンで統一された落ち着いた雰囲気が印象的だ。食道・胃・十二指腸からなる上部消化管が専門の北野裕巳院長は、2016年9月に父親である先代を継いで院長に就任。幅広い年齢層の人々が通う同院では、高齢者や生活習慣病の患者も多く、食事や運動のアドバイスには冊子などを用いて指導。上部・下部内視鏡、超音波検査器などをそろえ、ポリープやがんの早期発見に努める。週1回は外部の病院で内視鏡や手術を担当、研鑽を続けている。優しい語り口が印象的な北野院長に、クリニックの特徴や設備、診療のポリシーなどについて聞いた。

(取材日2024年9月20日)

父の代から続く「患者第一」の姿勢

2020年9月にリニューアルされたのですね。

北野裕巳院長 サン・キタノクリニック1

はい、そうです。当院は2000年にこの場所に前院長だった父が開業しましたが、2016年に父が亡くなり、その年の9月に私が院長を引き継ぎました。ビルの老朽化に伴い、建て替えをすることとなり、一時的にここから近くの場所にクリニックを移転して診療を続け、建て替え工事が終わったタイミングで、この場所に戻りました。リニューアル後はバリアフリー設計にしており、入り口から診療室、トイレ、検査室まで車いすでスムーズに動き回れるだけの余裕がありますので、ご高齢のご家族を連れての通院も安心だと思います。父の時から続く「患者さん第一」をコンセプトに、患者さんが来てくださったときに緊張や不安が少しでも和らぐような色遣いやデザインを心がけました。

ベージュとグリーンで統一され、リラックスできますね。

デザイナーさんからの提案で、待合室に、草原をイメージした壁画を取り入れていただいたのですが、クリニックの雰囲気にほどよく溶け込み、私自身も気に入っています。診察室には、父の写真を置いています。生前父が診ていた方が、今もなお続けて通院くださり、父の写真を見て拝んでいかれるんですよ。患者さんに優しかった父ならではのエピソードだと思います。このクリニックの名前は、「太陽(サン)のように、患者さんたちに元気で輝いてほしい」という願いから、父がつけたものです。父の姿勢をしっかり引き継ぎ、たくさんの患者さんのお役に立ちたいと思っています。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

北野裕巳院長 サン・キタノクリニック2

先ほど申し上げたような父の代から通ってくださっているご高齢の方に加え、周辺の地域にお住まいの方が多いですね。恵比寿というと「若者の街」というイメージがありますが、いわゆる「地元」でずっと住んでいらっしゃる方も多く、高齢者の割合は少なくないのです。オフィス街でもありますので、会社帰りに来院される患者さんもいらっしゃいます。年齢的に20代から上は80代、90代までと幅広く、全年代の方がいらっしゃいます。疾患では、風邪などに加え、高血圧症、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病や、胃が痛い、もたれるなど消化器系のトラブルを訴える患者さんなどがいらっしゃいます。当院では上部・下部の内視鏡検査機器、超音波検査機器を備えているので、必要に応じて検査も行っています。

病気だけではなく患者という「人」を診る

先生は、上部消化管のご専門でいらっしゃるのですね。

北野裕巳院長 サン・キタノクリニック3

帝京大学医学部卒業後、順天堂大学医学部附属順天堂医院の食道・胃外科に入局、順天堂大学医学部附属練馬病院や越谷市立病院に勤務し、さまざまな症例の手術に携わってきました。心臓血管外科や呼吸器外科、小児外科などでも経験を積み、内科と外科の両面から患者さんを診ることができるのが当院の強みだと思います。現在でも週に1度、外部の病院で当直と翌日の日勤で働いていて、内視鏡検査や手術を担当することもあります。そちらの病院で関わる先生方の助言もあり、開業医のせわしなさでなかなか取得のタイミングがなかった、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格も取得しました。当院では手術は行っていませんが、消化器外科の現場で蓄積してきた経験を忘れず、一定の技術を保ち続けることは医師として大切なことだと思っていますし、開業医だからこそ外部の病院でたくさんの先生とご一緒しながら刺激を受け、地域に還元していきたいと思います。

