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伊藤 博史 院長の独自取材記事

いとうひろし内科・糖尿病内科クリニック

(札幌市中央区/西28丁目駅)

最終更新日:2021/10/12

伊藤博史院長 いとうひろし内科・糖尿病内科クリニック main

札幌市営地下鉄東西線の西28丁目駅より徒歩4分の閑静な住宅街にたたずむ「いとうひろし内科・糖尿病内科クリニック」。世界糖尿病デーのシンボルマークをモチーフにしたブルーとグリーンのロゴマークを配した看板が目印だ。院長の伊藤博史先生は、道内の大学病院や総合病院で、糖尿病をはじめとする生活習慣病の診療に長年力を注いてきたベテランドクター。糖尿病治療の基本は食事療法と考える同院では、経験豊かな管理栄養士による定期的な食事療法相談日を設け、日頃の食生活に関する栄養相談にも気軽に応じているという。「患者さんの長期的な健康生活の維持に向けて、ともに伴走させていただきたい」と穏やかな笑顔で語る伊藤院長に、診療の際に心がけていることやこれまでの経歴について、じっくりと話を聞いた。

(取材日2021年4月22日)

一人ひとりの患者としっかり向き合っていきたいと開業

開業の経緯をお聞かせください。

伊藤博史院長 いとうひろし内科・糖尿病内科クリニック1

私は長年、北海道内の大学病院や総合病院で糖尿病をはじめとする生活習慣病の専門的な診療を行ってきましたが、これまで培ってきた経験を生かし、長期的な視点でより患者さん一人ひとりと向き合った診療を行っていきたいと、札幌市内で開業の地を模索していました。そんな折、以前より相談していた知人の先生に「糖尿病を専門とする医師に、今後バトンタッチしたいと考えている方がいる」と、この地で内科を開業されていた前任者の先生を紹介していただいたことがきっかけとなり。縁あって継承させていただくことが決まり、2015年に開業いたしました。

どのような患者さんが来院されているのでしょうか?

当院が、糖尿病を専門とするクリニックであることを多くの方にだいぶ認知していただいてきたこともあり、やはり患者さんの年齢層は高めですね。糖尿病をはじめとする生活習慣病は、予備軍を含めて40代から急増します。メタボ健診や人間ドックの結果から受診を勧められて来院される患者さんも多いので、糖尿病・高脂血症・高血圧といった生活習慣病の問題を抱えた40代・50代・60代以降の患者さんが大半を占めますね。近隣にお住まいの方はもちろん、駅からのアクセスも良いので、エリアに関係なく患者さんがいらっしゃいます。また、風邪などの一般内科にも対応していますので、糖尿病以外の幅広い患者さんも来院されますよ。地域に密着した身近なクリニックとして、多くの患者さんのお役に立てるよう、これからも貢献していきたいと思っています。

感染症に関する院内対策について教えてください。

伊藤博史院長 いとうひろし内科・糖尿病内科クリニック2

はい。ガイドラインに従った院内感染対策を日頃より徹底しています。定期的な換気に空気清浄機の設置、消毒薬による院内のクリーンアップやマスクの着用・来院時の検温など、患者さんにもご協力いただきながら、スタッフ一丸となって取り組んでいます。以前は、天気や曜日・時間帯によって待合室が混雑することもありましたが、待ち時間の短縮と院内での三密を避けるため、現在は平日午前と土曜日の診察を予約優先で行っております。患者さんがより通院しやすい環境を整えるため、臨機応変に対応してくれるスタッフの存在も心強く感じていますね。スタッフと連携をとりながら、患者さんが安心して通院いただけるクリニックをめざし、引き続き検討改善しつづけたいと思っています。受診に関してご不明な点などありましたら、電話でお気軽にお問合せください。

糖尿病治療の基本となる食事療法に力を注ぐ

こちらで行っている治療の特徴について教えてください。

伊藤博史院長 いとうひろし内科・糖尿病内科クリニック3

糖尿病、高血圧、脂質異常症、痛風といった生活習慣病は、どの病気も軽症のうちは特に自覚症状もないため、健診などで指摘されても何もしないまま放置してしまうことが珍しくありません。しかし、そのなんの自覚症状もない生活習慣病が長年続くと、心筋梗塞、脳梗塞といった緊急性の高い合併症を引き起こすリスクは高まります。そのような合併症を防ぐために重要なのが、運動や食事、喫煙、飲酒、睡眠、ストレスといった「日々の生活習慣を見直すこと」。しかし、従来の生活習慣を改善し、長期的な視野で治療に取り組むためには、毎日の「自己管理」が必要になってきます。当院では、生活習慣病を持った患者さんの話にじっくりと耳を傾け、それぞれの患者さんに合った生活習慣の見直しや食事療法・栄養指導などのアドバイスを行うことで、患者さんそれぞれの日々の自己管理に伴走し、重篤な病変を未然に防ぐことを究極の目標として診療しています。

