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船橋 健二郎 院長の独自取材記事

ももたろう腎・泌尿器科クリニック

(蕨市/蕨駅)

最終更新日:2021/12/06

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「ももたろう腎・泌尿器科クリニック」は、2021年10月で開業5周年を迎える泌尿器科のクリニック。「患者さんがはつらつとした毎日を過ごせるように」という願いを込めて患者を「桃太郎」に、それをサポートするスタッフを「お供」に例えてクリニック名をつけたのだという。強いインパクトを与えるクリニック名に負けないようにと、「日々勉強を続け患者さんに正確な医療を提供したい」と考えている船橋健二郎院長。開業から5年、この地における同院の役割や、泌尿器科に対する思いについてじっくり語ってもらった。

(取材日2021年9月22日)

悩みを抱える家庭に光をともすべく、医師の道を決意

医師をめざしたきっかけは何ですか?

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僕が物心ついた頃から、母は難治性の呼吸器疾患を患っていました。母の体調が悪ければ家の雰囲気は暗くなり、また逆も然りで、家の中に病気の人がいると、その人中心に家庭の動きが決まっていくことが多くなります。そこで、僕と同じようにご家族について悩みを抱えている家庭に少しでも光をともせるようお手伝いをしたいと思い、医師をめざすようになりました。

泌尿器科を専門に選ばれた理由はありますか?

大学の先輩の影響が大きいですね。もともと僕は手術を行いたいと思っていて、手術を行う診療科の中でどこがいいかを考えていた時に、当時お世話になっていた泌尿器科の先輩に、泌尿器科は外科だけど内科の知識も必要とすることを教わりました。外科と内科の垣根を越えて診療できること、そして泌尿器科では、検査、病気の発見、治療、手術と、一つの診療科で最初から最後まで責任を持って患者さんを診られることが多い点に惹かれ、泌尿器科を専門に選びました。ですから、泌尿器科には外科と内科双方に精通している先生が多くいらっしゃいますね。

開院から5年がたちましたが、患者さんの主訴に変化はありますか?

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この地域に泌尿器科が少ないこともあり、開院させていただいた5年前から疾患の種類に変化はなく、多いのは夜間頻尿です。夜間頻尿は、原因が膀胱自体にある場合よりも、血圧、糖尿病、生活習慣など複雑に絡んでいることがほとんどで、原因解明の困難なところに治療の難しさがあります。そこで診療ではまず、夕飯、お風呂、就寝時間といった患者さんの生活スタイルを詳しく聞き出します。例えばご飯を食べてから寝るまでの時間が短いと、睡眠中の夜間尿量が増えるため、生活のリズムの見直しを促したり、血圧の高い人には血圧のコントロールをアドバイスしたり。なぜ生活習慣にも着目するのかといえば、患者さんには治療の結果を出してあげることが必要で、そのためには原因をきちんと究明していくことが大事だからなんです。人によってトイレに行く頻度は異なりますが、ご自分で気になるようでしたら一度来院ください。

患者が理解できるようわかりやすい説明を提供したい

患者さんと接する上で心がけていることを教えてください。

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患者さんが理解できるようにわかりやすく説明して差し上げるということです。と言うのも、開院した当初は、来院された患者さんの検査や治療をして、手術などの治療が必要な時に高次医療機関に紹介することが僕の一番の仕事になるのだろうなと思っていたのですが、ここ数年、実はすでに他院で治療を受けていらっしゃる方が多く来院されることがわかりました。自分がなぜこの薬を処方されたのか、どういう病気なのかがいまいちわからず、困り果てて当院を受診されるのです。お話を聞いていくと、他院での治療法や薬の処方に問題はないのですが、どうやら患者さんが受けた説明を理解できていないようなんです。当院ではそこを穴埋めしていくことが多くありますので、患者さんがご自身の病気をしっかり理解できるような説明を心がけています。

ハイビジョン軟性膀胱ファイバースコープを導入されたそうですが、どのようなメリットがありますか?

膀胱ファイバースコープとは、膀胱だけでなく、尿道や前立腺などの状態もカメラで観察していく検査で用いる機器です。膀胱がん、膀胱結石、前立腺肥大症、尿道狭窄症などの病気を見つけることができます。今回導入したファイバースコープは画像の精度も上がっていてきれいに映し出すことができますので、病気の有無をしっかり確認していけますので、見落としを防ぐことにもつながっています。また検査も短時間で済みますので、患者さんの体や時間の負担を軽減することにも役立てられているのではないかと思います。

以前は院内セミナーを開催されていたそうですが、現在も続けているのでしょうか?

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開院前の内覧会でセミナーを開催したところ、非常に好評をいただいたので、しばらく続けていたのですが、現在はコロナ禍のため中断せざるを得ない状況になっています。本来であれば病気についての発信を続けたいのですが、時節柄難しいですよね。今の状況が落ち着いたらまた再開したいですね。自分自身が参加していた勉強会も軒並みオンラインになっていますが、今後も新しい知識を吸収し続けたいと思っています。

泌尿器科のイメージが変わり受診しやすい時代に

開業した当初と現在では泌尿器科に対する世間のイメージは変わったと思いますか?

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そうですね。一昔前は、泌尿器科の玄関に入るだけで周りの目が気になるとか恥ずかしいといったイメージが強かったかもしれませんが、最近は老若男女問わずそういったイメージを持っている方は減っているように感じます。耳鼻咽喉科や眼科のように、気になる症状があったら気軽に受診できるようになってきていると思います。それは泌尿器科の先生たちの長年の努力のおかげです。ただ、ちょっと物足りないなと思うのは、例えばテレビや雑誌などでは泌尿器科の疾患は取り上げられることが少ないということです。泌尿器科は非常に幅広く、前立腺の肥大症や尿失禁、夜間の頻尿などはもちろん、性病、尿路感染症、男性不妊症、男性更年期障害、子どもの夜尿症など多岐にわたりますので、メディアでもっと取り上げてもらえたら泌尿器科の疾患について皆さんに知っていただけますし、どこを受診したらいいか迷っている方の手助けにつながるのではないかと思います。

今後の展望を教えてください。

開院から5年が経過し、ありがたいことに多くの患者さんが受診してくださっています。この土地に泌尿器科を開業したことは間違っていなかったなという思いがあるのも事実ですが、もう一度初心にかえって開院した時の患者さんをお迎えする気持ちや、自分に何ができるのか、などを常に考えながら日々診療していきたいと思っています。スタッフの雰囲気や言葉遣い、なるべく待ち時間をつくらない、検査に対するわかりやすい説明などが総合的に合わさって最終的にここに来て良かったと思ってもらえると思うのです。当たり前のことを当たり前のようにやり続けるのはとても大変なことだと思うのですが、いま一度基本に立ち返って、スタッフ一同開院した時の気持ちを忘れずにやっていきたいと思います。

読者の方へのメッセージをお願いいたします。

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前項でも述べたとおりですが、泌尿器科の疾患は多岐に渡ります。どこを受診したらいいかわからないという方はまず一度ご相談ください。当院でできることはしっかり行い、必要であれば専門の医療機関をご紹介いたします。それが町の泌尿器科の役目だと思っています。当院の名前の由来は、「桃太郎のように患者さんがはつらつと毎日を過ごせますように」という願いが込められています。「インパクトのある名前だね」で終わらないよう、名前負けしないようにしっかりと診させていただきますし、患者さん一人ひとりに合わせた適切な医療の提供に努めていますので、お気軽にお越しください。

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