診療ポリシーについて教えてください。

父もそうだったのですが、「病気を診ることはもちろん、患者さんという『人を診る』」ということです。患者さんの体を診るだけでなく、対話を通して患者さんのライフスタイルや家庭環境などをしっかり把握することを心がけています。ですから、患者さんとはかなり時間をかけてお話ししますね。他の患者さんの待ち時間短縮のためもっと短く診察しようとも思うのですが、なかなか難しいです(笑)。患者さんとの対話は、当院が一番大切にしていきたい部分でもあります。ほんの些細なお話から、治療のヒントにつながればと思っています。たわいもない世間話をするのも楽しみの一つですよ。人が好きなんですよね。

そのほか、クリニックの特徴を教えてください。生活習慣病の患者さんにはどのように対応されていますか?

北野裕巳院長 サン・キタノクリニック4

最近は、インターネットなどで事前予約できるクリニックが増えていますが、当院は発熱の方を除いて、あえて予約不要にしています。患者さんはご高齢の方が多く、インターネット予約の方法がわからない方もいらっしゃいます。実際に「天気が悪い日は外に出づらいので、予約ではなく天候を選んで自分で受診日を選べるのがいい」と言われたこともありました。「時間があるときにいつでもいらしてください」という姿勢でお迎えしています。生活習慣病の患者さんに対しては、食事や運動からのアプローチが基本となるため、言葉だけでなく、冊子などを使ってわかりやすく説明することを心がけています。健診結果や当院で血液検査を行って尿酸値が高めの方には適宜アドバイスをしています。足の親指の付け根あたりが痛くなる痛風発作は突然発症することが多いため、お酒を日常的に飲む方やプリン体が多く含まれる食べ物を好む方は、注意していただきたいですね。

上部・下部内視鏡検査は画像を見ながら丁寧に説明

医療機器も充実していらっしゃるようですね。

北野裕巳院長 サン・キタノクリニック5

上部・下部内視鏡、超音波検査器を導入し、ポリープやがんの早期発見に役立てています。内視鏡検査では、検査中の患者さんの不安を軽減するため、カメラの画像を見ながら「今、どこを診ているか」「どのような角度で診ているか」などを丁寧に説明するようにしています。カメラ自体が黒く見えるため、初めてだと「この黒い物体は何なのだろう」と不安に思う方もいるんですよね。不安を一つ一つ払拭していき、安心して検査を受けられるよう心がけています。地域の検診での場合を除きますが、ご希望により鎮静剤を使うこともありますのでお問い合わせください。検査室の隣には個室を設け、着替えや休憩に使っていただいています。下部内視鏡は事前に下剤を飲むため、ストレスなく検査に臨んでほしいですね。内視鏡検査は、40歳くらいを目安に1度は受けていただき、ピロリ菌の感染が確認された場合は、除菌を行い、年に1度の検査をお勧めしています。

AIによる画像診断システムも導入されたと伺いました。

大腸内視鏡検査とエックス線検査には診断補助機能を持つAI機器を導入して、より見落としがない体制を整えました。私自身の目でも医師として細かく診断していますが、さらにもう一人雇ったくらいのつもりで、AIによる診断補助を行っています。正直、クリニックとしては導入にあたって資本的な負担も小さくなかったのですが、何より患者さんのための設備ですから、受診される皆さんの安心につながるといいですね。

お忙しい中でのリフレッシュ方法を教えてください。

北野裕巳院長 サン・キタノクリニック6

幼稚園から大学まで、サッカーをやっていたのですが、最近はなかなか練習できていないです。以前からトレーニングは続けています。週に1~2回、走ったり、ジムに行ったりしています。医師は体力勝負なので、これからも続けていきたいですね。このおかげかもしれませんが、風邪はひきにくいほうだと思います。

読者へのメッセージをお願いします。

これからも、父のように患者さんの話に耳を傾け少しでもその方が元気に暮らせる手助けをしていきたいと思っています。おじいちゃん、お父さん、息子さんと、家族3代でいらっしゃる患者さんもいます。ご家族ぐるみでお気軽に相談に来てください。

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