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東 光邦 院長の独自取材記事

東肛門科胃腸科クリニック

(渋谷区/恵比寿駅)

最終更新日:2020/11/26

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恵比寿駅から徒歩約2分、ビルの3階に「東(あずま)肛門科胃腸科クリニック」がある。ブラウンを基調とした待合室は、まるでホテルのロビーのような雰囲気だ。東光邦院長は日本医科大学出身。社会保険中央総合病院大腸肛門病センターでの勤務を経て、1995年に開業した。早くから痔の日帰り手術を手がけ、胃や大腸の内視鏡検査も実績豊富。受診をためらいがちな女性のために女性専用の外来も設けている。また、院内に設置された「お尻ノート」には患者からの感謝の言葉が綴られており、院長へ寄せる信頼の厚さがうかがえる。そんな東院長から、痔の症状に潜む大きな病気についてや、健康な毎日を送るために大切なことなど貴重な話を聞くことができた。
(取材日2020年10月22日)

痔の日帰り手術を早くに導入。患者への心のケアに注力

院内がとてもシックで、「大人の街 恵比寿」といった印象ですね。

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ええ、患者さんが来院しやすいような温かな雰囲気にしたくて、いろいろなクリニックを見学して参考にさせてもらいました。恵比寿で開業したのは、患者さんにとって交通の便が良いというのと、入院が必要な患者さんのためにベッドを確保する病院が大井町にあったことなどが理由です。開業した年は駅周辺の開発がひと段落してすぐの頃で、次第ににぎやかになっていく街とともに歩んできたような心持ちです。患者さんは、場所柄もあると思いますが、お勤めの方や30代の女性の方が多い印象ですね。企業の二次健診で紹介されることもあり、それをきっかけに当院を知る方もいらっしゃいます。

このクリニックの診療における特徴をお聞かせください。

当院は大腸肛門疾患の専門クリニックとして、痔の診断・治療を数多く行っています。特に痔の日帰り手術は、開業当初から取り入れていました。術式は入院するケースとほぼ同じで手術自体は約15分、トータルで2時間ほど。術後3、4日は自宅で安静にしてもらい、2週間ほどお酒や運動を控えてもらうことになります。痔には痔核(イボ痔)と裂肛(切れ痔)、肛門周囲に穴が開く痔ろうがありますが、基本的にすべて日帰り手術が可能です。ただし、痔の程度が進んでいる場合であったり、年齢が高い方や遠方で通院に時間がかかる方、基礎疾患がある方などは事情によって入院が必要になります。また、私は常に手術をした患者さんの記録を1月分ほど携帯しており、不安な方にはお電話で術後のアドバイスができる体制も整えています。

痔の治療において、患者さんにはどのようなケアを心がけていますか?

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お尻の悩みというのは、性別や年齢にかかわらずとてもデリケートなものです。ですので、基本的には羞恥心を抱かせないよう露出を最小限にすることを心がけています。例えば診療時の体位も、かつては仰向けになって足を持ち上げる砕石位が主流でしたが、恥ずかしいと感じる方も多いので、当院では体の左側を下にして横向きに寝ていただくシムス位で診療を行います。この体位ですと下着を脱がずに済み、診察中に医師の顔が見えることもありません。特に女性は受診をためらいがちですので、女性医師を指名できるなど受診しやすい体制も整えています。ホームページにも、ご自身が今どの段階なのかフローチャートで知ることができる「お尻のカウンセリング」をご用意していますし、個別にメールでのご相談も受けつけています。

排便障害の治療や苦痛に配慮した内視鏡検査にも積極的

痔以外では、どのような主訴で受診される方が多いですか?

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便秘などの排便障害ですね。受診される方は女性だけでなく、働き盛りの会社員やご高齢の方も多いです。忙しい方は排便のタイミングを逃しがちですし、ご高齢の方は消化器の機能が落ちたり、食事の量が減ったりすることが主な原因ですね。お通じの改善には、食事や睡眠をはじめとした生活リズムと排便習慣を整えることが大切です。便秘が続いて便が硬くなると裂肛になりやすく、排便のたびに息むことで痔核を引き起こします。つまり、便秘の早期改善は痔の予防にもつながるのです。当院では、便秘を治療する際に便をやわらかくする緩下剤を出すほか、食生活や排便のタイミングについても指導します。また、直腸が原因の便秘などは手術が必要になる場合があり、痔の症状も大腸がんや直腸がんなど大きな病気が潜んでいるケースもあるため、早めの受診をお勧めします。

痔の治療のほかに、力を入れているものは何ですか?