各種検査機材も充実していると伺いました。

糖尿病をはじめとする生活習慣病の診察には、データによる的確な身体情報の把握が大切です。そのため当院では、専任の検査技師が常駐し、胸部エックス線検査や心電図、超音波検査機器による画像診断、眼底カメラ、骨密度測定、CAVI(動脈硬化測定器)などによる検査体制を整えています。高齢の患者さんや検査に慣れていない方でも安心して受診していただけるよう、なるべく患者さんに負荷をかけない検査方法を重視して、診療を行っていますね。

定期的に食事栄養相談も行っているそうですね。

伊藤博史院長 いとうひろし内科・糖尿病内科クリニック4

はい。糖尿病をはじめとする生活習慣病の治療の基本は食事療法だと考えます。そのためには、正しい食習慣の定着が欠かせません。当院では、管理栄養士による食事栄養相談日を週に2日定期的に設けて、予約制で患者さんの相談に応じています。食事療法というと「好きなものが食べられない」とか「難しい献立を考えなくてはならない」などと考える方も多いと思いますが、当院が考える食事療法とは「いつも食べている食事を少しだけ改善する」というもの。それは決して難しいことではなくて、日頃の食事の中でのちょっとした工夫や食材の置き換えなどにより、バランスの良い食生活につなげることです。バランスの良い食生活と一口にいっても、それぞれの健康状態や年齢、生活スタイルなどによって栄養バランスも変わります。当院では、患者さん一人ひとりの健康状態や好みに合わせて、無理なく継続的に実践しやすい食事療法をアドバイスさせていただいていますね。

患者に寄り添ったオーダーメイドの治療法を提案

院長のご経歴について教えていただけますか?

伊藤博史院長 いとうひろし内科・糖尿病内科クリニック5

医師を志して旭川医科大学医学部医学科入学後、医療についてさまざまな分野を学びました。その中で、特に糖尿病の治療に力を注いでいこうと思ったきっかけは、やはり家族の存在が大きかったと思いますね。私の家族が糖尿病を患っていたこともあり、糖尿病が身近な病気であったことが影響していると思います。そんな背景もあって「将来、自分の家族の糖尿病治療も行える医師になりたい」と、卒業後に勤務医として旭川医科大学病院に入局する際、糖尿病を担当する診療科を希望しました。その後、米国ミシガン州立大学糖尿病研究研修センターへ留学。糖尿病の専門家としての研鑽を積みながら、旭川医科大学病院や北海道内の複数の総合病院で20年近く勤務した後、開業に至りました。

印象に残っている患者さんとのエピソードがあれば教えてください。

そうですね。入局後、釧路の病院に研修医として勤務していた時のことです。まだ年齢的にも若い糖尿病の患者さんが敗血症を起こし、命も危ぶまれる状態になってICUに搬送されたのですが、その患者さんを担当したことが非常に印象に残っていますね。まだ自分は研修医だったこともあり、指導医の先生にさまざまなアドバイスをいただきながら懸命に治療にあたりました。退院後も引き続き私が担当医として診療を行いましたが、患者さんが退院されるまでの過程に自分が関わらせていただくことで、医療に携わることの意義を実感しましたね。患者さんの健康な生活を守り支えていきたい思いが、現在も糖尿病の専門家として多くの患者さんの治療を行っている自分のモチベーションにもなっていると思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

伊藤博史院長 いとうひろし内科・糖尿病内科クリニック6

糖尿病をはじめとする生活習慣病は、長い期間にわたって治療を継続していくことがとても重要で、たとえ病名が同じであっても、患者さんそれぞれの病状や治療に対するニーズもさまざまです。当院では、患者さん一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドの治療法を提案し、ともに協力し合いながら、患者さんの長期的な療養に伴走させていただきたいと日々診療を行っています。「糖尿病のことなら、いとうひろし」と言われるような、誰もが安心して足を運べるクリニックでありたいと思っておりますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。

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