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山岸 貴洋 院長の独自取材記事

山岸クリニック相模大野

(相模原市南区/相模大野駅)

最終更新日:2021/06/29

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小田急線の相模大野駅から徒歩で約5分の場所にある「山岸クリニック相模大野」。木目調に統一された院内に入ると、待合室には心安らぐアクアリウムがあり、医療機関にいることを忘れさせてくれるような落ち着いた空間が広がる。「こういう場所なら通ってもいいかなと思ってもらえるようなクリニックで在りたいです」という山岸貴洋院長は、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医で、糖尿病、甲状腺疾患などに対する専門性を生かした診療を行う。女性の副院長を含め常時2~3人の専門医師が診療し、管理栄養士も常駐。「患者さんの治療に対するモチベーションを上げることに重きを置き、トータル的にサポートしたい」と語る山岸院長に、診療の特徴や今後の展望などについて聞いた。
(取材日2021年4月9日)

糖尿病、甲状腺疾患を中心に専門性を生かした診療を

2016年の開業以来、たくさんの患者さんが来院されているそうですね。年齢層はどのくらいですか?

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ありがとうございます。このエリアには、糖尿病や甲状腺疾患専門のクリニックが少なかったため、地域の皆さんのお役に立ちたいと開業したのですが、おかげさまでたくさんの患者さんに足を運んでいただいています。一般内科の患者さんは非常に少なく、糖尿病や甲状腺疾患の患者さんが9割5分くらいを占めています。糖尿病の患者さんというとご高齢の方をイメージすると思いますが、当院には、20代から60代の幅広い年齢層の方が多くいらっしゃいます。駅から近いこともあり、会社帰りに通院するケースも多いですね。健診で引っかかった方から、治療がなかなかうまくいってない方、インスリン治療を必要とするような方など専門の医師による治療が必要な方までさまざまな方がいらっしゃいます。甲状腺疾患は、女性の患者さんが6~7割、男性の患者さんは3~4割といったところです。

クリニックの特徴について、教えてください。

医師の専門性を生かした治療を行っているところです。僕は開業するまでは、北里大学病院の内分泌代謝内科で糖尿病と甲状腺疾患を中心に診療に携わっており、そこで専門的な知識や経験を培いました。当院は2021年春からは三診体制になりましたが、僕を含む全員が糖尿病、内分泌の専門家で、これまで習得した知識や経験を生かし、総合病院や大学病院で行ってきた診療を患者さんに提供しています。糖尿病のコントロールの指標であるHbA1cは約1分で検査結果が出ますし、24時間持続血糖測定が可能な機器も導入しています。甲状腺疾患についても、血液検査の内容によっては約1時間で結果が出ますし、必要に応じて技師による甲状腺超音波検査を行っています。迅速な検査・診断と、一人ひとりの患者さんに即した治療法の提案やアドバイス、症状に応じた北里大学病院との連携体制も、当院の強みです。

スタッフの中には管理栄養士もいらっしゃるのですね。

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はい。当院には常駐の管理栄養士が2人おります。診療の際、もちろん僕からも食事指導は行いますが、プラスアルファで患者さんが現実的にできること、無理のない範囲でできることを具体的に提案しながらサポートしていきます。患者さんに食事の写真を撮ってきてもらうことで、「ここまで減らさなくても大丈夫」などの実践的なアドバイスもできます。糖尿病は、程度にもよりますが、付き合いが長くなる人が多いものです。ある程度安定してくると停滞してしまうこともありますので、現状からステップアップしたいときなど要所要所のタイミングで管理栄養士に入ってもらい、今後に向けてじっくりお話しさせていただく時間を取っています。

患者のモチベーションをアップさせることが大切

糖尿病の患者さんに対して心がけていることはどんなことですか?

