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星加 義人 院長の独自取材記事

草加きたやクリニック

(草加市/獨協大学前〈草加松原〉駅)

最終更新日:2021/10/12

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幹線道路から一歩路地を入った静かな環境にある「草加きたやクリニック」は、2016年6月に開業。訪れる患者がリラックスできるように、との思いからナチュラルなウッドテイストでまとめた院内はまるでカフェのような趣で、病院が苦手な子どもでも落ち着いて診察が受けられそうな雰囲気がある。いくつもの総合病院で呼吸器疾患専門の医師として勤務してきた星加義人(ほしか・よしと)院長は、幅広い疾患にも対応できるよう、家庭医療を行う医師としての研鑽も積んできた人物。患者に対しては、やわらかな笑顔で丁寧でわかりやすい説明を心がけ、なんでも相談しやすいようにと心を砕く。そんな星加院長に、最近患者が増えている睡眠時無呼吸症候群や、診察にかける思いなど、さまざまな話を聞いた。

(取材日2021年8月27日)

呼吸器を中心に家庭医療を行う医師として総合的に診療

天井が高くて開放感があり木の温かみが感じられる、すてきなクリニックですね。

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ありがとうございます。私が以前往診に伺っていた介護老人保険施設がこういったナチュラルテイストの造りをされていて、皆さん生き生きと楽しげに過ごされていらっしゃいました。自分がクリニックを造るときは、このように和やかな雰囲気にしたいと思っていましたので、木目調の壁紙などを使ってやわらかな感じにしました。ここはお隣にあった埼友草加病院が移転することになり、この地域の方がお困りになるので何らかのかたちで医療機関をつくりたい、という話があり、縁あって開業させていただきました。ですので地域の皆さまのかかりつけ医として、どんな症状でも気軽に来院いただければと思っています。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

近隣の患者さんを中心に、お子さんから高齢の方まで幅広い方に来ていただいています。疾患もさまざまで、まさに私がめざしていたかかりつけ医の姿そのもの、といった感じです。一方で、この地域には呼吸器の専門の医師が少ないようで、長引く咳や喘息のご相談などで遠方からいらっしゃる方も多いですね。最近は、長引く自粛生活のストレスなどから、精神的なことで息苦しさを感じる人が増えているように感じます。検査をしても異常はないのですが、異常がないとわかったことで、安心される方もいらっしゃいますね。勤務医時代には、生活習慣病の診療や在宅医療も経験を積んだので、糖尿病や高血圧などの慢性疾患の患者さんも広く診療しています。予防接種や禁煙治療も可能ですので、地域のかかりつけ医として疾患問わずなんでもご相談ください。また、睡眠時無呼吸症候群の治療にも力を入れています。

日々の診察で心がけていることを教えてください。

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患者さんのお話をよく聞き、わかりやすく丁寧な説明を行うことですね。ご自分の体にどんなことが起こっているのかわからないと、誰しも不安になるかと思います。なので、できるだけ医療用語を使わない説明を心がけています。正確な診断をすることも大切です。例えば、咳が長引くという症状でも、原因によって対処方法が違います。特に肺炎の場合は、咳止め薬を使ってしまうと重症化する恐れがあるので、きちんと原因を突き止められるように治療経過の記録を取らせていただくこともあります。実は、呼吸器疾患は重症化するまで症状が出ないものも多いんです。病院勤務時代には、そのことでつらい経験をすることもありました。そんな中でも、患者さんのご家族から「最後は先生に見ていただけて良かった」と言っていただけた時は、精いっぱいやって良かったと思うと同時に、切なく苦しい思いも感じていました。

