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山口 健一 院長の独自取材記事

爪と皮膚の診療所 形成外科・皮膚科

(横浜市青葉区/青葉台駅)

最終更新日:2020/02/06

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爪のトラブルはどこを受診すればよいかわからない。そんな人たちが迷うことなく適切な治療が受けられるようにと2016年5月に開業した「爪と皮膚の診療所 形成外科・皮膚科」。山口健一院長自身が巻き爪で悩んだことがきっかけで爪にのめり込み、専門である形成外科の診療だけではなく、皮膚科、整形外科といった他科の視点、靴職人やネイリストなど医療以外の職人の見解も取り入れ多角的に「足」を診ていく。「ここまで巻き爪を深く掘り下げた医師は少ないでしょうね」と自らを評し優しい笑顔で笑う山口院長。研鑽を重ねた技術と豊富な経験だけではなく、穏やかな口調で患者の不安を受け止める。そんな山口院長にクリニック開業の経緯や日々の診療についての他、今後の展望など爪への情熱を語ってもらった。
(取材日2016年6月20日)

形成外科、皮膚科、整形外科の多角的視点で爪を追求

この度の開業に至った経緯を教えてください。

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地域医療に貢献したいという気持ちから、住まいのある青葉台の人たちの力になりたいと思ったことが開業のきっかけでした。この地域にお住まいの方は、医療にすごく深い知識を持っている人が多く、論理的に説明をするときちんと理解してくださるので、とても診療がしやすいですね。爪を診てほしくても「何科に行けばいいかわからない」という声も多かったことから「爪と皮膚の診療所」という院名にしました。医師がどれだけ勉強しても救えるのは出会った患者さんのみ。わかりやすい院名にすることで、より多くの患者さんと出会い爪に特化した医療を提供していきたいという思いを込めています。

先生が爪の治療に興味を持ったきっかけは何でしたか?

研修医の時に巻き爪で足の指が痛くなり半年ほど悩まされたことがありました。そのうち治るだろうと思っていたのですが、なかなか治ってこない。炎症はほんの少しだったのですが、こんなに大きな体をしているのに歩けないほどつらかったので、先輩の医師に手術をしてもらいました 。その経験から巻き爪の手術療法を勉強するようになったのですが、しばらくして皮膚科の「切らずに矯正する治療」も習得しました。僕が思ったのは、患者さんが一番困るのは、医師によって手術か矯正か言っていることが違って来ること。そこで、僕は矯正と手術の両方の治療法を学び、その結果、爪によってベストな治療が違うということにたどり着きました。

形成外科の治療と皮膚科の治療、両方を習得されたわけですね。

ただなぜ爪が巻くのかという原因がわからなくて。そこでもし巻いている状態が爪にとって都合がいいのなら、それを強引に矯正して皮膚に当たらないように平にする前に、何故巻いてきたのかという原因を考える必要があり、足の骨の勉強をしたいと考えたんです。形成外科、皮膚科そこからさらに整形外科の領域に。しかも爪だけのためにそこまでやる人はなかなかいないので迷いもありましたが、一生修行していくのも面白いかなと思い、表参道にある「足の診療所」に入職しました。そこで足やインソールについて勉強して三年、形成外科の外科的療法、皮膚科的な矯正や水虫、整形外科的な骨の構造も勉強し満を持しての開業となったのです。

患者の疑問や不安に応えるベストな治療を心がける

このクリニックでは、どのような治療を行っていますか?

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皮膚科診療はもちろん擦り傷、切り傷、火傷、ばね指、皮膚腫瘍の除去など、多岐に渡り対応しています。巻き爪については状態に応じて、手術やワイヤー矯正、3Dデータによるオーダーメイドのインソール作成も行っています。その他、特徴的なのは変形して厚くなってしまった爪を削って整えたりもしています。爪が厚くなりご本人やご家族が切るのが難しいという場合、爪切りだけのために病院には行きづらいし、寝たきりの人やご高齢の方が爪を切るためにネイリストの所に行くかというと、なかなかそうはいきませんよね。そこで、当院では爪切り+爪削りと老人施設への爪切り往診を行い、爪や足に関するお話をしています。

爪のトラブルは痛みが出てからの受診でもよいのでしょうか?

