主藤 健一郎 院長の独自取材記事
すとう歯科
(吹田市/吹田駅)
最終更新日:2023/05/29
JR京都線・吹田駅から徒歩約5分のショッピングモール内にある「すとう歯科」。院長の主藤健一郎先生は、一般歯科から小児歯科、審美歯科、矯正歯科、インプラント治療など幅広い経験を持つ。同院では「包括的歯科治療」を掲げ、予防歯科に注力。また、患者が納得する治療を信条とし、画像を使った目に見える説明で、患者それぞれの口内の状態や年齢などに合わせたオーダーメイドの治療に努め、地域住民の健康的な歯の維持をサポートしている。より精度の高い治療を提供するためデジタル化に積極的で、口腔内スキャナーなど先進の医療機器を導入。「高い技術と知識で、地域の方々へ還元していきたい」と語る主藤先生に、歯科医師としての思いや展望など、幅広く聞いた。
(取材日2023年03月15日)
包括的な歯科治療で、一生涯の財産となる歯をめざす
院内はすてきなデザインですね。こだわりを教えていただけますか?
歯科医院に喜んで来るという人はあまりいないですよね。ですから、「入りやすさ」ということにこだわって造りました。床を木目にしたり、グリーンを多く配置したりと、学校の校舎を思わせるような内装にしています。小さな子どもにはなじみがあり、大人は懐かしさを感じられる、誰もが親しみを持つ温かみのある雰囲気にしています。また、物理的な「入りやすさ」にもこだわって、全面バリアフリーにしました。車いすやベビーカーでも診察室まで入りやすく、靴を脱ぐ煩わしさもありません。外に面した所はガラス張りなので院内の様子がすぐわかり、お買い物ついでに声をかけに入って来てくださる患者さんもいるんですよ。
2016年の開業当時から変化があれば教えてください。
当時は地域の役に立つというよりも、むしろ地域の方々に支えられてきたように思います。開業してもうすぐ7年を迎え、おかげさまで数多くの患者さんにお越しいただけるようになり、当院のベースができてきました。これからは歯科治療を通して、しっかりと地域の方々に還元する段階だと考えています。この辺りは働き世代の方が多く、お口の状態も健康な方が多いため、このまま機能を維持していきたいというニーズが高いと感じています。機能面、審美面、健康面、生活の質の向上といったご要望に対するサポートが丁寧にできるよう、医療機器などを充実させ環境を整えました。
先生がめざす「包括的治療」とは、どのような考え方でしょうか?
トラブルの原因を探り、もう二度と繰り返さないための治療や予防に取り組むことです。例えば、虫歯になったからと痛い所だけ治療しても、根本的な原因を正さなければ、また虫歯を繰り返してしまいます。次は虫歯にならないように、また、ほかの健康な歯を虫歯にしないために、歯磨きはもちろん、生活習慣や口内環境の悪い癖まで見直していくことが大切です。どういったケアが必要で、自分には何が足りないのかということは、なかなか一人では気づきません。当院では世代別のパンフレットをご用意して、年齢に応じたお口のトラブルについての啓発活動も行っています。健康な歯を維持することで豊かに暮らし、一生涯の財産としてほしいと願っています。
すべての年代の患者に安心できる治療を提供したい
先生が治療において大切にされていることを教えてください。
治療が終わった後の患者さんの「笑顔」を大切にしていきたいと思っています。自分と「縁」ができた患者さんには笑顔で帰ってほしいですし、またその笑顔が長く続くような治療をめざしています。そのために、患者さんとの信頼関係を大切にしていて、納得した治療を受けてもらうために「目に見える治療」を重視していますね。初診時の説明の際から治療後まで、口腔内を撮影した写真を見ていただきながら説明します。自分の口の中を見られることで、安心して治療を受けていただけると思います。治療後に「どこの歯?」「何をされた?」「それ知らなかった」と言われるのではなく、「治療してもらって良かった」と言ってもらえるような診療を心がけています。
口腔内スキャナーを導入されたのも、「目に見える治療」を強化するためですか?
