歯の健康寿命の延伸を
1日で治療が完結するセラミック治療
Y&Y歯科クリニック
(筑紫野市/原田駅)
最終更新日:2024/08/06


- 自由診療
虫歯によって失われた歯の形状の回復を図る詰め物やかぶせ物。自費の即日修復のセラミック治療には細菌感染リスクの低減や接着力の高さ、二次的な虫歯の回避、保険診療の金属修復より歯を削らずに保存可能、汚れや細菌がつきにくい、通院回数、麻酔注射の回数を減らすことができる、金属アレルギーにならないなどの特徴がありニーズも高い。その理由の一つになっているのは、CAD/CAMシステムを用いることで治療を1日で終えることもできること。「CAD/CAMシステムによるセラミック治療は、歯の健康寿命延伸や予防面にも有用です」と話す「Y&Y歯科クリニック」の矢部陽典院長に、CAD/CAMシステムを用いたセラミック治療の流れについて詳しく聞いた。
(取材日2024年6月27日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qセラミック治療はどのような目的で選ばれるのですか?
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A
セラミックは見た目はもちろん、着色しにくく歯の表面に細菌が付着しにくい、金属アレルギーのリスクがないなどの特徴があります。一般的に金属は天然の歯よりも硬いので、噛み合わせている反対側の歯が削られやすくなりますし、毎日加わる噛み合わせの力、食事の温度変化などのストレス下で物性の異なる歯質と金属との境目で経年的にズレが生じ二次的な虫歯になりやすいです。メタルタトゥーといって歯肉に金属イオンが溶け出して歯茎が黒ずんでくることもありますから、セラミックはそういった面を気にしなくてもいい素材でもあります。
- QCAD/CAMシステムの特徴について教えてください。
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A
当院のセラミック治療では、コンピューターで歯の補綴装置を設計し、製作まで行うCAD/CAMシステムを活用しています。型採りも、3Dカメラを使って口腔内をスキャンするので、従来の粘土のようなものを口に入れる苦痛感も少ないです。患者さんにとって一番のメリットは、1日で治療を終えることができるということです。通常、詰め物やかぶせ物の型採りをした後、仮歯や仮の詰め物を作製し取りつけまでに1~2週間空いてしまいますが、補綴装置を即日で作製できるため、取り外した後すぐに装着が可能です。即時に取りつけができることで、細菌感染のリスクを最小限に抑え、接着力の高さにもつながります。
- Q歯の健康寿命延命のためにも有用なのですね。
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A
即日修復のセラミックは耐久性があるので、治療のやり直しのスパンが長くなります。虫歯治療は、やり直せばやり直すほど歯の寿命が短くなっていきますから、歯にとって一番良いのは治療をしないこと。つまり、予防が一番大切です。そのため、当院では、虫歯の治療が必要になった場合には、二次的な虫歯になりにくい治療方法を考えます。金属とは異なり、セラミックは天然歯に性質が近く、エックス線透過性もあるため早期に問題発見できる材質です。即日修復のCAD/CAMシステムによるセラミック治療は、治療の繰り返しから抜歯へとなりやすい従来の金属修復とはまったく異なる、医療コンセプトです。キーワードは健康です。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1検査とカウンセリング
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最初に、口の中の状況を確認。カメラで口腔内写真を撮影、エックス線を撮り、歯周病の検査を行い、口の中全体の記録を採る。そのデータをもとに現状をカウンセリング。主訴の原因、解決法などが伝えられる。詰め物やかぶせ物の治療が必要であると判断すれば、さまざまな種類の詰め物、かぶせ物について説明。希望に合わせてどの治療を選択するのかを決定し治療を進めていく。
- 2歯周病の有無をチェック
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歯茎の炎症が強いと出血があったり、正確な記録が取れない場合があるため、治療の土台となる歯茎の歯周病の治療を優先する。かぶせ物や歯茎に接する治療を行う際、歯茎が腫れていることで補綴装置を精度高く作るのが難しくなることも、先に歯周病治療に着手する理由の一つ。土台を整えるという観点から歯周病を治療してからセラミック治療に入る。
- 3口腔内スキャナーで型採り
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口腔内スキャナーを用いて口腔内のデータを取る。スキャナーを用いることで3Dデータを360度あらゆる角度からすぐに見ることができる。データの不備がすぐにわかったり、データが不足している部分を追加で撮影することができるなどの利点も。
- 4取り込んだデータをもとに補綴装置を作製
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3Dスキャナーで撮影した口腔内の3D画像をコンピューターに取り込み、コンピューター上で詰め物やかぶせ物を設計する。CAD/CAMシステムが自動でセラミックブロックを削り出し、設計したかぶせ物を作製。セラミックの種類や大きさにもよるが、削り出す時間は10分から20分。ジルコニアの場合は、その後、約20分から30分の焼く工程が追加される。
- 5セラミックの補綴装置を歯に装着
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CAD/CAMシステムで作製された補綴装置を装着。受付から装着までの時間は1時間半から2時間、その日のうちに治療が終了する。即日修復のセラミックは細菌感染のリスクを最小限に抑えることが期待できるのが一番のメリット。治療が終了した後、噛み合わせを確認するため1~2週間後に再受診する。その後は定期的なメンテナンスで、歯の状態を維持。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック/詰め物5万円~、かぶせ物9万円~、ジルコニア/かぶせ物9万5000円~