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羽尾 貴子 院長の独自取材記事

羽尾皮フ科クリニック

(品川区/荏原町駅)

最終更新日:2021/01/21

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大学病院や市の中核病院で研鑽を積み、地域で「皮膚が示すサインの翻訳者になりたい」との思いで開業したという「羽尾皮フ科クリニック」の羽尾貴子院長。皮膚科一般に加え、糖尿病患者のフットケア、美容皮膚科、栄養指導など皮膚のトラブルや悩みに幅広く対応する。「少しでも患者さんの恐怖心や不安感を取り除き、『受診してよかった』と思っていただける医院をめざしています」と語る羽尾院長は、多くの患者が通院しやすく、快適に過ごせる環境づくりにも尽力する。皮膚疾患は治療に時間がかかるものも少なくないことから、治療が続けやすいように早くからオンライン診療を導入するなど、何よりも患者の気持ちに配慮した診療姿勢が印象的だ。そんな羽尾院長に、同院の診療の特徴や展望を聞いた。
(取材日2020年10月6日)

荏原町駅前で、皮膚科のかかりつけとして幅広く診療

まず、こちらの成り立ちを教えてください。

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私は、日本大学を卒業後、同大学の皮膚科学教室を経て、社会保険横浜中央病院で皮膚科医長を務めるなど、約15年間、やりがいのあるチーム医療に取り組んできました。その後、開業医だった父の影響もあって、いつまでも医師として働きたいと思い開業の道を選んだのです。地域で「皮膚が示すサインの翻訳者になりたい」との思いもありました。この場所は知り合いの先生に紹介されたのですが、もともと住まいが大岡山で、大井町沿線に親しみはありました。荏原町は昭和っぽい雰囲気もありますが(笑)、実際はファミリー層も多く活気のある町で、幅広い年代の患者さんを診察できるのが楽しいですね。

どのような患者さんが多いのですか。

乳幼児から90代まで幅広い年齢層の方が通院されていますが、中には家族ぐるみで来られる方もいらっしゃいます。症状としては、子どもさんは肌の乾燥やかゆみ、中学生になるとニキビの悩み、中高年はしわやしみの悩み、高齢になると肌の乾燥などさまざまです。最近では男性の患者さんが増え始めたのもうれしく思っています。この地域は、住民の方をはじめ、近隣の開業医の先生方もとても温かい土地柄で、荏原町で開業できて心から幸せだと感じています。

院内のデザインにもこだわりがあるそうですね。

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開業前に「空間も治療の一つである」という、ある建築士の講演を聞いて非常に感銘を受け、当院のデザインはその方の会社にすべてお願いして、私のイメージとクリニックのコンセプトに合わせて作ってもらいました。明るくちょっとポップな雰囲気で壁にはホスピタルアートを飾っています。ホスピタルアートは見る角度によって微妙に色合いが異なり、患者さんやスタッフに癒やしを与えるといわれているものです。私自身、病院に通うのがあまり好きではないので、内装にも工夫を凝らして、少しでも恐怖感や不安感を取り除き、「あそこなら行ってもいいな」と思ってもらえる医院になればと思っています。

フットケアやニキビ、漢方療法などに広く対応

診療面では、どのような特徴がありますか。

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勤務医時代、外来で糖尿病による足病変の患者さんを多く診てきました。糖尿病の方は知覚が鈍くなる傾向があるため痛みやかゆみを感じにくい上に、血流障害によって傷の治りも遅く、潰瘍ができたり、壊疽(えそ)を起こしたりしやすくなります。最近は重い症状の方を診ることは減りましたが、近隣の透析クリニックから、フットケアの必要な患者さんを紹介されることは少なくありません。また首などにできたイボの処置や、巻き爪治療のワイヤー法などを取り入れ、また美容関連の施術としてしみに対するレーザーや、ピーリングも行っています。アトピー性皮膚炎への光線療法や、腋臭症の治療、しわのケアにも取り組んでいます。

