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荒川 太郎 院長の独自取材記事

あらかわ歯科医院

(横浜市中区/石川町駅)

最終更新日:2019/08/28

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石川町駅から2分、カフェや洋服店がひしめく元町ショッピングストリートのほど近くにある「あらかわ歯科医院」では、虫歯や歯周病治療などの一般歯科や矯正歯科に加え、インプラント、審美歯科、予防歯科まで幅広く診療を行っている。同院の荒川太郎院長は、患者の口腔内の現状から治療に必要な料金まで、事前にはっきりと伝えることを心がけているという。それは、歯科医師の義務を「患者が自発的に選んだ治療を進めること」「治療の方法を選ぶための情報を正確に伝えること」と捉えているからこそ。診察室の内装は樹木の茶色を基調とし、落ち着いた雰囲気が漂う院内について、「歯科医院というよりは美容室のようにと心がけ、おもてなしの空間にしたかった」という院長。そんな荒川院長に診療への考え方を聞いた。
(取材日2016年6月16日)

手先の器用さを生かして歯科医師の道に

歯科医師になるきっかけは何でしたか?

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高校時代の進路相談です。先生に将来に就く上で向いていそうな仕事を挙げてもらったところ、陶芸家、調理師、町工場の職人などといった手を動かす仕事が多く、その中に歯科医師や外科医も入っていました。僕は高校を出てすぐに職人として働くよりも、大学に進学したかったこともあり、歯科医師をめざし、昭和大学の歯学部に進学したんです。大学時代にしていた料理店での調理のアルバイトが面白く、飲食の道を考えないこともありませんでしたが、最終的に歯科医師の国家試験にも受かったので、今の道を選びました。

開業するまではどのような経験をされてきたのでしょうか?

大学時代から、常に「治療がうまくなりたい」と思い続けてきました。振り返ると、学生時代は注意されても優しいものでしたが、研修医時代には本当に厳しく指導をしてもらいました。僕はどちらかというと、逆風が吹いていたほうが「何くそ」と頑張るタイプなんですね。なので大変な思いをバネにして研修を続け、その後は研究や教育よりも臨床に携わりたいと考え、2つの歯科医院で勤務医としての経験を重ねました。特に最初に5年間お世話になったクリニックでは、ずいぶん多くを学ばせていただきましたね。そして、うまくなろうと研鑽を続けるうちに、今のこの場所でクリニックをやらないかというお話をいただき、開院することにしたんです。

治療するにあたって得意な点や、こだわっていることは何ですか?

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治療の過程で、最終的なかぶせ物の前に入れる仮歯というものがありますよね。実は、それを作るのが得意なんです。そのために、歯を削る刃物であるバーや根管自動拡大器などの機材にもこだわっています。また、虫歯治療で小さな詰め物をする際に使うコンポジットレジンというプラスチックの樹脂や、接合に使うセメントの種類などにもこだわりがあります。要するに、基本的な道具を大事にしているということです。治療の中で特に奥の深さを感じているのは、噛み合わせの処置。人それぞれによって正解が違うという意味で、奥が深いんですよね。だからこそ、患者さんに「しっかり噛める」と喜んでいただけたらうれしいですし、満足感もあります。

モットーは選択肢を多く提示し丁寧に説明し続けること

患者さんに接する上で心がけていることは何ですか?

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患者さんに、治療の選択肢をできるだけ多く提示することです。そのため、当院では扱っていない治療方法も含めてお伝えしています。そうして選択肢を増やすのは、患者さん自身に治療方法を選び取っていただきたいからなのです。「お任せしたい」とおっしゃる気持ちもわからなくはないのですが、治療にはそれぞれ長所と短所がありますから。治療後の歯の管理なども踏まえて、ご自身で選んでいただき、患者さんが自発的に気にしていくという姿勢が必要です。その意識がないと、不適切な生活習慣によって再び悪化してしまいかねないのです。

