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足のむくみが心配な方へ
内科と血管外科の視点から診断と治療を

きむら内科外科クリニック

(川口市/西川口駅)

最終更新日:2023/12/15

きむら内科外科クリニック 足のむくみが心配な方へ 内科と血管外科の視点から診断と治療を きむら内科外科クリニック 足のむくみが心配な方へ 内科と血管外科の視点から診断と治療を
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足のむくみ(浮腫)は、血管やリンパ管からしみ出た水分が皮膚の下に過剰にたまった状態のこと。その原因は心臓や肝臓、腎臓など内臓機能の低下による内科系の病気と下肢静脈瘤や深部静脈血栓症(別名:エコノミークラス症候群)、リンパ浮腫といった血管・リンパ管の病気のほか、薬の副作用、塩分の取りすぎ、肥満など多岐にわたる。大学病院などの血管外科で診療経験が長い「きむら内科外科クリニック」の木村秀生院長は、「痛み・赤みを伴い、翌日も続く足のむくみがあれば、急いで受診を」と注意を促す。「足のむくみの適切な診断・治療には内科と血管外科の双方の視点が必要で、特に血管の病気は血管外科医に相談を」と話す木村院長に、すぐに受診すべきケースや血管外科で行う治療など、足のむくみで悩んだときに役立つアドバイスをもらった。

(取材日2022年10月12日)

心臓や肝臓など内科系の病気から血管の病気までさまざまな足のむくみの原因に幅広く対応できることが必要

Q受診が必要な足のむくみ、受診する診療科などを教えてください。
A
きむら内科外科クリニック むくみの原因となる病気は多く、時に診断が難しいという

▲むくみの原因となる病気は多く、時に診断が難しいという

足のむくみは正常な方でも日常でよく見られる症状ですが、通常は夜間眠っている間に改善します。足に痛み・赤みを伴う場合や何日もむくみが続く場合、左右の足の太さが明らかに異なる場合は何らかの病気が隠れている可能性が高く、早めの受診が必要です。一般的に心臓・肝臓・腎臓・甲状腺などの内臓の機能低下や肥満、塩分の取りすぎなどが原因の場合は全身に原因があるため両足がむくみ、下肢静脈瘤やリンパ浮腫など血管・リンパ管が原因の場合は片足だけむくみが現れることが多いです。まず内科で全身や内臓の病気がないか調べてもらいましょう。そこで、血管の病気が疑われたら、できるだけ早く血管外科を紹介してもらうのがよいと思います。

Q足のむくみを放置すると、どのようなリスクがありますか?
A
きむら内科外科クリニック 受診が遅れがちのため、気になる症状があれば早期受診を

▲受診が遅れがちのため、気になる症状があれば早期受診を

足のむくみの原因はさまざまですので、まずは医師による正しい診断が重要です。肥満や塩分の取りすぎが原因なら、時間をかけて生活習慣を改善することが必要になります。心臓・肝臓など内臓の病気でむくみが出る時は、その機能がかなり低下していますので、早めに専門の医師の治療を受けてください。特に重症心不全や深部静脈血栓症、進行がんなどは放置すると命に関わる危険な状態になりますので、緊急な対応が必要です。下肢静脈瘤の場合はゆっくりですが進行するため、放置するとむくみや痛みなど症状が悪化し生活の質が低下します。原因が何であれ、むくみは放置すると硬くなり治るのに時間がかかりますので、早めに医師に相談してください。

Q足のむくみの診断にはどんな診察や検査が必要ですか?
A
きむら内科外科クリニック 血液検査やエコーによる検査でむくみの原因がわかることが多い

▲血液検査やエコーによる検査でむくみの原因がわかることが多い

一般の診察と同じように自覚症状や病歴・服薬歴などをよく聞いて、足はもちろんのこと、全身の診察を行います。血液検査、胸部レントゲン、心電図により、心臓・肝臓・腎臓など内臓の機能低下による病気の多くは診断できます。塩分の取りすぎや急激な体重増加など生活習慣を含めた聞き取りも必ず行います。片足だけがむくむ場合は血管・リンパ管が原因であることが多く、骨盤から足にかけての超音波検査、いわゆる「血管エコー」がたいへんに重要になりますが、この検査に慣れている医師や技師でないと診断は難しいことが多いです。必要に応じて心臓超音波検査や体部CT・MRI検査を行うことで見つけにくい原因が発見されることもあります。

Q足のむくみの治療にはどのような方法がありますか?
A
きむら内科外科クリニック 下肢静脈瘤に対して日帰り手術を積極的に行っている

▲下肢静脈瘤に対して日帰り手術を積極的に行っている

内臓の機能低下や進行がんが原因であれば、その治療をまず行うべきです。合わせて、減量や塩分制限もむくみに有用です。急にむくみが強くなった場合、例えば深部静脈血栓症では直ちに入院し、血栓を溶かす治療が必要になります。経過がゆっくりですぐにむくみの原因がわからない場合は、まず弾性ストッキング着用による圧迫療法が有用です。この時、むくみやすくなる日中にストッキングを履くことが大切です。むくみや痛みなど症状がある下肢静脈瘤に対してはカテーテルを使った手術により症状の改善が見込めます。リンパ浮腫に対しては、高圧の弾性ストッキングの着用をするとともに、皮膚が荒れないようにスキンケアすることが大切です。

Qむくみの原因となる下肢静脈瘤の治療が得意と聞きました。
A
きむら内科外科クリニック むくみで困っている人は一人で悩まずにまず相談してほしいという

▲むくみで困っている人は一人で悩まずにまず相談してほしいという

下肢静脈瘤は足の静脈にある血液逆流防止弁が壊れ、足にこぶができる病気です。進行すると足のむくみ、痛み、こむら返り、皮膚炎を生じます。命に関わる病気ではありませんが、手術により歩行が楽になったり、皮膚のかゆみがなくなったりすることが期待でき、生活の質の向上につながります。当院では、レーザーカテーテルを用いた焼灼術に加えて、特殊な接着材を使用した先進のグルー治療を受けることができます。細い静脈瘤に対しては薬剤を注入して血管を固める硬化療法を積極的に行っています。適切な治療を受けるためにも、血管外科専門の医師がいる医療機関で静脈瘤の治療を受けることをお勧めします。

ドクターからのメッセージ

木村 秀生院長

足のむくみだけで医療機関を受診される方は、まだ少ないかもしれません。しかし、むくみは外見以外に足が重くなったり痛くなったりするため、生活に支障が出ることがあります。さらに、さまざまな病気が隠れている可能性があり、中には命に関わる重大な病気の場合もあります。当院は内科と血管外科の両方の視点から、総合的に足のむくみに対応できる点が特徴です。丁寧な診察と適切な検査、迅速な診断をすることでむくみの患者さんの不安と苦痛を取り除くことをめざしています。また、下肢静脈瘤の患者さんにはそれぞれの状態に合った治療法を幅広く提供できますので、気軽にご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

超音波検査/3850円~6050円

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