地域医療連携で支える
切れ目のないかかりつけ医療を
森川内科クリニック
(尼崎市/塚口駅)
最終更新日:2026/09/11
- 保険診療
病気が一つだけなら、その治療を受ければ良いかもしれない。しかし、年齢を重ねて複数の疾患を抱えたり、通院そのものが難しくなったりすると、一つの医療機関だけで必要な医療を完結させることは難しい。そこで重要になるのが、病院や医科のクリニック、介護施設、歯科クリニックなどが連携して患者を支える地域医療連携だ。「医療法人煌仁会 森川内科クリニック」では、外来と訪問診療の両方に対応し、患者一人ひとりに合わせた医療を提供している。森川高司理事長が大切にするのは、一つの疾患だけでなく患者を全身から診ること。「どんなことでもまず相談してもらい、必要であれば適切な医療機関へつなぎます」と話す。地域のかかりつけ医として、同院が担う役割について森川理事長に聞いた。
(取材日2026年8月3日)
目次
多職種・他の医療機関との連携に注力し、外来から訪問診療まで、患者一人ひとりを中心に考えた医療を提供
- Q地域の医療連携で大切にしていることは何ですか?
-
A
▲患者一人ひとりの状況に合わせて考え、医療や介護につなげる
地域の医療機関や介護に関わる方々と連携する上で、まず大切にしているのは、患者さん一人ひとりの状況に合わせて考えることです。医療者側の都合で支援の形を決めるのではなく、その方がどのような生活を送り、何に困っているのかを知った上で、必要な医療や介護につないでいくことが大切だと考えています。例えば認知症の患者さんであれば、その方の尊厳を守り、たとえ話の内容が現実とは違っていても、頭ごなしに否定しないようにしています。ご家族とも診察時に話をし、必要に応じてスタッフが連絡を取るなど、患者さんを中心に、ご家族や関係するスタッフとも情報共有することを心がけています。
- Q院内ではどのようなチーム医療を行っていますか?
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A
▲「患者ファースト」を基本に、チーム医療を行う
当院では「患者ファースト」を基本に、患者さんを中心としてスタッフみんなが動くことを大切にしています。医師はもちろん、看護師や臨床検査技師、受付スタッフなど、それぞれの立場から患者さんを支えています。特に臨床検査技師は、採血や超音波検査、呼吸機能検査などを担当しています。例えば体調が悪いという患者さんが来られた場合、必要な検査を技師が行い、その結果や画像を医師が確認するなど、複数の目で診る体制を整えています。また、外来を担当するスタッフが訪問診療にも出向くため、外来と在宅で情報が分断されにくいことも当院の強みです。一人ではできないことを、みんなでカバーし合う。それがチーム医療だと考えています。
- Q訪問診療では、どこまで対応していますか?
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A
▲連携している病院などで、必要な検査や治療を受ける体制も整える
訪問診療は、主に尼崎市や西宮市を中心に、当院から16km圏内を目安に対応しています。認知症や慢性心不全、慢性呼吸不全、人工呼吸器や在宅酸素療法を使用している方、がん末期の方など、患者さんの状態はさまざまです。在宅での対応が難しくなった場合には、連携している病院などで必要な検査や治療を受けていただきます。また、歯科や眼科との連携も大切にしています。例えば、睡眠時無呼吸症候群でCPAPの導入が難しい場合には、患者さんのかかりつけ歯科と連携してマウスピースの作製を依頼することもできます。高血圧や糖尿病の患者さんについても、歯科や眼科と情報を共有しながら、全身の状態を見ていくことを大切にしています。
- Qどのような患者さんを積極的に受け入れていますか?
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A
▲一人の患者を全身から診ることがスタンスの同院
大きな病院からは、通院が難しくなった患者さんや、病状が安定して地域のクリニックで継続的に診ていくことが望ましい患者さんをご紹介いただくことがあります。例えば心筋梗塞の治療後、状態が落ち着いて薬物療法を続けながら定期的な管理を必要とする方などです。また、認知症についても早期からの診断や検査に取り組んでおり、アルツハイマー型認知症を含め、物忘れが気になる段階から相談していただければと思っています。今後は特に、睡眠時無呼吸症候群、高血圧、糖尿病などの患者さんを積極的に受け入れていきたいですね。専門領域ごとに分けて診るのではなく、一人の患者さんを全身から診ることが当院のスタンスです。

