機能や耐久性はもちろん
審美性も追求した補綴治療
西歯科クリニック
(木津川市/木津駅)
最終更新日:2025/02/14


- 保険診療
- 自由診療
虫歯の治療で歯を削ると、かぶせ物を取りつけて歯の機能を回復させるための補綴(ほてつ)治療が必要となる。一昔前までは、健康保険が適用される「銀歯」と呼ばれる金属のかぶせ物をつけるのが一般的だったが、現在では保険診療でも白いかぶせ物が使えるようになった。さらに最近では、より自然な美しさと、長く良い状態で使える耐久性に魅力を感じて、自由診療による補綴治療を選択する人も増えているという。保険診療と自由診療の違いはどこにあるのか、審美性を追求した補綴治療とはどのようなものなのかなど、治療を受ける前に知っておきたいポイントについて、精密な補綴治療を実践する「西歯科クリニック」の西治院長に、わかりやすく解説してもらった。
(取材日2015年1月16日)
目次
グレードの異なる4種類のかぶせ物を用意。かぶせ物と歯茎との調和にもこだわった補綴治療を提供
- Q補綴治療とはどのような治療ですか?
-
A
▲治療前には疑問が残らないように丁寧に悦明を行う
虫歯があり歯を削る必要がある、ケガなどが原因で歯が欠けたり、折れたりしてしまったといった場合に、クラウンと呼ばれるかぶせ物を用いてその部分を修復し、歯の機能回復をめざす治療です。どちらの場合も、クラウンをかぶせる歯の土台が残っていて、しっかり支えられることが条件となります。このため、ある程度進行した虫歯の場合は、補綴治療を行う前に根管治療が必要となるケースが大半です。歯の根っこが虫歯菌に侵されていると、補綴治療を行っても良い結果につながらないからです。
- Q保険診療と自由診療の違いを教えてください。
-
A
▲より審美的で長持ちするものを希望する場合は自由診療が良い
保険診療で行う補綴治療は機能回復が目的で、審美性や耐久性については細かな対応が難しいのが現状です。素材はコンポジットレジンと呼ばれる歯科用の白いプラスチックや「銀歯」と呼ばれる合金などに限られ、コンポジットレジンは強度が十分とはいえず、銀歯は見た目に配慮できませんし、金属アレルギーの心配もあります。一方、自由診療なら透明感の美しさが特徴のセラミック、セラミックの一種でより良い強度を持つジルコニアなど、さまざまな素材が選択でき、審美性、機能性の両方にこだわった治療が可能です。セラミックは土台の根っこの部分や歯茎との親和性も高く、経年による変色や摩耗といった劣化が少ないのも利点です。
- Q治療はどのように進めるのですか?
-
A
▲天然歯に近い色合いで、自然な仕上がりが期待できる
保険診療で進めるか、自由診療にするかは、患者さんが最初から決められている場合もあれば、クラウンを作製する段階で決めることもあります。治療では、まずは虫歯の部分を除去し、クラウンを装着するために適した状態に歯を削ります。自由診療の場合は、最後の仕上げの際などにマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使うことで、削りすぎや虫歯の取り残しのリスクの低減につなげます。続いて印象と呼ばれる歯型の採取を行います。自由診療の場合は、より精密な型採りが可能な印象材を使用し、さらに光学印象も可能な場合は口腔内スキャナーを活用してデータを採り、両方を歯科技工所に提出してクラウンを作製してもらいます。
- Qクラウンは歯科技工士が作製するのですね。
-
A
▲患者の要望を聞き、適切な提案を行う院長
当院の場合、複数の歯科技工所と提携し、患者さんのご希望や予算によってどの歯科技工所に依頼するのかを決定します。ベーシックなセラミックのクラウンから、人前に出ることが多い方、人から注目される職業の方などのために、お口の中の他の歯と調和するように色味などを細かく調整するものまで、現在は4パターンのランクがあります。トップグレードのクラウンともなると、患者さんのお口の写真を見ながら、歯科技工士が手作業で色味などを丹念に調整して仕上げるのが特徴です。じっくり考えていただいて、ご自身の要望に沿う治療法を選んでいただきます。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた補綴治療/8万5000円〜、ジルコニアを用いた補綴治療/4万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。