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豊田 朗 院長の独自取材記事

南斗クリニック

(さいたま市見沼区/大宮駅)

最終更新日:2019/10/04

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大宮駅東口からバスで10分ほどの場所にある「南斗クリニック」は、心電図やエコーなどの医療機器も充実している内科クリニックだ。豊田朗院長はさまざまな疾患の関連性を考え、幅広い視点で診療を行っている。院内はナチュラルな木目を基調とし、広々とした待合室は落ち着いた雰囲気。星好きな豊田院長が「南斗六星伝説」に登場する長寿の神様から名づけたクリニックの名称には、来院する患者と自分自身、そしてクリニックが長く存在できるようにという願いが込められている。腎臓内科を標榜し、生活習慣病と密接に関係する腎疾患への対応にも注力している同院。患者との対話を大切に、より精度の高い検査にこだわり、その場で結果を周知できる体制づくりにも取り組む豊田院長を取材した。
(更新日2019年8月27日)

地域の健康を守る身近なクリニックに

どのような症状の方が来院しますか?

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高血圧や糖尿病、脂質異常症、腎疾患などの慢性的な症状を抱えた高齢者や、健康診断などで再検査が必要という結果が出てしまった働き盛りの若い世代の人も来院します。私は日本腎臓学会腎臓専門医ですので、当院では腎臓内科も標榜していますが、土曜日に診療を行っているクリニックが少ないこともあってか、インターネットなどで調べて来てくださる人もいます。また尿たんぱくや尿潜血の患者さんも受診されますし、定期的に検査に通っている人も多いですね。もちろん一般的な内科の診療も行っています。地域の皆さんの健康づくりのお役に立てるように、身近なクリニックとして体の不調や悩みを相談してもらいたいと思っています。

院内でこだわった点を教えてください。

待合室をゆったりとしたスペースにし、椅子に座ったときに隣の人との距離を保てるようにしました。また咳や感染症の疑いがある場合には個室の待合室や処置室に案内するようにしています。こうしたことで少しでもリスクを減らし、院内感染の防止になればと考えています。それから椅子の配置はコの字ではなく、すべて前向きにしています。診察室に入る際に、視線が集まらないように工夫しました。この地域の患者さんは健康に関する知識が豊富で、意識が高い人も多いんですよ。ですから、こちらもより説得力のある説明ができるように努力しています。ここ大宮周辺は医療施設が少ない地域ですから、幼稚園から大学までを過ごした思い入れのあるこの地で開業しました。実家もすぐ近くなんですよ。

日本内科学会総合内科専門医の資格をお持ちですが、どのような資格なのでしょうか?

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この資格を持つ医師は、内科診療のすべての領域において、一定の専門知識を持っていると考えてもらってもいいでしょう。どこかの分野が弱いために患者さんに迷惑をかけることがないように、総合内科専門医には高い水準で幅広い診療科目を両立させていくことが求められます。病気というものは、各科にまたがり、症状が複雑に結びついて絡みあっていることが多いんです。治療に関しても、心臓のための薬が甲状腺に負担をかけるといったように、1つの症状で処方された薬が、実は他に影響を及ぼしていることもあります。ですから診療では、どこかの臓器にしわ寄せが出ないようにバランスよく診断していくことが大切になります。そこで役立つのが「総合内科」という考え方です。いくつかの病気が重なったとき、すべての臓器やそれぞれの疾患を同じ視点で診た上で診断を下すことは、総合内科専門医の得意とするところではないかと思います。

より精度の高い診断のために医療機器も充実させる

専門の治療分野と開業までの経緯を教えてください。

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埼玉医科大学附属病院血液内科では、白血病や悪性リンパ腫、骨髄腫を主に診る中で、抗がん剤や輸血の適用、抗生物質、放射線治療について学びました。その後、自治医科大学附属さいたま医療センターで呼吸器、腎臓、心臓、内分泌、神経内科と各科にわたって若い先生たちと肩を並べて一から学び、診療経験を積み重ねました。特に腎臓と透析分野では多くの臨床経験を積ませてもらい、総合内科専門医の資格を取得しました。私は不思議と重い症状の患者さんに出会うことが多く、複雑な診断や治療を必要とする場面に向き合ってきました。そのうち、より総合内科専門医として自分の診療を強調していきたいと考えるようになり、開業して新たな一歩を踏み出すことにしたんです。