自覚症状の出にくい「睡眠時無呼吸症候群」に注意

睡眠時無呼吸症候群とはどんなものでしょうか。

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睡眠中に何度も繰り返して一時的に呼吸が止まる病気です。血中の酸素が不足するため、睡眠時にしっかりと体を休ませることができなくなり、心臓や脳、血管に負担が増えてしまうんです。患者さんは圧倒的に男性が多く、年代では30~50代が中心でしょうか。バスやタクシー、電車の運転手さんは、定期検診で睡眠時無呼吸症候群のチェックもあるので、そこで引っかかって受診される方もいらっしゃいますね。病状別では、軽症だと自覚がないことが多く、ご家族からいびきを指摘されて受診される方が多いです。中等症や重症の方は、夜間に何度も起きる、朝起きた時に頭痛がする、寝た気がせず日中眠くてたまらない、などの訴えが多いですね。放っておくと、高血圧や心不全発生のリスクも上がってしまうので、中等症以上だと治療するのがお勧めです。高血圧で薬を使ってもなかなか下がらない場合、実は睡眠時無呼吸症候群が原因だったということもあります。

治療の流れについて教えてください。

問診とESSというスクリーニング検査を行い、睡眠時無呼吸症候群の可能性が考えられる場合は、まず簡易検査を実施します。この検査で判断できた場合はすぐ治療に入ります。簡易検査で判別が難しい場合は、従来は連携医療機関で1泊2日の検査入院で詳細なデータを取っていましたが、今は新型コロナウイルスが流行していて難しいので、検査キットを貸し出して、脳波などを記録する詳細な検査を行っています。精度は多少落ちますが、自宅でできるのがメリットですね。治療は中等症以上では「CPAP」という就寝時に装着するマスクを、軽症ではマウスピース型器具を使って睡眠時の気道を確保するのが基本です。ただそれらは対症療法に過ぎず、使うのをやめれば元に戻ってしまうので、食事管理や運動による減量なども頑張ってもらうことがほとんどです。気道を確保しやすくすることで、根本的な解決をめざしていきます。

そのほか、身近な呼吸器疾患で気をつけるべきものはありますか?

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喫煙者の方に多く発病するCOPD(慢性閉塞性肺疾患)ですね。年齢が上がってくると誰しも階段を上る時に息切れがしたりするものですが、喫煙者の方、また過去に喫煙経験のある方の場合はCOPDが原因となっていることも多く、息切れを加齢のためなどと侮っては危険です。COPDは心臓などほかの臓器の合併症を引き起こすことも多く、早めの対処が必要です。COPDは完治はしませんが、適切な治療を行うことによって、進行の防止や症状の緩和が期待できると考えています。喫煙者の方で最近息切れがする、という方はぜひ検査を受けてください。禁煙をお考えの方は、禁煙治療も当院で行っています。最近は若い世代の方も禁煙に積極的です。保険適用の範囲も広がりましたのでぜひお気軽にご相談ください。

気軽になんでも相談できる雰囲気を大切にしたい

スポーツがお好きだと聞きました。

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はい。小さい頃は野球、サッカー、中学はテニス、高校はラグビー、大学ではアメリカンフットボール、ゴルフといろいろやってきました。今は週に3〜4回くらいジムに通って鍛えていて、それが健康法兼ストレス解消法になっていますね。筋力トレーニングはもはや趣味ですし、栄養や食事の取り方について考えるのも、実践するのも結構好きなんです。食事と運動は、生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群の治療や予防にも大事なことですね。

今後、このクリニックをどのようにしていきたいとお考えでしょうか?

引き続き、家族みんなでなんでも相談に来ていただけるようなクリニックをめざしていきたいですね。患者さんが雑談交じりにご相談いただけるような雰囲気をつくりたいと思っています。何科にかかっていいかわからないときなども気軽に来てもえらえれば、専門的な治療が必要な場合にはご紹介しています。また呼吸器の専門として肺がん患者さんも大勢診てきて、訪問診療の重要性も承知しているので、こちらにも力を入れていきたいですね。外来も現在は、土曜以外は医師1人なので、これからは平日も2人体制にできればなと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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自営業の方や、専業主婦・専業主夫の方などは定期検診を受けていない人も多いですが、肺疾患には重症化するまで症状のないものや、ちょっとした咳や息切れが発端になるものも多くあります。年に1度はエックス線検査などを含めた健康診断を受けてほしいと思います。当院でも、近隣の病院とも連携して健康診断を実施しており、24時間心電図測定器や超音波検査による心疾患検査、睡眠時無呼吸症候群の検査なども可能です。気にかかることがあれば、まずは気軽に受診してみてください。

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