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栗原 幸司 院長の独自取材記事

くりの木歯科

(松山市/宮田町駅)

最終更新日:2022/07/06

栗原幸司院長 くりの木歯科 main

松山市宮西にある「くりの木歯科医院」。宮田町駅すぐ北側にある大きなショッピングモールの向かいにあり、子どもから高齢者まで幅広い層に親しまれるクリニックだ。「患者さんのお口の健康を長く見守る姿勢を大切にしています」という栗原幸司院長。虫歯や歯周病の治療からインプラント治療までと幅広く対応しているが、中でも大切にしているのが虫歯や歯周病の予防。歯科衛生士と連携しながら、健康的な口腔内を維持できるようコントロールしていくことに努めている。「お口の健康が全身の健康に大きく関わってきますから、いい状態を保てるようにお手伝いできたら」と話す栗原院長に、地域への想い、予防歯科への情熱などをたっぷりと話してもらった。

(取材日2022年6月15日)

長い時間軸で、患者の口腔内を見守っていく

開業されるまでの経緯を教えてください。

栗原幸司院長 くりの木歯科1

長崎大学歯学部を卒業後、大学時代のサッカー部の先輩が勤務していた山口県の歯科医院に5年勤務しました。いずれは地元の松山で開業をと考えていましたので、退職後は愛媛に帰ってきました。それから愛媛県内の歯科医院に7年ほど勤務し、2016年12月に開業。県内の歯科医院では、インプラントが得意な先生のもとで経験させていただきました。この場所を選んだのは、自分が生まれ育った地域だというのが一番の決め手です。歯科医師として地域の方々に少しでも貢献したいという想いを持って地元で場所を探す中、偶然この場所に巡り合えたことはうれしいサプライズでした。

診療のコンセプトを教えてください。

治療の瞬間だけではなく、来てくださる患者さんを長い時間軸で診ていきたいと考えています。例えば虫歯や歯周病で痛みや不安を抱えてこられた方に対して、もちろん治療は行いますが、それで終わりではなくそこからが本当のお付き合いの始まり。リスクコントロールしていくことに努めたいと思っています。極論を言えば、虫歯のない口腔環境を維持できて、私がいなくても成り立つくらいが理想なんですよ。そのためには良い歯科衛生士さんと出会うことが重要ですし、それが患者さんにとって有益なこと。当然技術も必要ですが、それ以上にコミュニケーションですよね。患者さんの声を聞いて、セルフケアのアドバイスなども行ってという関わりを歯科衛生士さんが担ってくれています。

スタッフさんをとても大切にされていることが伝わってきます。

栗原幸司院長 くりの木歯科2

当院では歯科衛生士が6人、歯科助手・受付スタッフが2人いますが、みんなが無理なく、いいパフォーマンスを発揮してくれるよう環境を整えることも私の大事なミッションです。どうしても歯科医院というと治療をするところというイメージがあるかもしれませんが、実はメンテナンスこそが大事なんですよね。歯科先進国のアメリカでは、歯科衛生士がメンテナンスに特化したクリニックを開業しています。日本でも今後ますます歯科衛生士の重要度は増してくると思いますから、当院でも衛生士さんが働きやすい環境を整え、勉強会など新しい知識をインプットする場所もできる限り設けていきたいと考えています。

正しい知識で良い口腔内を維持できるようサポート

診療面で心がけていることはありますか?

栗原幸司院長 くりの木歯科3

インプラントを専門とする先生のもとで経験を積んできましたが、何かに特化する歯科医療ではなく、患者さん一人ひとりの状況に対応できるように心がけています。テーマとしているのは、初期の虫歯と中等度までの歯周病をうまくコントロールしていきましょうということ。そのために、患者さんの口腔内の写真やレントゲンを撮って、ビフォー&アフターを見える化しています。まずご自身のお口の状態を知っていただくことが治療のはじまりです。そして「なんとなく治ったかな?」ではなく、資料によって明確に実感していただき、治療やメンテナンスのモチベーションにしていただけたらと考えています。当然虫歯の治療もしますし、抜歯や神経を抜くことも必要に応じて行いますが、そうならないための予防が最も重要。治療に介入しなくて済むのが患者さんにとって一番いいことだと思いますから。