さまざまな検査機器をそろえているそうですね。

先程もお話しましたが、病気は科をまたいで複雑に絡み合っていることもあります。正しい診断をするためには精度の高い検査が必要となりますから、そのための設備投資は惜しみません。例えば、尿検査は決められた時間で結果を記録しなければなりませんが、人が担当すると時間がずれてしまったり見落としてしまったりすることもあります。そういったヒューマンエラーをなくすためにも尿検査機器を最近導入しました。さらに、24時間心電計、頸動脈エコー検査、血圧脈波検査のほか、インフルエンザを早期に診断できる高感度の検査機器も導入しています。これは特に重症化しやすい小学生未満のお子さんや65歳以上の高齢者の方を対象に検査を実施しています。早くわかれば、それだけ対処も迅速にできますから。

医院の設備や体制も変わりましたね。

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設備では糖尿病の方などに関係するHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の測定装置を導入しました。血液検査を外部に発注すると結果が出るまでに何日も時間がかかります。診察に来たその日の体の状態を患者さんに理解してもらえるように、この装置を導入しました。HbA1cとは血液中のブドウ糖とヘモグロビンが結合した糖化ヘモグロビンのことで、血糖値の状態を知るための重要な検査なんです。今現在の病気の進行状況を把握してもらうことが、生活習慣病への危機感につながり、さらには治療効果の実感につながる材料にもなります。患者さんの治療へのモチベーションにもつながっていると感じていますね。また当院では月に2回、超音波専門の検査技師によるエコー検査を実施し、月に1回、日本循環器学会循環器専門医の先生による診療を行い、より精度の高い診断をめざしています。

患者との対話の中から、わずかな変化も見逃さない

医師を志したきっかけは何ですか?

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父が外科の医師だったんです。実家で開業していて、看護師さんが休みをとる年末年始やお盆なども、ケガをした患者さんが来院するので、縫合の際に父に消毒液を渡したり、患者さんの姿勢を支えたりと、簡単なことを手伝っていたんです。小学校に入ったときからずっとやっていたので、意識しないうちに医師の道へと導かれていたんですね。ただ父には申し訳ないですけど、外科は選ばなかったんです。今思えば反抗期だったのでしょうか。内科を選択し、血液内科を専攻しました。

休日はどのように過ごしていますか?

今はなかなかゆっくりと休めませんが、7~8年前までは、時間があれば車にテントと大きい双眼鏡を積んで、山奥へ星を見に行っていました。キャンプ道具を持って山にキャンプしに行ったりもしていましたね。楽器の演奏も好きなんですよ。高校時代はバンドを組んでベースを弾いていました。40歳くらいの時に大宮駅の西口で自分より年上のかっこいい男性がサックスを吹いているのを見て、週末だけストリートミュージシャンになれたらと憧れ、7~8年ほどサックスを習ったこともあるんですよ。始めるのが遅かったのでなかなか難しかったですが、一度だけサックス教室の先生の知り合いのプロの方とセッションしたことがあります。それが私のサックス奏者としてのピークでしたが、とても良い思い出になりました。

最後に読者や地域の方へメッセージをお願いします。

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患者さん一人ひとりとの対話を大切にしていきたいと思っています。雑談の中から何かしらの変化を感じ取ることもできますから、少しでも時間をかけてお話できるようにしたいですね。よく診察をしていくと隠れた疾患が見つかることもあるので、当たり前のルーチンの話をしながらも何か隠れていないかを探し、検査などの流れの中でも気をつけるようにしています。しかしそれは待ち時間が長くなってしまうことにもなりますから、何かしらの対策をしていきたいと考えているところです。患者さんがオープンに話せる環境を整えることも診療の一環です。また、さまざまな角度から治療効果につながることを取り入れていきたいですね。わからないことや気になることは、どんなことでも相談してください。

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