痔の治療とともに当院の柱となっているのが、大腸や胃の内視鏡検査です。近年は女性の大腸がんが増えていることもあり、希望者はますます増えています。当院では、ハイビジョン拡大機能がついた内視鏡など先進の装置を備え、数多くの内視鏡検査を行ってきました。過去に苦しい思いをして「二度と検査を受けたくない」と言われる方も多いのですが、鎮静剤を使って10分ほどで終えますから、ほとんど苦痛を感じずに検査を受けられます。また、経口内視鏡よりも細い経鼻内視鏡もありますが、鼻から入れると前処置が痛くてつらいと言われる方もいるため、経鼻内視鏡を口から入れる検査に対応しています。当院には内視鏡検査の得意なドクターが在籍し、苦痛の少ない検査を心がけています。

大腸や胃の内視鏡検査は、どのような症状のときに受けるべきですか?

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例えばちょっとトイレに行く回数が増えたとか、便に色のついた粘液が混じっている場合などは、炎症を疑って大腸を検査したほうが良いでしょう。また、胃が痛い場合や胸やけがするとき、食欲のないときなどは胃の検査を受けていただくと良いですね。特にお若い方に多いのですが、下痢や出血を訴え検査をすると、潰瘍性大腸炎という病気が見つかることもあります。また、軽い便秘かと思っていたら、腹水がたまっていて肝硬変だったというケースも少なくありません。ほかにもストレスが原因とされる過敏性腸症候群も近年多い病気です。このビルには心療内科のクリニックもあり、連携を図っているので、必要に応じてご紹介することもできますよ。

ダイエットが原因の便秘も。自己解決せず医師に相談を

先生が医師を志したきっかけは?

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親戚に医師がいて、「いい仕事だな」と思ったのが大きいかもしれません。医局ではさまざまな経験をしましたが、研修で関連病院を訪れた時に大腸や肛門の疾患に携わり、興味を持ったのが消化器外科を専攻するきっかけになりました。また、恩師の先生から言われた「珍しい病気を治すことも大事だが、痔やヘルニア、盲腸など多くの人が悩んでいる疾患を治し、喜んでもらうのも外科医師として大切な仕事だ」という言葉にも後押しされましたね。当院では、開業時から「お尻ノート」というものを設置しています。これは患者さんからご意見を頂くためのノートなのですが、皆さんから感謝の言葉を頂くことがあり、そのたび恩師の言葉を信じて良かったと実感しています。

子どもの頃は、どのようなお子さんだったのでしょう?

そうですね、昔から好奇心旺盛でしたね。特に子どもの頃は「鉄ちゃん」でしたので、よく鉄道車両の写真を撮りに出かけたものです。今は電車に乗って旅をするのがメインですが、高校生くらいまでは鉄道模型をいじるのも好きでしたよ。今思えば、当時から手先は器用なほうだったのかもしれません。大人になってからの趣味といえば、ワインですね。非常に造詣の深い患者さんに誘われ、ワインの愛好家たちが普及活動などをするグループのメンバーにもなっています。開業時に始めたウォーキングも習慣の一つになっています。毎朝5時に起きて読書をし、6時から1時間ほど歩くのが私の日々のルーティンですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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便秘に悩む女性は、過度な食事制限やサプリメントに頼っているケースが少なくありません。便秘の改善が健康的なダイエットにもつながることを知ってほしいと思います。また、子育て中は母乳で水分が減ったり、子どもの世話で排便のタイミングを逃したりして便秘になりがちですが、日常生活のちょっとした工夫で改善が期待できます。自己流で解決しようとせず、受診して指導を受けましょう。当院には私を含めて常勤の医師が2人、非常勤が4人おり、患者さんと意思疎通を図りながら丁寧に診察・説明することを信条としています。また、新型コロナウイルスが流行する以前から、消臭も考慮に入れた感染症対策を講じ、院内の消毒も徹底していますので、お気軽にご相談ください。

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