そうですね。より詳細にお口の中の状態がわかるだけでなく、例えば、矯正を考えられている患者さんであれば、治療後の歯の状態をシミュレーションした画像を作成することができるので、どう変わるのかをその場で視覚的に患者さんに提案することができます。それだけでなく、時間がかかっていた技工所とのやりとりも、精密なデジタルデータをすぐに送付することができますし、補綴物や器具が手元に届くまでの期間も短縮できました。口腔内のスキャニングも短時間でできるようになっただけでなく、途中でストップをして後日に続きを行うことも可能です。当院では小児矯正にも力を入れているのですが、嫌がるようであれば、「また今度するね」と言うことができますね。できれば、小さな頃から歯科医院に通院する習慣をつけてほしいですから、スキャナーの導入はとてもメリットがありましたね。
小児矯正に力を入れられているのはなぜですか?
小さなお子さんはお口の中の状況が変わりやすいため、土台づくりが重要です。小児期から噛み合わせを整えることを咬合誘導というのですが、歯科医院でしっかりとした治療を受けることがお子さんの将来のためには大切です。そうはいっても、歯科医院に行きたがらないお子さんは多いですよね。でも、当院は私も含めて、スタッフ全員子ども好きが集まっています。来るのが楽しいと思ってもらえるような雰囲気づくりにも気を配っているので、スムーズに治療を受けてもらえると思っています。また、妊婦さんがお越しになった時は、意識して歯科診療の大切さを伝えるようにしています。お母さんが知識を得ることで、お子さんのお口を守っていくことにつながる面もあります。妊婦さんのうちにお子さんのために何ができるかを考えてもらうだけでも、生まれてくるお子さんへのプレゼントになると思いますよ。
さらに医療の質を高め、地域住民に寄り添い続ける
開業して6年になります。振り返っていかがでしょうか?
患者さんのニーズや当院が提供できることが、はっきりとわかるようになってきました。周辺地域の方々はデンタルIQが高く、予防意識や将来的な理想もはっきりと持っている方が多いので、しっかりとお応えができるよう治療の種類を増やし、質を高めてきました。歯列矯正においても、マウスピース型装置を用いた矯正、ワイヤー型矯正、床矯正など、大人の矯正も子どもの矯正も幅広く取り扱っています。インプラント治療においては、専門とする歯科医師と麻酔科医師を迎え、地域の歯科医院でありながら総合病院で行うような全身管理や骨造成といった専門的な治療まで行えるよう努めています。10年、20年後もしっかり食べられる環境をつくっていきたいという人が多いので、長く寄り添いながらお手伝いできればと思います。
改めて、今後の展望を聞かせてください。
より精度の高い治療を提供するために、医療機器のデジタル化は必須だと考えています。これからは、診査診断から型採りなどの処置まで、すべての工程でデジタル化に向けた準備を整えていくつもりです。また、患者さんの「受診のしやすさ」も図っていきたいと思っています。当院では、この6年のうちに予約システムのデジタル化を行い、ウェブ予約やアプリケーションツール予約システムを導入しました。虫歯や歯周病を地域からなくしたいという理想のためにも、できるだけスムーズな診療に取り組んでいきたいです。
最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
歯を守っていくには、治療はもちろん大事ですが、その後にケアを続けていくことが大切です。ケアも、歯磨きなど日々の生活で気をつけることと、クリニックでプロの手でカバーしてもらうことの2つの視点から行っていってほしいですね。健康的な歯があれば、しっかり噛んで食べることができるので健康的な生活を維持することにつながります。それは、生活の質の向上に直結し、その人にとっての一生涯の財産になっていきます。これからも、医療の質を高めて、広くお口の健康に関する啓発を行い、地域に貢献していければと思います。一人ひとりのオーダーメイド治療をご提案し、長くお付き合いしていきたいと思っていますので、お悩みやご相談があれば気軽にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはホームホワイトニング/3万3000円~、インプラント治療/44万円~、インプラント治療時の骨造成/11万円~、
マウスピース型装置を用いた矯正/44万円~、床矯正/38万5000円~、ワイヤー型矯正/77万円~、オールセラミック/13万2000円~、メタルボンド/13万2000円~、ハイブリットクラウン/6万6000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。