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患者さんのモチベーションをアップさせることですね。糖尿病は生活習慣病の一つで、治療の基本である食事と運動をいかに上手に続けていくかが大切になります。遺伝や体質など個人差もありますので、頑張っているつもりでもその方にあった方法でなければ結果が出づらいこともあります。そうなると患者さんのモチベーションが下がってしまい、治療を続けづらくなってしまいます。一人ひとりの患者さんにあった治療方法をお話しするのはもちろんですが、その時々で伝え方を変えたり、希望により担当医を変えたりするだけでも、状況が改善することもあります。糖尿病は自覚症状が現れにくい反面、症状が現れたときには脳梗塞や心筋梗塞など後遺症を残す可能性のある病気につながります。長く付き合うことも少なくない病気なので、将来の健康のためにその時々でその人にとって「良い刺激」を感じてもらえるように心がけております。

甲状腺疾患にはどのように対応されているのですか?

健診で「首が腫れている」と言われましたと来院される方や、疲れやすい、むくみがある、手が震える、時々動悸がする、汗をかきやすいなどの症状があり、甲状腺疾患を疑って来院される方などがいらっしゃいます。状況に応じて甲状腺ホルモンなどの血液検査、甲状腺超音波検査を行い、バセドウ病や橋本病などの甲状腺ホルモンの病気の場合はお薬による治療などを相談して行います。橋本病は、意欲や認知機能の低下が見られやすいことから、認知症やうつ病と間違われるケースもありますので注意が必要です。腫瘍が見つかった場合は、万一がんが疑われれば大学病院などへ紹介させていただきますし、腫瘍が良性であれば変化がないか経過を見させていただきます。いずれにしても、早期発見、早期治療が大切です。

皮膚科も新しくスタートされたそうですね。

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2021年4月から、毎週金曜日、僕の弟であり東京慈恵会医科大学附属病院の皮膚科で診療にあたっている山岸大樹医師が非常勤で担当しています。湿疹、ニキビ、じんましんなどの一般皮膚科に加え、皮膚真菌検査やほくろの検査、アレルギー検査、エコー検査も行います。糖尿病はさまざまな合併症がある病気としても知られていますが、皮膚疾患も発症しやすく、足に潰瘍ができたり爪の白癬が現れることもあります。糖尿病の診察が終わったあと皮膚科で詳しく診ることもできますので、お気軽にご相談ください。

地域拠点としてのクリニックへ

院内がとても落ち着いた雰囲気で、パーティションなど感染対策も徹底されていますね。

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糖尿病や甲状腺疾患は、治療が長期間にわたるケースも少なくありません。そのような方が、いつ訪れても気持ちが安らぐようなクリニックにしたいと思い、あえて「病院っぽさ」から離れたスタイルで設計してもらいました。いわゆる「持病」をお持ちの患者さんがほとんどで、中には妊娠されている方もいますので、待合室の席にはそれぞれ丈夫なパーティションを取りつけ、感染防止に取り組んでいます。余談ですが、新型コロナウイルス感染症流行の影響では、テレワークによる通勤分の運動量低下や、家で過ごす間に過食になり糖尿病の症状が悪化した患者さんがいらっしゃる反面、外食が減ったことや、家庭内での運動を増やせたことで、症状が改善した患者さんもいらっしゃるのが印象的です。新型コロナにより患者さんのライフスタイルも変化しているので、その変化に即したアドバイスを心がけています。

先生が医師をめざされたきっかけを教えてください。なぜ糖尿病を専門的に学ぼうと思ったのですか?

父が田舎の開業医で、医師として働く姿をずっと見てきたことから自然と医師をめざすようになりました。糖尿病は、皆さんがよく知っている病気であり、それ自体が原因で亡くなることはほとんどありませんが、心筋梗塞や、脳梗塞のみならず、失明したり、腎臓が悪くなって透析しないといけなくなったりなど多くの重篤な病気に関わりますよね。それを未然に防ぎたいと思い、糖尿病専門医をめざしました。

今後の展望について教えてください。

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専門性を生かした当院の診療をこれまでどおり継続し、「地域の拠点」のような立ち位置のクリニックをめざしています。インスリンを必要とする患者さんの数も増えてきましたし、地域のクリニックの先生方から患者さんをご紹介いただくケースも増えてきました。とてもありがたいことです。これからも、スタッフ一丸となって、重症の患者さんにも対応できる体制を維持していきたいと思います。

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