機能性と審美性に配慮した
形成外科医による眼瞼下垂症手術
芦屋ファミリークリニック形成外科皮フ科
(芦屋市/芦屋駅)
最終更新日:2022/12/02
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年齢を重ねるにつれて、「目を見開いても視界が狭い」「眉毛を上げて物を見るようになってきた」という人も多いのではないだろうか。もしかするとその場合、まぶたが垂れ下がってきて視野が狭くなってしまう「眼瞼下垂症」かもしれない。日帰り手術により手軽に治療が受けられると聞くが、手術の内容やリスクなど、気になることは多い。阪神本線・芦屋駅からすぐの場所にある「芦屋ファミリークリニック」の田村亮介院長は、眼瞼下垂症の手術において数多くの執刀数があり、機能面の回復をめざすのはもちろん、自然に仕上げることも重視している。田村院長に、眼瞼下垂症の症状や手術の内容について、詳しく話を聞いた。
(取材日2022年11月16日)
目次
開けた視界の回復を図る眼瞼下垂症手術。形成外科医として術後の自然な仕上がりにこだわった治療の提供を
- Q眼瞼下垂症とはどのような病気なのでしょうか?
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A
眼瞼下垂症とは上まぶたが垂れ下がって目が開きにくくなり、視界が狭くなって物が見づらくなる病気です。その原因はさまざまですが、最も多い原因は加齢によるもの。まぶたや眉毛の下の皮膚がたるむ、まぶたを上げる際に働く筋肉「眼瞼挙筋腱膜」が緩む・離れるといった理由で起こり、主に60代以上の高齢者に見られます。しかし、コンタクトレンズの長期使用、眼科での手術歴、緑内障の点眼薬を使用している人、アトピー性皮膚炎などで目をこする癖がある人もなりやすいといわれており、その場合、若い人でも起こることがあります。その他、先天性眼瞼下垂、脳の疾患、重症筋無力症によってもなることもあります。
- Q眼瞼下垂症を放っておくとどうなりますか?
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A
眼瞼の下垂によって目がまぶたに覆われてしまい視野が狭くなると、人は無意識のうちに額にある「前頭筋」という筋肉を使って目を見開こうとするため、額にしわを寄せる表情が習慣化します。そして、何年も眉毛を上げて見る癖がついてしまうと、額に深いしわを刻んでしまいます。また見づらさによる眼精疲労や、常に額や頭、首などの緊張が続くことにより、頭痛や肩凝りを引き起こしてしまうことも。さらに、目元は第一印象に大きく関わりますから、老けて見えたり、目つきが悪く見えたり、眠たそうな印象を与えたり、眉毛の高さが左右でアンバランスだったりと、見た目の印象にも影響を与えかねません。
- Qどのような治療法があるのでしょうか?
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A
眼瞼下垂症の治療には外科的な手術が必要です。術式は大きく分けて2つあり、1つは「挙筋腱膜前転法」をはじめとする眼瞼挙筋腱膜を操作する手術。眼瞼挙筋はまぶたの先端部分にある瞼板という板状の組織の前面に付着しており、その付着部から切り離して引っ張りながら再固定することでまぶたが開くように試みます。もう1つは「眉毛下切開術」。たるんだ眉の下の皮膚を切除し、上まぶたのたるみを取り、視界を広くすることを試みる方法です。どちらの術式を採用するかは患者さんの状態によって異なり、術前の診察で綿密に評価した上で決定します。手術時間は術式によりますが当院では1時間~2時間程度。局所麻酔による日帰り手術を行います。
- Q形成外科で手術をするメリットを教えてください。
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A
眼瞼下垂症の場合、最初は眼科を受診されるケースが多いようですが、形成外科を選ぶメリットは、機能面と審美面の両面にこまやかに配慮できることにあります。目元はその方の印象を左右する重要な部分です。そのため手術では、物が見えづらいという症状の改善を図ることはもちろん、術後の目の大きさ、まぶたの形や二重の幅などを自然に仕上げることも求められます。目元の印象は、0.5mmのデザインの違いでまったく印象が異なるといわれ、患者さんの満足度もそれによって大きく変わってきます。当院では、形成外科医としての経験と知識、精密な手技を持って、まぶたを上げることと同時に自然な仕上がりを最大限意識して手術を行います。
- Q眼瞼下垂症手術を行う際に先生が重視していることは何ですか?
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A
「手術=怖い」という印象をお持ちの方も多いと思います。そのため、当院では患者さんに安心して治療を受けてもらうために、手術前には手術の内容、麻酔の痛みや術後の腫れや対処法、費用面などをすべて説明します。また手術時は患者さんの負担を軽減するため、痛みの少ない麻酔法を採用しています。手術中は、まぶたの幅を見るために患者さんにまぶたを上げ下げしてもらう必要がありますが、患者さんの緊張や不安が強い場合はまぶたの上げ下げがしにくくなることもあるため、看護師が声がけをしてリラックスしてもらうようにサポートしています。手術中の経過と結果は一致すると考えているため、一切妥協のない手術をめざし取り組んでいます。
自由診療費用の目安
自由診療とは眼瞼下垂手術(両眼)/38万5000円