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村瀬 真哉 院長の独自取材記事

むらせ歯科医院

(名古屋市天白区/平針駅)

最終更新日:2021/10/12

村瀬真哉院長 むらせ歯科医院 main

鶴舞線平針駅から徒歩7分ばかり。閑静な住宅街の中にある「むらせ歯科医院」は、駐車場も完備され、アクセスも良いのが利点だ。院長の村瀬真哉先生は、10年程前まで父が運営していた外科クリニックの隣に開院している、親子2代で地域住民に信頼を寄せられるクリニックとなっている。村瀬先生のモットーは、患者の話をよく聞き、希望に添った治療をするということだそう。そのため院内には、カウンセリング専用の部屋などがあり、会話が絶えず、患者の緊張をほぐしてくれる。患者の希望を重視し、なおかつ自身の歯で最後まで食べられるようにと、歯周病治療に力を入れているクリニックと語る村瀬先生に、クリニックのことや診療方針について話を聞いた。

(取材日2016年11月16日)

父の背中を追いかけて、歯科クリニックを開業

開業して14年ということですが、そもそも平針のご出身だそうですね。

村瀬真哉院長 むらせ歯科医院1

私の父が外科の医師で、この隣で開業していました。そちらは父が高齢のため既に閉院してしまいましたが、私が開院して4〜5年くらいまでは一緒にやっていたんですよ。父が開業したのは私が1歳になる前ですから、父と合わせてこの地で50年近く医療をしていることになります。私が子どもの頃は、この辺りも田んぼばかりでしたが、鶴舞線の平針駅ができてからはマンションが急増してきて、新興住宅街みたいになりましたね。当院の患者さんも、少し前までは小さな子どもを連れたご家族等もよく来院され、多様な患者層でしたが、最近は高齢者が多くなりました。中には他の疾患をお持ちの患者さんもいますので、特に注意して治療を進めています。

そもそも、歯科医師を志した理由は何ですか?

父のクリニックは外科でしたので、診療などをよく見ていましたし、自然と医療関係の仕事に就きたという思いは持っていましたね。忙しい人で、救急車とかも来てしまうし、遊んでもらったとかいうイメージはあまりないのですが、父は医師を全うしたのかなと思っていますし、尊敬できる人でしたので、医療関係の仕事をしたいという意思だけは揺らがず、歯科を選び、父と一緒に仕事をしたいと思って、父のクリニックの隣に開院したのです。

開業を決意したきっかけはありますか?

村瀬真哉院長 むらせ歯科医院2

一番は、診療方針や考えを患者さんに伝えたかったからですね。大学や勤務医時代にいろいろな先生の下で、さまざまな勉強をさせていただきました。その中で、それぞれ先生によって、診療方針や考え方が違うことも学びました。私自身は、歯周病治療を一番重視して治療を行っているつもりです。本当はそれ専門のクリニックを併設したいです。現在もその願いは持っています。当クリニックは一般歯科ですが、メンテナンスや歯周病治療に力を入れ、患者さんにもその大切さを理解していただけるように努めています。

患者と共同作業の感覚で治療を進める

歯周病治療を重視するようになった理由を教えてください。

村瀬真哉院長 むらせ歯科医院3

単純に言えば、患者さんに最後まで自分の歯で食べてほしいからです。また、根だけでも残っていれば、治療の選択が多いので、歯の根だけでもいいから、残しておきたいという考え方で治療をしています。その基本となるのが、歯周病にならないように、毎日しっかり歯ブラシしていただくこと。それでも磨き残しが残ってしまうので、すぐに歯石はたまってしまいますから、定期的にメンテナンスにも来ていただきたいです。歯周病対策には、歯石取りは必須ですからね。そのためには、患者さん自身の意識も変えていただきたいと思っています。患者と歯医者は共同作業という感覚です。

歯周病治療を重視するというのは、どのような治療方針になるのですか?

虫歯やかぶせ物など、患者さんの主訴を一番に伺いますが、それが終わった時点、あるいはそれと平行しつつ、歯周病の治療をしてもらえるように話をさせていただいています。歯周病を治したいと来院される患者さんはいいのですが、それ以外の方は、基本的に主訴の治療が終わってしまうと、その後がなかなか続きません。しかし、自分の歯を残すためには、クリーニングが欠かせません。私も常に勉強を続けていまして、使えそうな新しい治療は積極的に取り入れています。患者さんにもいろいろな治療法を紹介して選んでもらうようにすることで、定期的にメンテナンスに来ていただけるよう、努力をしています。

診療の際に心がけていることは?

村瀬真哉院長 むらせ歯科医院4

患者さんの話をよく聞くことですね。そして、それに沿った治療をすること。逆に言えば、特に希望を言われない場合は、僕自身が判断して治療を必要としている所から、進めていくようにしています。患者さんの話でよくあるのが「抜かれた」「削られた」ということです。抜くこと、削ることは最後の処置だと思っています。ですから、患者さんの希望をよく聞き、満足していただけるような治療方法でご相談しつつ進めるようにしています。

歯科医師の仕事は、患者の歯磨きのサポートと考えて

力を入れていきたい治療はどのようなことですか?

村瀬真哉院長 むらせ歯科医院5

繰り返しになりますが、歯の根を残す治療です。できるだけ抜歯しないように、多少は弱くなっても、最後まで根が使えるような治療をしたいと思っています。そのため、歯周病治療・予防を一番に考え、メンテナンスを重視していく方針は変わりません。毎日の歯ブラシとあわせて歯科でのメンテナンスを利用することで、歯に残っている細かな歯石を取り除くことができますし、虫歯にもなりにくくなります。ぜひ定期的にメンテナンスを活用していただければと思います。

プライベートでのリフレッシュ法なども聞かせてください。

健康のために何かをやっているかと聞かれると、実は何もやっていません。しかし、私はストレスが一番の病気の要因になりうると思っていますので、ストレスをためないようにはしています。それで、最近になってギターを始めました。これが今一番楽しいですね。私は昔から洋楽が大好きで、ずっと楽器がやりたかったんです。それで、たまたま息子がギターを始めたことをきっかけに、私も始めました。特に目的があるわけではないですが、インターネットの動画などで弾き方などを研究しながら、楽しんでいます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

村瀬真哉院長 むらせ歯科医院6

歯を大事にしてもらって、歯ブラシの仕方を歯科医師に習って頑張ってもらうことが一番と言いたいですね。しかも歯ブラシはどんなに頑張っても汚れの9割程度までしか取れないので、歯石が1割残ってしまいます。それを取るのが私たちの仕事。私たち歯科は、患者さんの歯ブラシのサポートが仕事と捉えてもらえればいいなと思います。できれば毎日朝昼晩と3回やっていただきたいのですが、最低限夜だけでもぜひやってほしいですね。夜というのは、人間の身体が休みますから、唾液などの分泌物も減ってきます。それで、口内が乾燥し、細菌が活発になるのです。ですから、夜に歯ブラシをしないと、細菌に対して一番良い環境をつくってしまうと考えてくださいね。夜寝る前に必ず歯ブラシをしていただき、その後はできるだけ早く寝ていただくのが一番だと思います。

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