漢方や栄養面からのアドバイスも取り入れているそうですね。

西洋医学は、この症状にはこの薬という症状治療ですが、漢方では皮膚の症状だけでなく、体質に合わせて全身症状からアプローチしていきます。特に、生理前にニキビがひどくなる方や、肩こりや手足のしびれ、便秘や下痢などに悩んでいる方などへご提案することが多いですね。また「疲れやすい」「どこか調子が悪い」という方には、血液検査の結果をもとに、栄養素の過不足を診て栄養面でのアドバイスを行っています。生活習慣や食生活を調整した上で、それでも不足する栄養素はサプリメントで補うなど体内からアプローチして、肌や体調を整えていく考え方もあります。皮膚も食べるものでできていますので、栄養も大切なんですよ。

先生の診療方針について教えてください。

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医師になってから、たとえ、できることは小さくても自分の力の及ぶ限りのことはしていきたいと思って治療に臨み、患者さん一人ひとりと向き合ってきました。そして何か一つでも「今日はここに来てよかった」と思ってもらえる診療を心がけています。それが簡単には治らない病気だったとしても、何かしらプラスに思えることがあれば、前向きに治療に取り組んでもらえると思うのです。また私やスタッフも満たされていてこそ、患者さんにも優しく接することができると思っていますので、働きやすい環境づくりも心がけています。

オンライン診療やオンライン予約も導入されているそうですね。

忙しくて通院しにくい方も必要な治療を続けられるように、新型コロナウイルス感染症が流行する前から、遠隔診療システムを導入していました。2020年10月からは、アプリを利用することでスマートフォンの画面を通してオンラインで診察を受けてもらうことができるシステムに切り替えました。予約から決済までオンラインででき、処方箋や内服薬などは郵送でお届けします。オンラインの順番予約は待合室が密にならないので、コロナ禍対応としても役立ちました。これからも患者さんの負担を軽減して、できるだけ通院しやすく、治療を続けやすい環境づくりに努めていきたいですね。

地域のニーズに応え、皮膚科の在宅医療にも取り組む

皮膚科の立場から気になることがありますか。

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最近、乾燥肌の子どもさんが増えてきたと感じます。乾燥すると皮膚のバリア機能が低下してアトピー性皮膚炎などのトラブルも起こりやすくなります。食生活に関係があるのではないか、タンパク質が足りず炭水化物に偏っているのではないかと少し危惧しています。ニキビについては皮膚科を受診してきちんと治したいという方が増え、良い傾向だなと思っています。またコロナ禍では、マスクによってかぶれたり、ニキビが増えたり皮膚のトラブルに悩まれている方が増えました。不織布のマスクはかぶれやすいので、ガーゼやハンカチを挟むようにアドバイスしています。

今後、力を入れて取り組みたいことはありますか?

地域の中で何が求められているかを見極めて、前向きに取り入れていきたいと思います。漢方など東洋医学ももっと勉強したいですし、栄養指導も重要だと実感していますので、今以上に注力していきたいと思います。また、高齢の方や療養施設での在宅医療にも取り組んでいますが、介護を受けている方の褥瘡ケアの必要性や、一般的な皮膚科疾患でも歩行困難、介助者の高齢化などの理由で通院できない方が少なくないことも改めて知りました。ご家族やケアマネジャーさん、訪問看護ステーションと連携を取り合うことの重要性も認識しました。いっそう地域のスタッフや医師会とも連携して、在宅療養のお役に立ちたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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私は、「ドクター」というより、患者さんたちに「白衣を着た近所のおばちゃん」だと思っていただければと願っています。ちょっとした疑問や質問も、気軽に口に出せるような雰囲気づくりを心がけていますので、「こんなことを聞いたら笑われるかな」「こんなことで受診していいのかな」と思わずに遠慮なく聞いてください。子どもさんの治療に関しては、私自身の母親や主婦としての経験も生かして、忙しいお母さんの気持ちにも寄り添って対応しますので、何でも相談していただければと思います。また美容関連ではニキビやアトピー性皮膚炎でお化粧に悩みをもつ人に向けた化粧品のアドバイスもしています。何か症状があったら一人で悩まずに、気楽に相談に来ていただければいいかなと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

巻き爪治療/3850円~、しみに対するレーザー/1万1000円(1平方cm)、
ピーリング/1万1000円~、しわのケア/1万8000円~

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