恥ずかしくない内視鏡検査
トイレ付き個室は女性にも安心
狛江外科胃腸科医院
(狛江市/狛江駅)
最終更新日:2023/10/02


- 保険診療
食生活の欧米化に伴い罹患率が急増している大腸がん。近年では、特に女性の患者が増えており、罹患率、死亡率ともに上位に位置している。どの疾患にも言えることだが、早期発見による早期治療は完治の可能性を高めると期待できる。内視鏡検査が早期発見に非常に有用であることは誰もが知るところだが、「痛みがある」「恥ずかしい」というイメージがあり、なかなか踏み切れない人も多い。そこで「狛江外科胃腸科医院」の稚田仲啓院長は、患者の不安や抵抗を少しでも少なくしたいと、内視鏡検査や治療など、こまやかな配慮を行っている。少しでも多くの人に内視鏡検査を受けてほしいという稚田院長に、同院の大腸内視鏡検査について話を聞いた。
(取材日2017年8月1日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q内視鏡検査は「痛いから嫌だ」という人は多いのではないですか。
-
A
そうですね。僕自身、検査を受けたときに非常につらかったので、そんな思いは絶対患者さんにさせたくないと、痛くないようにするにはどうすればいいか常に考えてきました。経験を積んで技術を磨くことに加え、患者さんを緊張させないことも重要です。緊張して体に余分な力が入ってしまうと、内視鏡を入れにくくなることもあるからです。そこで検査中には音楽を流したり、アロマテラピーを活用したりして、リラックスできる雰囲気づくりも心がけています。
- Qこちらで内視鏡検査を受けるメリットを教えていただけますか。
-
A
検査の前後に、個室をご利用いただけることです。大腸の検査を受ける際には、下剤を飲んで検査が可能な状態になるまで腸の中を空っぽにするので、何度もトイレに行くことになります。そのときに患者さん同士が顔を合わせることもあり、なんとなく気まずい思いをすることもあると思うのです。当院にはトイレつきの個室がありますので、頻繁に用を足しても、他の患者さんの目を気にすることもありません。また、音楽を聞いたりすることもできますから、リラックスしていただくことができるのです。
- Q検査以外にも、患者さんにとってのメリットはありますか。
-
A
検査の際にポリープが見つかった場合、内視鏡による切除も行えます。クリニックによっては内視鏡検査のみで切除は別医院でというところもありますが、当院では同日に検査と治療ができますので、患者さんにとって安心だと思います。また漢方薬による治療にも力を入れていますので、内視鏡検査によって漢方薬による治療が有用な症状が見つかればご提案します。当院では痔の治療も対応しており、患部を切らずに済むと期待できる、内痔核硬化療法も行っています。術後の痛みが少なく日帰りで行える治療です。その際にも個室利用が可能ですので、ご相談ください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診と事前説明
-
検査の前には、スタッフによる問診を受ける。持病があり常用している薬がある場合は、種類によって検査の前日、当日に服用できるもの、できないものがあるので、問診時に伝えることを忘れずに。検査の詳細や流れ、飲食の注意事項などは、検査の1週間前から前日の間に看護師から説明される。
- 2検査当日、下剤を飲んで腸内洗浄
-
受付後は検査着に着替え、腸内洗浄のために下剤を飲む。下剤は錠剤タイプや液状タイプなど3種類あり、事前に特性や飲み方の説明を受けた上で、希望にあったものを選ぶことができる。排便時には、検査ができる状態かどうかを便の色でチェックする。トイレには複数回行くことになるが、個室を利用することで移動の負担を軽減。他の患者と顔を合わせることもなく、便意をもよおすまでの時間も自由に過ごすことができる。
- 3検査室に移動し、内視鏡検査を受ける
-
検査台に横になり、検査スタート。腸内の様子はリアルタイムでモニターに映し出され、患者は医師の説明を受けながら、自身の腸内の状態をリアルタイムで見ることができる。緊張感を和らげリラックスできるよう、医師も看護婦も声をかけながら検査を進める。内視鏡を使った大腸検査の所要時間は、長くても5分程度。安定剤を使用する。
- 4検査後も個室でリカバリー
-
検査後はリカバリールームで、検査着のまま1時間ほど体を休める。検査室からの移動は、看護師が付き添ってくれるので安心だ。個室でのリカバリータイムは、ベッドで仮眠したり、フリーWiFiで携帯を使うなど自宅で過ごすようにリラックスした時間を過ごすことができる。
- 5後日、検査時の画像を見ながら結果説明
-
後日、診察室で結果説明を受ける。検査室のモニターで見た画面を再度確認しながら、どういう状態だったのか、どの部分を切除したのかということを、さらにわかりやすく解説してくれる。受付から結果説明までに要する時間は、ポリープを切除した場合でも約2時間程度。検査中に組織を取ったりポリープを切除したりした場合は、組織検査の結果を待って、後日、説明される。