小出 貴照 院長の独自取材記事
歯科オーラルクリニック エクラ
(日進市/星ヶ丘駅)
最終更新日:2026/06/17
愛知県日進市の住宅街に位置する「歯科オーラルクリニック エクラ」。院内は白を基調としており明るく清潔感がある。小出貴照院長は、通いやすい雰囲気を意識して院内を設計したという。診療では、開業当初から全身の健康につながる予防歯科に着目。歯に関する情報発信も積極的に行っており、歯科医師やスタッフから、さらには待合室や診療室のモニターを使って多くの情報を提供している。虫歯や歯周病を繰り返さない歯科治療を心がける小出院長に、クリニックの特色について語ってもらった。
(再取材日2026年5月26日)
歯科医院を「健康を維持するために通う場所」に
まずはクリニックのコンセプトと、先生がめざす歯科医療についてお聞かせください。

当院は「地域の皆さまが介護に頼らず、健康で長生きできるように健康教育を行う場であること」をミッションに掲げ、「お口の健康から全身の健康をサポートする」ことをビジョンとしています。クリニック名に「オーラルクリニック」と掲げているのも、歯やお口だけを見るのではなく、お口を通して全身の健康を見守る医療を実践したいという思いから。お口は体の入り口であり、お口の健康は全身の健康に大きく影響します。特に歯周病は全身疾患との関連が明らかになっており、原因菌が血液に侵入すると、動脈硬化や心疾患、糖尿病などを引き起こす可能性があります。これらを踏まえると、従来の歯周病検査だけでは不十分。そこで当院では、リスクの大きさに見合った検査体制や診療方針を新たに打ち立てました。
歯周病のリスクを踏まえ、こちらではどのような検査や診療を行っていますか?
歯周病から歯を守るには、口腔ケアを行うと同時に、菌をコントロールしていく必要があると考えています。当院では、位相差顕微鏡やPCR検査を導入し、細菌の種類や量を科学的に分析。除菌の必要性を見極めながら、効率的な予防・治療につなげています。これらの検査により歯周病の状態を数値化し、「見える化」することで、患者さま自身がお口の状態に関心を持ち、二人三脚で取り組む予防と治療が可能になります。当院では、歯周病のない「ペリオフリー」を目標に、口の健康と全身の健康を守るためのサポートを行っています。
そのほか、口腔から全身の健康につなげるために取り組んでいることはありますか?

健康な口腔環境を保つには、歯だけでなく口腔筋機能や噛み合わせにも目を向けることが大切です。お子さんでは口腔筋力の低下が口呼吸や歯並びの乱れ、集中力低下につながることがあり、50歳以上ではオーラルフレイルによって噛む・飲み込む力が弱まり、栄養バランスの偏りを招きかねません。当院では、機能回復およびこうしたリスクを防ぐために、必要に応じて口腔筋機能トレーニングを実施しています。また、噛み合わせについても、不具合があれば全身の不調につながることがありますので、矯正歯科医師と連携して治療を行っています。全身の病気予防のためにも、悪くなった歯だけを診るのではなく、口腔全体を一単位として捉え、総合的な診療を提供したいと考えています。
訪れるだけで歯や体に関する健康情報が得られる場所に
予防歯科に力を入れていらっしゃるそうですが、具体的な取り組みなどありますか?

はい。当院の予防歯科の特徴は、歯科医師・歯科衛生士・管理栄養士が三位一体となって行っている点です。歯科医師は噛む機能の回復と維持に努め、歯科衛生士は専門的な知識と技術で、お口の衛生管理とプラークコントロールを行います。また、再発防止や予防においては、虫歯や歯周病が発症する原因やご自身のお口の傾向など、患者さまが正しい情報を得ることも不可欠です。そのため、歯科衛生士が食生活についてヒアリングを実施し、そこに管理栄養士が加わって、ヒアリングで得た情報をもとに、患者さまへの食事指導や栄養のアドバイスを提供します。小さいころの食事や離乳食も今後に大きく影響するため、教室なども定期的に行っています。こうした「食育」を通じて一人ひとりの患者さまの健康のサポートにつなげたいと考えています。
歯科治療のためだけでなく、健康のためにも通ってほしいとお考えなのですね。
私の理想は健康のために、患者さま自ら定期検診やクリーニングに来ていただけるような歯科医院です。皆さん虫歯になったら削って治療して、また虫歯になってと繰り返しがちですよね。でも、それはなぜなのかと考えなければいけません。痛くなってから来るのでは遅いですから、気づける場所が必要なんです。私たちの目標は、地域の皆さまが介護に頼らず、長く健やかに過ごしていただくための「健康教育を発信する場」になること。その一環として、待合室と診療室のモニターで、歯に関する説明動画を毎月内容を変えて流しています。ホームケアグッズの提供にも、力をいれていますね。歯の治療に関する疑問点や予防歯科の大切さなど、来院するだけで歯に詳しくなれる場になりたいと思っています。
クリニックの内装や設備にもこだわっていらっしゃるとか。

