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動悸、息切れやめまいの原因は?
循環器疾患の症状と基礎知識

萩中ハートフルクリニック

(大田区/糀谷駅)

最終更新日:2021/10/12

萩中ハートフルクリニック 動悸、息切れやめまいの原因は? 循環器疾患の症状と基礎知識 萩中ハートフルクリニック 動悸、息切れやめまいの原因は? 循環器疾患の症状と基礎知識
  • 保険診療

心臓の病気や、高血圧、動脈硬化など血圧・血管の病気を対象とするのが、循環器科だ。一般内科などに比べると、よほど重大な疾患でなければ関係のない診療科というイメージがあるが、実は息切れやめまい、むくみなどありふれた症状も循環器科とかかわりが深い。また「脈がとぶ」「脈が速くなる」「検診で心音に雑音があると言われた」など循環器系の異常を気にする人も増えている。日本人の死因の3分の1は血管系の病気(心臓疾患、脳血管疾患)が原因と言われるから、健康な毎日を送るためには、循環器科の病気について知っておくことが必要だ。そこで、循環器学会専門医で循環器をはじめとした内科一般診療を専門とする「萩中ハートフルクリニック」村井治院長に、循環器科の病気や診療について取材した。

(取材日2016年6月24日)

めまいや動悸、胸の痛み。気になる症状や不安は、循環器専門の医師に相談して、早く解決しよう

Q循環器の病気と、注意したい前兆について教えてください。
A
萩中ハートフルクリニック 院長の村井先生。循環器内科専門の医師として研鑽を積んできた

▲院長の村井先生。循環器内科専門の医師として研鑽を積んできた

心臓と血管系の病気に分かれます。心臓では不整脈、弁膜症、先天性心疾患、心臓の炎症や心筋症など。一方、血管では大動脈炎や大動脈瘤、足の静脈瘤や閉塞性動脈硬化症といった抹消の血管の病気が挙げられます。高血圧も循環器疾患といえるでしょう。高血圧は症状がない事が多いのですが、時に頭痛や吐き気などがみられることがあります。その他には心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患があります。心不全は息切れなどの症状の前に、首の静脈が張って脈うつようになったり、足のむくみや急激な体重の増加が見られると要注意です。前触れがなく突然胸や背中の激痛が出現した場合には、急性大動脈解離という危険な病気の可能性があります。

Q動悸はなぜ起こるのでしょうか?
A
萩中ハートフルクリニック 心電図。循環器疾患を見つける上での指標となる

▲心電図。循環器疾患を見つける上での指標となる

不整脈・心不全・心筋梗塞といった心臓疾患由来のものと、心臓以外の要因によるものの2つに分かれます。心臓以外の要因としては、精神的な興奮などで起きるものや、貧血、ホルモン異常、発熱などが引き金となっておきるものがあります。一般にめまいや失神、息切れ、胸痛などを伴う動悸は心臓由来です。緊急を要するものである場合が多いので、出来るだけ速やかに受診して下さい。

Q循環器科の病気は、どのように診断するのですか。
A
萩中ハートフルクリニック 検査機器。一日の心電図を計測することが可能

▲検査機器。一日の心電図を計測することが可能

確定診断のためには、まず問診が重要です。特に、患者さんがいちばん気にされている症状は何なのか、いつ始まったか、その症状がどのくらい続くのか、1日のうちでいつ頃起こるかなどを細かく確認します。何気ない会話の中で、患者さんは診断にたどり着くキーワードを語られることがありますので、私は特に問診 を重視しています。検査は心電図、血液検査、レントゲン、エコー検査などがあります。当院では、専門クリニックとしてより正確に診断できるように、画質が優れたエコーを導入しました。さらに、必要に応じて24時間心電図を記録するホルター心電図検査、負荷を与えて心臓の動きをみる運動負荷検査などを行うこともあります。

Qクリニックでは循環器科の病気をどのように治療していますか?
A
萩中ハートフルクリニック 診察風景。問診できちんと症状を伝えることが診断の鍵となる

▲診察風景。問診できちんと症状を伝えることが診断の鍵となる

病気の種類や重症度によって治療法は様々なので、まずしっかりとした診断をして、それによって的確な治療方針を決めます。状況によっては緊急手術が必要となる疾患もありますので、その際は早急に対応できる病院への手配を行いますが、多くの場合は内服による治療や定期的な検査が主体となります。心臓疾患とはいっても、不整脈のひとつである期外収縮などは特に治療を必要としない場合が多いので、定期的な検査をしながら経過をみることもあります。また高血圧や糖尿病、高脂血症など生活習慣病と呼ばれるものは多くの心疾患に悪影響を与えるため、それらに対する治療も重要となります。

Q循環器の病気を防ぐために、気をつけることを教えてください。
A
萩中ハートフルクリニック 心音を聞くことでわずかな異常を察知

▲心音を聞くことでわずかな異常を察知

循環器疾患の多くは動脈硬化が強く関与しています。動脈硬化は年齢とともに確実に現れる変化ではありますが、それを加速させる要因はいくつか知られており、代表的なものとして、高血圧や糖尿病、高脂血症や喫煙などが上げられます。これらを予防することが、ひいては循環器疾患を防ぐことになります。禁煙や塩分・糖分・脂質の摂りすぎには注意してバランスの良い食事をし、適度な運動やストレス解消を心がけ、規則正しい生活を送りましょう。もし胸が苦しくなったり、動悸を感じたりした場合は、放置せずに必ず一度は循環器科を受診して相談してみることをおすすめいたします。

ドクターからのメッセージ

村井 治院長

循環器科は、一般の内科に比べて、あまりなじみがない診療科かもしれませんが、動悸やめまい、むくみなども循環器科の病気の前兆であることもあり、多くの方にとって、実はとてもかかわりの深い診療科です。従来、循環器科は大きな病院にかかるケースが多かったと思いますが、平日昼間にしか診療を受けられなかったり、待ち時間も長かったりと患者さんの負担が大きいようです。そんなときに役に立つのが、忙しい人も受診しやすく、速やかに専門的な検査が受けられる循環器科専門クリニックです。当院のようなクリニックを上手に活用して、病気の早期発見、早期治療を実現し、健康を守り安心して暮らしていただきたいと願っています。

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