予防の観点から小児歯科にも注力されているそうですね。

もちろんです。歯が生え始めた赤ちゃんは当然虫歯がない状態ですから、いかにその状態を維持していくか。乳幼児の段階から正しいケアを行い、永久歯が生えそろうまでに虫歯ができないように、親御さんとともにお子さんのお口の健康を見守っていきたいと考えています。乳歯は⽣え替わるものだから虫歯ができてもいいかなと思っている親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、虫歯ができる口腔内になってしまっていることが問題。永久歯までに虫歯がない状態が維持できると、その後の虫歯リスクは大幅に減ることもわかってきていますので、乳歯から永久歯に⽣え替わっていく9歳から10歳頃までのケアが重要です。乳児の虫歯がないときから歯科医院に慣れて、痛い治療をするところではなくお口の中をきれいにするところというイメージを持って、継続して通っていただくことを理想としています。

初期の虫歯に対しては削らないこともあるのだとか。

栗原幸司院長 くりの木歯科4

私は、虫歯を削って治すのではなく、知識でアプローチしていくことを自分のモットーとしています。穴が開いてしまったり、神経まで達していたりしたら削るしかないですが、いきなりそこまで進行するわけではありません。虫歯は表面が溶ける状態が続き、最後の最後に穴が開くので、初期の段階で気づき、穴が開いてしまう前に処置できればと考えています。溶け始めの状態を初期う蝕というのですが、その段階なら、歯磨きの方法を見直したり、フッ素を塗ったり、飲食回数を制限したりということで進行を抑えていくことも十分めざせるでしょう。お父さん、お母さんのサポートでお子さんの口腔内はある程度コントロールできると思いますから、ぜひご家族で歯科医院に通っていただき、知識を得ていい状態を維持していただきたいなと思います。

歯周病の治療はどのように行うのですか?

歯周病の患者さんには、定期的なメンテナンスをご提案しています。メンテナンスの期間に関しては、患者さんのスケジュールや状態を鑑みて、担当の衛生士と打ち合わせをしていただいています。まずは私たちがいい状態まで持っていくのが第一ですが、そこから患者さんがケアの必要性を感じて、ご自身でもコントロールしていけるように。歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどを用いてセルフケアを頑張っていただくために、患者さんのモチベーションを上げていくことも私たちの大事な役割です。

口の健康維持が全身の健康につながる

高齢の患者も多いそうですが、どのような主訴で来られますか?

栗原幸司院長 くりの木歯科5

開院当初は痛みや入れ歯の不具合などを訴えて来られる患者さんが多かったのですが、最近は長い目で見たコントロールを考えて、検診から来てくださる方も増えました。「老後に向けてチェックしておきたい」となれば、これぞ理想的な歯科との付き合い方ですよね。当院は商業施設やスーパーマーケットも近くにありますから、買い物に来がてら、負担にならない範囲で歯科医院に通うことをライフスタイルに取り入れていただけたらありがたいなと思います。また、長い時間軸で患者さんを見守っていきたいので、通院が困難になった患者さんには訪問歯科診療をご提案しています。

お忙しい日々だと思いますが、プライベートについても少し教えてもらえますか?

これといった趣味もなくて、休日は子どもたちと遊ぶくらいでしょうか。といっても大したことはしていないので、奥さんがこれを読んだら嘘だと言われるかも(笑)。わが家は13歳、11歳、5歳の子どもがいますが、子育てを実際に経験してみて、ある程度のことに気をつけて取り組んでいれば虫歯は防いでいくことも可能なのだと実感しました。ですから、自分の経験を踏まえて、お父さん、お母さんへアドバイスもできるかなと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

栗原幸司院長 くりの木歯科6

私は、長く歯科医院に行っていない不特定多数の方を、歯科につなげることが大事だと感じています。歯科医院は虫歯などを治すだけではなく、口腔管理をするところ。治療をすることよりも、維持していくことのほうが大事です。口の状態はどうかなと、気になる段階で気軽にお越しいただき、まずはご自身の口腔内を知ることから始めていただけたら。糖尿病や心臓血管系の病気など、お口の健康は全身の健康に関わってきますので、ぜひ歯科医院を利用していただき、全身の健康にも役立てていただきたいなと思います。

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自由診療とは

インプラント治療/1本35万円~

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