多くの治療の選択肢を説明するのは、大変そうですね。

本当に詳しく伝えるとなると、それぞれの治療の長所と短所だけでも1つにつき何時間もかかってしまうので、要点をかいつまんで伝えています。それでも、初診時や治療の方針が定まらない段階では、時間の余裕がある方には、お1人に1時間ほどかけてじっくり説明しているんです。そうすることで、患者さんからは「きちんと説明してくれてうれしい」というお言葉をよくいただきます。患者さんの状態によっては、自費治療が必要になる場合もありますが、中にはそうした高額な治療の説明をするだけで嫌がる方もいらっしゃいます。もちろん、選択するのは患者さんなので無理強いはしませんが、その治療方法のメリットとデメリットや、「心配されているほど悪いものではないですよ」ということを伝え、正しい情報を知っていただきたいんですね。そこを理解しないまま、治療を選択されることは、患者さんにとっての不利益につながりますから。

説明の過程では、患者さんに質問することもあるのですか?

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はい。これまでの治療のプロセスをお聞きします。「この歯はどうして抜かれたんですか?」「この治療は途中で終わっていますが、なぜですか?」と。そうしたことを知れば、今後、口腔内の状態がどうなるのかを予測しやすいんです。聞かせていただく中で見えてくる地域性もあります。当院には、現在、40~60代ぐらいの近隣にお住まいの女性患者さんが多いのですが、審美的なことに関心が高いのですね。それまで勤務医として働いていた地域とは異なるニーズがあるなぁと感じました。また、説明や質問をする過程では、一見、患者さんと僕が対立しているように見える場面が出てくることもありますが、僕は意見を押しつけたいわけではなく、事実を冷静に伝えているだけなんです。だからこそ、 スタッフには、そういう時には必ず「患者さんの味方になって、先方の要望をお聞きして寄り沿うように」と伝えています。

生活習慣指導も踏まえた予防歯科に力を入れていきたい

読者が自分の歯と健やかに付き合っていく上での、助言をいただけますか?

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歯磨きなどの基本を徹底することが一番だと思っています。僕自身も糖分を含んだ食べものは好きで、お菓子や炭酸飲料などを否定するつもりはないのですが、食べるのなら、ぜひ、そのつどきちんと歯を磨いていただきたいですね。大人になると、子どもと違って好きな時間に少しずつ間食ができるため、結果的に、虫歯になりやすい環境を口腔内で育ててしまっている場合があります。それから、歯磨きは基本的なことではあるものの、患者様それぞれに磨き方の癖があるので、よく磨けていない箇所などが出てきがちです。そのあたりについては、歯科医院に通って磨き方を教わることもお勧めしたいですね。

お忙しいとは思いますが、趣味や息抜きでされていることは何でしょうか?

SF映画を見ることが好きです。文芸書も読みます。学生の頃の趣味としては、よく海外旅行に出かけていました。バンジージャンプやスカイダイビングなど、飛び降りる系のアトラクションをやるのが好きなので、海外でそれらをやりつつ、ついでに近くにある世界遺産にも足を伸ばすというような旅程でしたね。料理は、趣味というわけではないのですが、アルバイトで長く続けていましたから、イタリア料理などは得意なほうかもしれません。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

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現在、当院では町のクリニックで求められている治療は一通り行っています。虫歯の治療はもちろん、入れ歯やインプラント治療、審美歯科治療、噛み合わせを助ける補綴治療、さらに歯周外科治療も提供しています。そうした中で、特に伸ばしていきたい分野は予防歯科なんです。治療前後の歯の管理は、とても大事ですから。どんなにお金をかけて治療を行ったとしても、その後のケアがきちんとできていないと感染症にかかり、その部位は再び悪化してしまうんです。ですから、そもそも虫歯や歯周病などを招く原因である生活習慣の改善についても、今後は力を入れられたらいいなと思っています。管理をしっかりしていれば、最初から生えている自分の歯こそが、どんな高額な物質よりも強いですからね。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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