痛みが出始めたら大急ぎで受診していただきたいですが、痛くなくても診せていただくと尚よいです。僕も以前は、爪が巻いていても痛みがなければ、そのままでいいのかなと思っていたのですが、「これだけ爪が巻いていて痛くないわけがない。爪がゆっくり巻いていくのに合わせて痛くない歩き方をしている」という意見を聞いてからは真摯に受け止めています。そこから現在行っているインソール作成や歩き方のアドバイスにつながっていくのです。

日々の診療で大切にしていることはありますか?

患者さんの疑問や不安をなくすことですね。他の病院で治療をしたけれどうまくいかなかったというときには、どういう状況だったのかをよく聞いていきます。セカンドオピニオンで他の先生の意見が聞けてよかったという人もいるかもしれませんが、セカンドオピニオンが成り立つというのは、ベストな治療が行われていないことを如実に証明されてしまっているということ。僕は医師という仕事についたからには一生勉強してベストな治療を追究していきたいですね。あとは、緊張されている患者さんにはまずは笑顔ですね。なるべく背中を向けて電子カルテに記入することがないように、机やパソコンの配置にも工夫をしています。また、靴を脱いだり靴下を脱ぐ際には必ずゆっくりでいいですよというお声かけをしています。

これまでのご経験の中で印象的な出来事はありますか?

ここ数年関わってきた巻き爪・陥入爪(かんにゅうそう)専門の外来では、他の病院でうまくいかなかった患者さんに積極的に取り組んできました。どこの病院の何科にかかって、いつから、どんな説明を聞き、どれくらいの期間治療に費やしたのか、なぜ満足に至らなかったかなどをじっくり聞いてきたので、来られた方ほぼ全員が印象に残っています。それが僕にとっての大きな力になっていますし、さらに爪について知るために、もっともっと勉強していきたいです。まだまだ新しいことに気づくこともあると思います。人の体に触れるわけですから、医師は一生勉強ですね。

職種の垣根を越えて足の外科の確立に尽力

先生が医師をめざしたきっかけは何でしたか?

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大学では将来に直結することを学びたいと思っていた中、一番興味が湧いたのが医学部でした。それとやはり、有名な天才外科医師が出てくる医療漫画に影響されたかもしれません。僕の世代はその漫画を読んで医師になった人は非常に多いと思いますよ。あのようにはなれませんが気概だけでも負けないようにしています。形成外科を選んだのは結果が目に見えてわかるからです。キズ跡がきれいか?痛みがないか?機能は問題ないか?患者さんと一緒に見て確認できます。だから形成外科ではごまかす医療はできませんね。あとは、性格的に職人が好きなんです。外科的な処置が得意なことは自負していますしプライドを持って治療をしています。

お忙しい中、休日はどのように過ごされますか?

なるべく家族と過ごすようにしていますが、娘が大きくなってきて、そのうち一緒に遊んでくれなくなるのかなあと思うと寂しいですね。あとは趣味が色々あって、以前は自転車と空手をやっていましたが、首のヘルニアの手術をしてから止めました。それ以来、人間いつ何があるかわからないのだからやりたいことはやらなくてはと、トランペットを始め、憧れのバンドのコピーバンドでライブをやるという目標を達成、昨年は年間9本のライブを行いました。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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老人施設のフットケアの往診のシステムを構築してより多くの方に提供していきたいです。また巻き爪の原因にアプローチすることを啓発していきたいです。そのためには巻き爪を切って削って矯正をする技術者が必要です。現時点では爪切りは医師免許がなくてもできるので、このクリニックをネイリストや柔道整復師、看護師の方が自由に勉強できる場所にしていきたいです。爪にトラブルが起きると健やかに歩けなくなります。血管外科、整形外科、内科とはもちろんのこと、靴職人や柔道整復師の方とも協力して足の外科を確立させていきたいです。爪は一生を捧げたとしてもゴールはない奥深い分野なので、ずっとメインでやっていきたいです。不安を解消できる医療の提供を心がけていますので、気になることがあればお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

巻き爪矯正/(1本片足)1万3000円~
インソール作成/2万5000円~(検査料込)
すべて税抜き

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