歯科医院に苦手意識をお持ちの方にも、少しでもリラックスして通っていただけるよう、当院ではあえて歯科らしさを感じさせない内装にこだわっています。照明や空間設計だけでなく、アロマをたき、診療スペースはすべて個室とすることで、プライバシーにも十分配慮しています。さらに、診療内容に応じて院内を6つの空間にゾーニングし「また来たい」と思っていただける環境づくりを大切にしています。感染症対策にも力を入れており、滅菌作業を見ていただける「滅菌ゾーンの見える化」を実施。院内の水や空調には除菌力に優れたオゾンシステムを導入し、安心して治療を受けていただける環境を整えました。
インプラント治療やマウスピース型装置による矯正も
先生は歯科口腔外科がご専門だそうですね。

大学病院の歯科口腔外科を経て、インプラントや矯正、審美歯科を中心に提供している大規模な医療法人の歯科医院で10年以上経験を積みました。現在は、他院からの紹介の患者さまを含め、多くのインプラント治療をしています。血液検査などの検査や診断は、大学病院の口腔外科でもたくさん経験してきましたので、インプラント治療の前にはきちんと全身の健康チェックをし、歯科用CTで顎の骨の状態や神経や血管の通る位置も精密に確認して手術に臨んでいます。徹底した衛生管理は当院の軸でもありますから、オペ室も大学病院と同じような基準で無菌状態を維持しています。また、痛みに配慮し、手術は半分眠ったような状態になるように静脈内鎮静法で行います。何より患者さまの安心や安全が第一ですから、先進の医療機器は欠かせません。顎の骨を補うのに有用な歯周組織再生療法も行っているので、難症例でも一度、ご相談いただければと思います。
インプラント治療だけでなく矯正の臨床経験も豊富なのですね。
歯列矯正は、ほぼマウスピース型装置を用いて行っています。見た目の目立ちにくさや歯磨きのしやすさだけでなく、先進技術で作られた精緻な装置を用いる点もメリットですね。22時間装着の必要がありますが、使用状態を色で判別するインジケーターもあります。また、インプラントの治療技術を活用した矯正にも取り組んでいます。アンカースクリューと呼ばれる歯科矯正用の小さなねじ状のスクリューを歯槽骨に埋め込み、それを基点にゴムやワイヤーをつけて歯を移動させることをめざします。従来のワイヤー矯正に比べると、移動させたくない歯まで動かしてしまうリスクが減ります。スクリューを埋め込むと聞くと怖いと思われるかもしれませんが、ごく小さな穴を開けるだけなので安心してください。
読者へのメッセージをお願いします。

以前、検査で口腔内を見た時に「最近疲れていませんか」と聞くと、驚いてうなずかれた方がいらっしゃいました。口の中で悪玉菌が優位になると、免疫力が低下するんです。口腔内環境が体の健康に及ぼす影響は、医科の先生方の間でも認識されていること。見た目がきれいでも、悪い菌が多ければ再発します。当院では「一度治療した歯は再発させない」というのが、スタッフ間の共通認識。歯科医師ありきで進めるのではなく、歯科衛生士や管理栄養士も含めたチーム医療で各患者さまに合ったオーダーメイドな治療を心がけています。どれだけ体にいいものを食べても、口腔環境が悪ければ菌も一緒に飲み込んでしまいますし、嚥下できなければ誤嚥性肺炎にもつながります。虫歯や歯周病予防だけでなく、全身の健康を考えられる歯科医院でありたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置による矯正/66万円~(16~18歳)、88万円~(18歳以上)、44万円~(一期治療を終えた場合)
一期治療/44万円~
表側矯正(クリアブラケット)/88万円
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正/矯正費用+5万5000円
インプラント治療/1本38万5000円(そのほかに、手術時のガイデッドサージェリー費用が1本につき6万6000~11万円かかります)
歯周組織再生療法/5万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

